5553.大阪維新の会が勝利で、国政にも影響力



民主党が、次の参議院選挙で共闘しようとしている共産党との共闘
を、自民党が大阪で実施したが、結果は大負けであった。大体、当
確が、8時少し過ぎた時点で出るほどの負け方は、自民党の没落を
意味している。

勝因を聞かれて、「自民候補を共産が自主支援することを徹底的に
ついた」と維新府議が振り返る。

自民党は、大阪府知事と大阪市長のダブル選で、推薦候補が2人と
も敗れ、深い傷を負った。党内では支援を控えた公明党への不満が
高まり、消費税再増税と同時に導入する軽減税率の議論で溝が深ま
りかねない。地方選で退潮傾向が続いているだけに、来年夏の参院
選に向けて党執行部は選挙戦略の練り直しを迫られている。 

今回の選挙で自民党は意外と弱いことが明確化したと思う。

自民党への不満が渦巻いている。金持ちに優しく、貧乏人にきびし
い、現在の自民党の政策に多くの国民は、言い知れない不満がある
が、民主党の経済音痴、安全保障音痴のために、民主党より自民党
の方がマシとしているだけである。

民主党の政策が庶民の生活を役にするようなものであれば、政権交
代の可能性はあると思う。

民主党は共産党との共闘ではなく、大阪維新の会との共闘を志向す
るべきである。

橋下さんの演説は、庶民の味方をしていて、理にかなっているから
、民衆は橋下さんの言うことを支持するのである。

松野さんより2枚も3枚も上手である。

保守的で民衆の味方を演じる政党が、次回の参議院選挙を物にする
ような気がする。

さあ、どうなりますか?
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大阪ダブル選、維新2氏が当確 「都構想」再設計へ 
2015/11/22 20:09nikkei
 大阪府知事・市長のダブル選挙は22日投票、即日投開票され、市
長選で地域政党「大阪維新の会」公認の前衆院議員、吉村洋文氏
(40)が初当選、知事選で大阪維新幹事長の現職、松井一郎氏(51)
が再選をそれぞれ確実にした。両氏は5月の住民投票で否決された
「大阪都構想」の再設計を目指す。だが大阪維新は府市両議会で過
半数に満たず、選挙戦と同様に「維新対非維新」の構図は続きそう
だ。
 12月の任期満了で引退を表明している橋下徹大阪市長(大阪維新
代表)が10月末に結党した国政政党「おおさか維新の会」も「2勝
」で、来夏の参院選に向けて影響を与えそうだ。
 自民党推薦の市長候補の前市議、柳本顕氏(41)と知事候補の前
府議、栗原貴子氏(53)は、橋下氏が2008年に府知事に就任して以
降、松井氏とともに進めた8年間の「維新改革」や都構想再設計を
批判。経済成長戦略を強調したものの、都構想反対派の票も固めき
れず、選挙戦で「改革」の実績をアピールした大阪維新の逆転を許
す形となった。
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2015.11.22 20:07sankei
【大阪ダブル選】
「自民候補を共産が自主支援することを徹底的についた」維新府議
が振り返る
 「すべてが進めやすくなる」。22日投開票の大阪ダブル選での
2勝が確実となったことに、大阪維新の会幹部は満足そうな表情を
浮かべた。
 知名度の低い市長選候補の吉村洋文氏については、序盤は「やれ
るだけやる」(陣営幹部)と危機感が高まっていた。府議は「自民
党推薦候補を共産党が自主支援することを徹底的についた。自民支
持層をこちらに引き寄せられたことが大きい」と振り返った。
 国会議員は「新党の『おおさか維新の会』ができて初の選挙が勝
ったことは大きい。国政での存在感につながる」と今後の党勢拡大
に自信をみせた。
 大阪維新の記者会見場となった大阪市内のホテルには、数時間前
から報道陣が詰めかけ、用意された100席に座り切れない記者の
姿も。橋下徹代表は松井一郎氏や吉村氏、所属議員らとともに別室
のテレビで開票の行方を見守った。
 2勝した場合は、会見に出席しない意向を示していた橋下氏。当
初は3席用意されていた会見者用の椅子は、出口調査で優勢が伝え
られた午後7時には2席に変更された。
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大阪W選で深い傷 自民党執行部、公明党・創価学会への不満爆発
「なぜ公明の多くに維新支持が広がっているんだ」
産経新聞 11月23日(月)7時55分配信
 自民党は22日投開票の大阪府知事と大阪市長のダブル選で、推
薦候補が2人とも敗れ、 深い傷を負った。党内では支援を控えた公
明党への不満が高まり、消費税再増税と同時に導入する軽減税率の
議論で溝が深まりかねない。地方選で退潮傾向が続いているだけに、
来年夏の参院選に向けて党執行部は選挙戦略の練り直しを迫られて
いる。 

 「わが党の推薦する候補者が一歩及ばなかったのは誠に残念であ
る。選挙結果を謙虚に受け止め、敗因をよく分析したい」 

 自民党の茂木敏充選対委員長は22日夜、そう短くコメントした。 
結果が判明してから党本部入りする幹部はおらず、衝撃の強さをう
かがわせた。 
党執行部は当初、維新の党の分裂劇を好材料とみて橋下徹大阪市長
が出馬しない大阪市長選は勝利できると踏んでいた。 

 ただ、誤算が生じる。公明党が選挙戦直前の2日、自主投票を決
めたのだ。自民党側は「維新弱体化の決定的チャンス」(党幹部)
として、何度も公明党と、その支持母体の創価学会に支援を要請し
てきた。しかし公明側は表だった支援を見送った。 
大阪に強い支持基盤を持つだけに、来年夏の参院選をにらんで、大
阪維新の会との全面衝突を避けたかったようだ。 

 実際、斉藤鉄夫選対委員長は22日夜、「新知事、新市長が『対
立から統合』に向け、リーダーシップを発揮されることを期待する
」とそっけなくコメントした。 

 自民党執行部は公明党の姿勢に憤りを募らせた。 

 「なぜ公明の多くに維新支持が広がっているんだ」 

 二階俊博総務会長は17日の党役員会で、ダブル選の情勢につい
て不快感を示した。二階氏は党近畿ブロック両院議員会長。同日の
党三役らの非公式会合では、軽減税率に関する与党調整が本格化す
るのを念頭に、ダブル選で協力姿勢の見えない公明党を牽制(けん
せい)した。 

 公明党が軽減税率の対象品目を「生鮮食品と加工品」へ拡大を目
指していることから、二階氏は「公明の言う通りあれもこれも出す
わけにはいかない!」と強い口調で指摘。 
谷垣禎一幹事長らも賛同した。 

◆共産が「抱きつき」
 ダブル選では、自民党に別の誤算もあった。共産党が公然と自民
党の推薦候補を支援する「抱きつき戦術」に巻き込まれたことだ。
ただ、自民党大阪府連も呼応し、柳本卓治参院議員が共産系の集会
に出るなど、あからさまに「共闘」路線に乗った。

 自共共闘は、橋下氏から「自民党は主義主張の違う共産党と一緒
に戦っている」などと反撃され、自民党の支持層離れを起こしたと
される。党幹部は「大阪府連も機能しなかったが、公明党や共産党
の扱いなど全てが中途半端だった」と頭を抱える。

 先月の宮城県議選で共産党に議席倍増を許し、今月15日の福島
県議選では現職候補4人が落選するなど、地方選の苦戦が続く。党
内に「橋下氏に近い首相官邸がほとんど動かなかった」(幹部)と
いぶかる声もあり、混乱は広がる一方だ。





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