5547.パリのテロで、世界がまとまるか?



パリで13日夜、大規模な同時多発テロ攻撃があり、129人の犠
牲者が出た。これで中東と西洋の文明衝突に発展する様である。そ
れを検討しよう。   津田より

0.パリの大規模テロ
フランスの検察当局は、13日夜に起きた同時テロの犠牲者が129人に
達し、犠牲者のなかには、米国や英国などの外国人も含まれている
。負傷者は352人にのぼり、このうち99人が重傷を負っていると発表
した。3班編成の7人のテロ容疑者が計六つの現場で市民殺傷を繰
り返したと述べ、連携した計画的テロだったとした。一方、救出作
戦で7人の実行犯を殺害したことも明らかにした。

死亡した容疑者のうち2人の身元を特定した。1人はパリ11区の
劇場に立てこもったフランス人の男(29)で、フランスのメディ
アによると、公安当局の監視対象となったことがあるという。

過激派組織「イスラム国」は14日、フランスの首都パリで発生し
た同時多発攻撃について犯行声明を出した。今回の攻撃について、
フランスが現在の政策を続ける限り、最大の標的であり続けること
を示すためだと表明した。

これに対して、オランド仏大統領は、イスラム国がフランス国内の
支援を得て組織した「戦争行為」だと非難、「戦争に直面し、フラ
ンスは適切な行動を取らなければならない」と語った。同大統領は
また、犠牲者を追悼するため国を挙げて3日間、喪に服すと述べた。

また、オランド大統領はフランス全土に非常事態を宣言、国境を封
鎖し、G20は欠席するとした。

その15日からの20カ国・地域(G20)首脳会議で、議長国ト
ルコは、パリのテロもあり、世界経済に加え、テロ対策、隣国シリ
アをめぐる問題を議題に取り上げる。また、イスラム国に対する世
界的な体制を構築するべく動くことになる。

1.イスラム国への世界的な体制
オバマ米大統領は15〜16日の日程でトルコのアンタルヤを訪問
し、20カ国・地域(G20)首脳会議に出席する。同会議では、
ロシアの関与が強まっているシリア危機の打開策についても協議。
過激派組織「イスラム国」への対応や難民問題と併せて、シリアの
政権移行に向けた外交努力を主導したい考えだ。この出発前にパリ
の大規模テロが発生したことになる。

シリアのアサド政権を支えるロシアやイランとアサド大統領の退陣
を求める米国などの有志連合が鋭く対立している。このため、米ロ
とトルコ、サウジアラビアの4カ国外相が軸となってシリアの政権
移行の実現を協議している。

しかし、イスラム国は、ロシア攻撃を警告「近いうちに血が海のよ
うにあふれ出る」とパリの大規模テロ以上の攻撃をロシアにも仕掛
けると声明している。ついこの間のエジプト・シナイ半島のロシア
機墜落でもロシアのシリア介入に対する報復と主張する犯行声明を
出している。

一刻も早く、イスラム国を打倒しないと、ヨーロッパ各地とロシア
でイスラム国の大規模テロが続発する危険性がある。

ロシアは、前回の会合でアサド政権が影響力を維持する可能性を残
した和平案を関係国に提示したが、それを米国は拒絶していた。

今回、14日の会合に先立ち、ロシアは、改めて関係国に対し和平
案を提示した。和平案では、1年半以内に新たな憲法を起草すると
し、アサド政権とともに参加する反政府勢力の代表については、シ
リアの政治的な独立や領土を保証するという前提に立って、事前に
関係国の間で合意することが必要だとした。

クルド人の地域はクルド人の自治を認め、スンニ派地域はスンニ派
の自治を認めるということのようで、連邦制に近い体制をロシアは
提案する。しかし、アサド政権も選挙に参加できるというので、ア
サド政権も存続する可能性がある。

しかし、この辺りで合意して、世界が一致協力してイスラム国を潰
さないと、今後もパリの大規模テロと同様なテロがロシアや欧米で
起こることになる。

その地域に多数のイスラム教徒がいて、社会に順応していないこと
で、不満がありイスラム国のような過激思想に染まりやすく、テロ
活動を実行する可能性が高い。早くイスラム教過激派を押しつぶし
て世界的な平和を取り戻さないと、正常な経済活動ができない。

中国も参加して、国連安保理で国連軍が作れることだ。
この時、ロシアが主導権を取ることになる。米国は従であり、米露
の協調体制になる。イスラム国は、パリの大規模テロを米国ではし
ないことで、米国の猛烈な攻撃を避けているようである。このため
、米国民が納得する地上軍の大規模攻撃の理由がなくなっている。

2.移民・難民政策が変更される
そして、パリの大規模テロは、シリア難民に紛れ込んだイスラム国
のメンバーによるものである可能性も高いので、難民問題の解決を
難しくしている。

難民をヨーロッパに入れることが大規模テロに繋がると、ヨーロッ
パ各国の民族主義者が騒ぎ、独メルケル首相のようなリベラルな政
治家が危うくなるようである。すでに、ショイブレ財務相が中東な
どから殺到する難民らを「雪崩」と表現し、難民受け入れに積極的
な姿勢を取ってきたメルケル首相を暗に批判したが、それが主流の
考え方になる。

中東TODAYの佐々木良昭さんは、今回のパリで起こったテロ事件で、
ヨーロッパ社会の中に『反アラブ感情』や『反イスラム感情』を煽
っていき、民族差別や民族嫌悪の感情を高め、ヨーロッパ人による
外国人排斥や、暴力事件が増えていくのではないか。
そうしたゆがんだ民族意識は、やがてヨーロッパ社会のなかに、第
二のナチス運動を、生み出していくのではないのか。その萌芽の兆
候が、ドイツでもベルギーでも、フランスでもイギリスでも、既に
見え始めている。と心配する。

この心配は正解で、イスラム教徒を移民として入れたことで起こっ
たので、次世代の若い移民が社会に順応できずにテロを行うので、
それを防止するために分離政策が出てくる可能性がある。現在、フ
ランスではイスラム教徒が全人口の8%いるし、ドイツは7%いる。
西欧諸国は5%以上のイスラム教徒が抱えている。

このイスラム教徒を中東に返す動きが出てくる。その中東を平和な
状態にしないと戻すことができないので、イスラム国を滅亡させて
、地域を安定した国家にすることが必要になっている。

平和であれば、企業が工場などを作り、経済的に豊かになり、ヨー
ロッパに難民となることもないし、移民や難民を戻すこともできる。

どちらにしても、パリの大規模テロ攻撃で、世界の潮流は大きな変
化を起こしている。イスラム国に対して、世界が一致協力して押し
つぶすことになる。

イスラエルの陰謀で、イスラム国を作りシーア派対スンニ派の戦い
を仕掛けて、イスラム教を分断する計画が、世界対イスラム国とい
う戦いになり、下手をすると、イスラエル存亡に関わる事態になる
可能性が出てきたようである。

さあ、どうなりますか?


参考資料:
5541.中東戦争の見方
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/271108.htm

A Better, Smarter Approach to Beating ISIS
http://nationalinterest.org/feature/better-smarter-approach-beating-isis-14331?utm_source=hootsuite

Islam in Europe
http://www.economist.com/blogs/graphicdetail/2015/01/daily-chart-2?fsrc=scn/tw/te/bl/ed/islamineurope

Islamic State makes new threats to Russia & Europe, promising caliphate, bloodshed
https://www.rt.com/news/321790-islamic-state-threats-russia/

ISIS Is Not Winning the War of Ideas
http://www.theatlantic.com/international/archive/2015/11/isis-war-of-ideas-propaganda/415335/

Kurds launch offensive in Iraq, Turks consider ground operation in Syria
https://www.rt.com/news/321671-kurds-sinjar-offensive-turkey/

The Assad Dead End
http://www.project-syndicate.org/commentary/no-alliance-with-assad-to-defeat-islamic-state-by-bernard-henri-levy-2015-11

The chancellor’s crucible
http://www.economist.com/news/briefing/21677622-after-ten-years-power-angela-merkel-being-forged-anew-refugee-crisis?fsrc=scn/tw/te/bl/ed/thechancellorscrucible

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パリ同時テロ、犠牲者129人に 7人の実行犯を殺害 
2015/11/15 7:01nikkei
 【パリ=黄田和宏】フランスの検察当局は14日夜(日本時間15日
早朝)、記者会見を開き、13日夜に起きた同時テロの犠牲者が129人
に達したと発表した。犠牲者のなかには、米国や英国などの外国人
も含まれている。負傷者は352人にのぼり、このうち99人が重傷を負
っているという。一方、救出作戦で7人の実行犯を殺害したことも
明らかにした。
 記者会見した検察官は協調した3つのチームが今回の犯行を実行
したと指摘。犯人のうち、ひとりはパリ郊外の出身で、過去に犯罪
歴があるという。また、別の実行犯はシリアのパスポートを所持し
ていたという。犯行に加わった全員がカラシニコフ自動小銃を用い
ていたことも分かった。
 多くの犠牲者を出したバタクランのコンサートホールの近くでは
、ベルギーのナンバープレートをつけた車両が目撃されていた。今
回の事件への関与の疑いから、14日にフランスとベルギーの国境な
どで3人が逮捕されていたことも明らかになった。
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仏テロ、3班編成で殺傷繰り返す 2容疑者の身元特定
2015/11/15 05:48   【共同通信】
 【パリ共同】パリ同時多発テロの捜査を指揮するフランス検察当
局のモランス検事は14日、記者会見し、3班編成の7人のテロ容
疑者が計六つの現場で市民殺傷を繰り返したと述べ、連携した計画
的テロだったとの見方を示した。
 また、テロの死者は129人、負傷者は352人となったことを
明らかにし、容疑者7人が死亡したことも確認した。
 発表によると、検察当局は殺人、テロ行為などの容疑で大規模な
捜査を開始し、死亡した容疑者のうち2人の身元を特定した。1人
はパリ11区の劇場に立てこもったフランス人の男(29)で、フ
ランスのメディアによると、公安当局の監視対象となったことがあ
る。
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2015年 11月 14日 23:26 JST 
「イスラム国」が犯行声明、127人死亡のパリ同時多発攻撃
[カイロ/パリ 14日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」
は14日、フランスの首都パリで発生した同時多発攻撃について犯
行声明を出した。パリ中心部の各地に爆弾ベルトを身に着けたり、
マシンガンを携帯したりした戦闘員を送り込んだとしている。
イスラム国は声明で、今回の攻撃について、フランスが現在の政策
を続ける限り、最大の標的であり続けることを示すためだと表明し
た。
フランスは米国とともに、シリアやイラクで過激派組織「イスラム
国」への空爆に参加している。
少なくとも127人が死亡した同事件について、オランド仏大統領
は同日、イスラム国がフランス国内の支援を得て組織した「戦争行
為」だと非難、「戦争に直面し、フランスは適切な行動を取らなけ
ればならない」と語った。
同大統領はまた、犠牲者を追悼するため国を挙げて3日間、喪に服
すと述べた。
パリで13日夜、銃撃や爆弾などによるレストラン、コンサートホ
ール、スタジアムなどへの複数の襲撃が市内各地でほぼ同時に発生。
当局によると、パリ中心部のバタクラン劇場では、ロックコンサー
トの最中に4人が観客に向かって銃を乱射、少なくとも87人が死
亡した。その後治安部隊に制圧されたという。
このほか5カ所が攻撃され40人程度が死亡したという。このうち
オランド大統領や独外相が観戦して独仏親善試合が行われていたサ
ッカースタジアムの外では2人での自爆攻撃とみられる爆発があっ
た。
パリ検事当局によると、容疑者8人が死亡、うち7人は自爆、1人
は警察に射殺されたという。逃亡中の犯人がいるかどうかは明らか
にしていない。警察は「テロリストは、(コンサートホールに)押
し入る前に複数のレストランのテラス席に向かって銃撃した」とし
ている。
オランド大統領はフランス全土に非常事態を宣言、国境を封鎖した。
乱射が起きたホールでは米カリフォルニアのロックグループ、イー
グルス・オブ・デス・メタルのコンサートが開かれていたが、目撃
者によると犯人はイスラム教の唱えとフランスのシリア空爆への参
加を非難するスローガンを叫んでいたという。
オランド大統領はトルコでの20カ国・地域首脳会議(G20)へ
の参加を取りやめた。
パリでは今月下旬から国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議
(COP21)の開催を控え、テロに対する警戒を強めており、今
回の攻撃による衝撃は大きい。
オバマ米大統領は「罪のない市民を怯えさせる卑劣な行為がまた発
生した」として攻撃を非難。フランスに対し必要なあらゆる支援を
提供していく考えを表明した。
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NO3959『パリのテロとアラブ人の反応』
中東TODAY [2015年11月14日(Sat)]佐々木 良昭
フランスの首都パリで、大掛かりなテロ事件が起こった。60人以上
の死者が出ている模様であり、負傷者の数もそれを超えているよう
だ。もちろん、今年起こったテロ事件のなかでは、トップ・ニュー
スであろう。
しかし、このニュースを見てアラブ人は、どう思うのだろうかと考
えてみた。アラブではイラクでもシリアでも、リビアでもイエメン
でも、レバノンでも毎日何十人という数の人たちが、テロの犠牲に
なっている。
彼らから言わせれば、今回のパリのテロ事件など、そうたいしたニ
ュースでもなかろう、という感覚で捉えられているのではないのか
。人間は不幸が続くと、その不幸に無感覚に、なってくるものなの
かもしれない。
確かに、アラブ諸国では、他の社会では信じられないような、悲惨
なテロが毎日のように起こっているからだ。パリで起こったテロ事
件など、アラブで起こっているテロに比べれば、あまり大事件とし
ては、受け止められまい。
アラブ人の多くは、今回のパリのテロ事件を、半ば喜んでいるかも
しれない。『俺たちの毎日の苦しみの、ほんの少しを、パリの人た
ちも味わってみて、俺たちの苦悩が、少しは分かるようになるだろ
う。』ということではないのか。
アラブ首脳たちが、フランス政府に向けて送る、哀悼のメッセージ
は、実は『我々の苦しみも少しは理解して欲しい。』そして『我々の
問題解決に、尽力して欲しい。』ということであり、単純な同情や
、哀悼でないのだ。
今回のテロが誰によって、起こされたものなのかは、いまだ不明だ
が、多分『IS(ISIL)による犯行の可能性)か、『アラブ人による犯
行説』が出てくるだろう。また『テロはシリア難民が起こした。』
とか『シリア難民に紛れ込んでいた、IS(ISIL)のメンバーによるも
のだった。』という説も、まことしやかに、語られよう。
そうしたことを想定してか、トルコのエルドアン大統領は、西側の
ジャーナリストとのインタビューで『ヨーロッパに200万人の難民が
入ったら、どう対応するのか。』という警告とも恫喝とも取れる、
発言をしている。
今回のパリで起こったテロ事件は、ヨーロッパ社会の中に『反アラ
ブ感情』や『反イスラム感情』を煽っていき、民族差別や民族嫌悪
の感情を高め、ヨーロッパ人による外国人排斥や、暴力事件が増え
ていくのではないか。
そうしたゆがんだ民族意識は、やがてヨーロッパ社会のなかに、第
二のナチス運動を、生み出していくのではないのか。その萌芽の兆
候が、ドイツでもベルギーでも、フランスでもイギリスでも、既に
見え始めている。
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シリア危機の打開模索へ=ロシアにらみ主導権確保−G20で米大
統領
 【ワシントン時事】オバマ米大統領は15〜16日の日程でトル
コのアンタルヤを訪問し、20カ国・地域(G20)首脳会議に出
席する。同会議では、ロシアの関与が強まっているシリア危機の打
開策についても協議。過激派組織「イスラム国」への対応や難民問
題と併せて、シリアの政権移行に向けた外交努力を主導したい考え
だ。
 ホワイトハウスによると、オバマ大統領は15日にトルコのエル
ドアン大統領と会談し、シリア情勢を中心に意見交換する。その後
のG20夕食会で、欧州と中東で深刻化する難民問題やテロ対策な
どについて協議する。
 シリア内戦をめぐっては、米ロとトルコ、サウジアラビアの4カ
国外相が軸となってシリアの政権移行の実現を協議。シリアのアサ
ド政権を支えるロシアやイランとアサド大統領の退陣を求める米国
などの有志連合が鋭く対立している。
 ケリー米国務長官は12日、ワシントン市内で対シリア政策に関
して演説。アサド政権の存続は認められないと重ねて主張した上で
、「各国は自国の立場に固執せず、次の段階に前進させる責任があ
る」と述べ、ロシアをけん制した。
 ケリー長官は14日、ウィーンでシリア内戦の外交解決を目指す
外相会合に出席し、その後、オバマ大統領に合流する。一方、ライ
ス大統領補佐官(国家安全保障担当)は12日の記者会見で、外相
会合やG20での協議について「進行中のプロセスであり、簡単に
成果は出ない」と指摘、今後も話し合いが続くとの見方を示した。
(2015/11/13-14:55)
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G20、シリア問題も議題に=難民やテロ対策で提案−トルコ
 【エルサレム時事】15日からの20カ国・地域(G20)首脳
会議で、議長国トルコは世界経済に加え、隣国シリアをめぐる問題
を議題に取り上げる。エルドアン大統領は、1日の総選挙で自身が
実権を握るイスラム系与党が勝利を収め、権力基盤が強化されたこ
とを背景に、地域大国の「最高指導者」として、中東が抱える課題
を世界に訴えかける考えだ。
 エルドアン大統領は11日、「G20の議題にイラクやシリアの
問題を含むことは、会議の主目的に反してはいない」と強調。地元
メディアによると、大統領主催の夕食会で、難民問題やテロとの戦
いについて協議する予定という。(2015/11/13-16:45)
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2015.11.13 10:50sankei
【シリア情勢】
ロシア攻撃を警告「近いうちに血が海のようにあふれ出る」 「イ
スラム国」声明
 過激派組織「イスラム国」のメディア部門は12日までに、9月
末にシリアで空爆を始めたロシアに対する攻撃を警告するビデオ声
明をインターネット上に公開した。
 声明は英語の字幕付きで、プロパガンダ映像を背景に「近いうち
に血が海のようにあふれ出るだろう」「ロシアは死にかけている」
とロシア語で好戦的な歌を流している。
 「イスラム国」の傘下組織は、エジプト・シナイ半島のロシア機
墜落でもロシアのシリア介入に対する報復と主張する犯行声明を出
している。(共同)
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首相の前向き姿勢批判か=難民は「雪崩」と発言−独財務相
 【ベルリン時事】ドイツ政界の重鎮、ショイブレ財務相が中東な
どから殺到する難民らを「雪崩」と表現し、難民受け入れに積極的
な姿勢を取ってきたメルケル首相を暗に批判したと受け止められて
いる。政権内からは12日、発言に反発する声が上がった。
 DPA通信などによると、ショイブレ氏は11日、ベルリン市内
での催しで、難民問題に関し「雪崩が谷に到達したかは分からない
」「雪崩は不注意なスキーヤーが雪を少し動かすことで起きる」と
語った。
 これに対し、ガブリエル経済相は「私ならこういう例えはしない
」と問題視。マース法相は「困窮している人々は自然災害ではない
。難民問題の議論は慎重に行うべきだ」と批判した。
(2015/11/13-10:52)
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仏議員、「シリアにおけるロシアの行動で西側連合軍の不振が露呈」 
2015年11月12日 21:17 sputniknews
シリアにおけるロシア航空宇宙隊の空爆の成果を見ると、米国主導
の国際部隊外貨に非効率な行動をとっているかが歴然とする。シリ
アの首都ダマスカスを訪問した仏議員国際問題担当代表団の団長、
ティエリ・マリアニ仏議員はこうした声明を表した。
マリアニ議員は「この問題におけるロシアの役割は期待を抱かせる
ものであり、その成果を目にする時が到来した」と語り、ロシアの
行動を背景にすると「西側連合軍が何の成功も収めなかったことが
露呈とした」と指摘した。リアノーボスチ通信が声明を引用して報
じた。
仏議員代表団、国民評議会メンバー、記者団らは実務訪問を行うた
め11日にダマスカスに到着。訪問でシリア指導部の代表者らと会
談を開き、対テロ闘争をはじめとするシリア内の最近の情勢を話し
合った。
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ロシア シリア情勢巡る外相会合前に和平案提示
11月12日 7時19分NHK
内戦が続くシリア情勢を巡る関係国の外相会合が開かれるのを前に
、ロシアは、アサド政権が影響力を維持する可能性を残した和平案
を関係国に提示し、協議の主導権を握るねらいがあるものとみられ
ます。
シリアを巡っては、アサド政権を支援するロシアやイランと、反政
府勢力を支援する欧米や中東諸国が先月、外相による会合を初めて
開きましたが、立場の隔たりは埋まらず、14日にオーストリアの
ウィーンで改めて会合を開くことになっています。
ロシアは、前回の会合の前にアサド政権が影響力を維持する可能性
を残した和平案を提示したとみられていますが、欧米メディアによ
りますと、ロシアは14日の会合に先立ち、改めて関係国に対し和
平案を提示しました。
和平案では、1年半以内に新たな憲法を起草するとし、アサド政権
とともに参加する反政府勢力の代表については、シリアの政治的な
独立や領土を保証するという前提に立って、事前に関係国の間で合
意することが必要だとしています。
シリアの反政府勢力を巡っては、欧米や中東諸国と、アサド政権を
支援するロシアなどとの間で認識の違いが大きいとみられ、ロシア
は外相会合を前に、アサド政権と対話する反政府勢力について盛り
込んだ、より具体的な和平案を関係国に提示することで。協議の主
導権を握るねらいがあるものとみられます。
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シリア解決で協力確認=ロシア機墜落も協議−米英外相
 【ワシントン時事】ケリー米国務長官は9日、ワシントン市内の
国務省でハモンド英外相と会談し、エジプト東部シナイ半島で起き
たロシア機墜落やシリア内戦への対応などについて協力を確認した。
両外相は14日にウィーンで開かれるシリア内戦の解決策を話し合
う外相会合に出席する。
 ハモンド氏は会談冒頭、ロシア機の墜落に関し「シリアの(和平
)プロセスで(米英が)ロシアと関与していくことを踏まえて、こ
の墜落が意味するものを考える必要がある」と指摘した。ただ、テ
ロの可能性については、「(事故を調査している)エジプトとロシ
アが質問に答える立場にある」と述べるにとどめた。
(2015/11/10-11:19)
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迷走するアメリカのシリア政策
Platnews2015年11月08日 14:39
前代未聞の難民に揺れるヨーロッパとは大西洋を挟んでいるアメリ
カは、シリア難民問題はまるで他人ごとのようである。オバマ大統
領は1万人の難民を受け入れると表明したが、ドイツに押し寄せた難
民40万人からすれば雀の涙でしかない。むしろアメリカはISIS
が中東でこれ以上勢力を拡大することの方を深刻に受け止めている。
だが、アメリカのシリア政策は基本的には不介入であり、反政府勢
力への軍事支援に留まっている。
ロシアはシリア内のISISへの空爆を開始して本格的な介入を始
めている。ロシアのシリア政策はアサド政権の支援とテロリストを
許さずそのため力の行使も厭わないという強い姿勢で一貫している。
それに対してアメリカのシリア政策は迷走している。10月には5億ド
ルをつぎ込んだ「新シリア軍」創設のプログラムを無駄だと中止し
、新たにシリア内のクルド人やアラブ人武装勢力に軍事支援をする
と決定した。だが支援した武器がその後誰の手に渡るのかなどの追
跡もなく実効性には疑問が残る。その後オバマ大統領は特殊部隊の
派兵を決定したが、そこには明確な戦略が見えてこない。国内では
イラクやアフガニスタン戦争のように泥沼に入り込むのではないか
と懸念する声が高く、また任期が迫ってきているオバマ大統領に長
期的な介入を始める意志はないように思える。そのため場当たり的
な政策の繰り返しに陥っているのではないだろうか。
増える難民に悲鳴を上げるヨーロッパ諸国とアメリカではシリア問
題にかなりの温度差がある。ヨーロッパにとって難民は「いまそこ
にある危機」である。ヨーロッパが迷走するアメリカにシリア問題
への現実的な解決を迫ったとしても不思議ではない。
シリア和平会議が10月30日ウイーンで開催され、アメリカ、ロシア
はもちろん、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、EU代表、ト
ルコ、サウジアラビア、エジプトを始めとするスンニ派諸国に加え
てシーア派の雄イランが参加してシリアの内戦終結に向けての協議
が行われた。
アメリカとロシアの根本的な対立はアサド大統領の進退である。ア
サド大統領の退陣を求めるアメリカと、留任を求めるロシアが妥協
しないため政治的な解決はこれまで困難だった。さらにシリアをス
ンニ派政権にしたいトルコやサウジアラビアなどの湾岸諸国とシー
ア派政権を維持したいイランの思惑が対立し政治的な決着は不可能
そのものだった。だが、増える難民、勢力を拡大しつつあるISISの
脅威と任期が迫ってきたケリー長官の焦りからかアメリカが妥協の
余地を見せ始めた。今回の和平会議でも議題はシリアの政治的安定
と難民問題に絞られていて、アサド大統領の進退問題は封印された。
アメリカの妥協の姿勢はすでに9月28日の米露会談で露わになった。
この席でオバマ大統領は、アメリカとサウジアラビアやトルコらの
湾岸諸国、ヨーロッパはアサド大統領の期限付き留任を認めること
で合意したと申し出た。プーチン大統領もアサド大統領の期限付き
留任を容認する姿勢を見せ始め、現実的な妥協点がようやく見え始
めたのである。
2016年には大統領選挙が行われる。2期を務めたオバマ大統領には
次がない。アメリカの政治は大統領が交代すると外交政策がまった
く異なる方向へ転換することが少なくない。次期大統領が民主党で
あれ共和党であれ、オバマ大統領とケリー長官が築いてきた外交の
積み重ねが一瞬にして崩壊し、シリア内戦終結が遠のく可能性もあ
る。
大統領選挙において民主党の最有力候補であるヒラリー・クリント
ンはリベラル・ホークである。人道主義のためなら武力行使も厭わ
ないという筋金入りの人権派であるクリントンが大統領となった場
合、化学兵器を使用したとの疑惑があるシリアのアサド大統領に穏
健な態度で臨むことはないだろう。また、国務長官時代にはシリア
反政府グループを支援することに積極的だったことからも、シリア
に関しては妥協のない強硬な路線を取る可能性は小さくない。
翻って共和党から大統領が選出された場合、それが誰であれ現在の
ようにロシアやイランとの話合いや妥協路線を取ることはないと思
われる。共和党はそもそもロシアやイランには強硬路線を敷く。
だからこそケリー長官は、強い信頼関係があるロシアのラブロフ外
相とタッグを組むことのできる今のうちにシリア問題を解決させた
いとの強い思いがあるのではないだろうか。ケリー長官の渾身の外
交交渉がシリア内戦解決の期待を高める。
一方でロシアのエジプト発の旅客機が墜落するという悲劇が11月に
入ると起きたが、アメリカは当初からテロの可能性を示唆していた
。ロシアがシリア内で空爆を実施していることへの報復だとISが
犯行声明を出したが、疑問視されていた。しかしイギリスがテロを
示唆したことから、今ではテロではないかとの見方が強まっている。
プーチン大統領は情報機関の助言を受けてロシア国民にエジプトへ
の渡航を禁じると発表したため、ますますテロの可能性が高まって
いる。
アメリカが懸念しているのは、このようなアメリカ国民を狙ったテ
ロである。だからこそオバマ大統領は本気でシリア内戦への介入を
避けてきた。だが特殊部隊を派遣し和平会議に参加して介入を深め
れば、否応なしにテロの標的となる。また国際社会の中でシリアへ
の関与を求める圧力が高まっている。
先週、1つの小さな死亡記事が載った。イラク人のアフマド・チャラ
ビがイギリスで死亡したというものだ。チャラビは、フセインが大
量破壊兵器を所有しているとの情報を当時のブッシュ政権に提供し
ブッシュ政権がイラク戦争へと突入する根拠を作った張本人である。
チャラビはイラクの政治家であり、フセイン時代には海外に亡命し
て不遇をかこった政治家であった。彼はポール・ウフフォウイッツ
国防副長官、チェイニー副大統領らのネオコンと親交があり、ネオ
コンと共にイラク戦争へとアメリカを巻きこんだその人である。
アメリカのイラク戦争によってフセインが取り除かれ、イラクには
シーア派政権が誕生した。その後イラクではシーア派とスンニ派の
熾烈な宗派抗争が勃発し、多くのスンニ派が冷遇された。彼らの中
にはシリアへと逃れた者も少なくない。彼らは10年あまりにわたっ
てシリアに潜伏して巻き返しの機会を待っていた。それがアラブの
春によるシリア民主化運動の盛り上がりに乗じて動き始めたのであ
る。そしてやがてその動きがISISとなって勢力を拡大し現在に
至るのである。
歴史に「もし・・」は禁句であろう。だが、もしチャラビがイラク
戦争を煽らずブッシュ政権が戦争を始めなければ今のISはなかっ
たかもしれない。もし、ネオコンが政権内で影響力を持っていなか
ったら、戦争は始まらなかったかもしれない。ISISの問題はアメリ
カを映す鏡なのである。
ヨーロッパもまた、ISISという鏡によって映し出されているのであ
る。アラブの春による民主化運動をヨーロッパ諸国は歓迎し支援し
た。チュニジア、エジプト、イエメンでも国民によって政権は転覆
した。だがリビアでは「民主化」という理想の名の下に空爆による
介入をした。その後のリビアはいまだに内戦状態に近い。
シリアもまた、「民主化支援」という理想の名の下にヨーロッパは
反政府勢力に支援を行った。その結果4年を超える内戦が続きISISと
いう過激な組織が勢力を伸ばした。そしてロシアの空爆が開始され
民族の大移動ともいえる難民がヨーロッパに押し寄せている。人道
主義を掲げるヨーロッパは難民を受け入れるしかなく、その想定外
の多さにどの国も疲れ果てている。
ドイツではメルケル首相が難民の受け入れを表明したためさらに難
民が増え続けており、ドイツへの道を辿る難民たちが通過する国々
は困惑し混乱している。人道主義、民主化運動という理想と現実の
ギャップを突きつけられてヨーロッパは今、揺さぶられているので
ある。
川上高司(かわかみ・たかし)
拓殖大学海外事情研究所所長・教授。専門は安全保障、米国政治、
日米関係。著書に、『無極化時代の日米同盟』(ミネルヴァ書房)
、『アメリカ世界を読む』(創成社)など。
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シリアに軍事介入 ロシアはなぜアサド政権を守ろうとするのか?
THE PAGE2015年11月08日 17:00
 内戦が続くシリアにロシアが空爆を開始して1か月以上が経ちまし
た。ロシアの軍事介入は、中東情勢をより複雑化・泥沼化させると
の懸念が出ています。ロシアはもっぱらアサド政権打倒を目指す反
政府軍に対して空爆を行っていると報じられますが、ロシアはなぜ
アサド政権の肩を持とうとするのでしょうか。ロシアとシリアの関
係をめぐる歴史的経緯やプーチン大統領の思惑について、放送大学
教授の高橋和夫氏が解説します。
●ロシアの花嫁
 ロシアとシリアの関係は外見よりも深い。それは1950年代のソ連
時代にさかのぼる。
 ソ連は1950年代中盤に兵器の供給を通じてエジプトやシリアなど
のアラブ諸国に接近した。兵器の供給は、兵器を操作する要員の訓
練を必要とする。多くのシリア人の青年が訓練のためにソ連に送ら
れた。例えば、その一人にハーフェズ・アサドというミグ戦闘機の
パイロットがいた。後にシリアの大統領となった人物である。現在
のバシャール・アサド大統領の父親である。ソ連に送られたのは、
軍人ばかりではなかった。医学などを修めるために留学した青年も
多かった。ちょうどソ連と対立していた超大国アメリカがフルブラ
イト奨学金などで多くの若者を世界から呼び寄せていたようにであ
る。
 シリアを含むアラブ世界からの留学生の大半は男性であった。そ
して留学中にロシア女性と恋に落ち、多くのアラブ人がロシアの花
嫁を伴って帰国した。シリアの場合、その数は2〜3万と推定されて
いる。その結果、子供まで含めると数万のロシア系の人々がアサド
政権の支配地域に生活している。ロシアとシリアを結ぶ人間的な絆
である。ロシアのプーチン大統領にとっては、シリア問題の重要な
ポイントは同胞の安全確保である。
 こうした強い交流にもかかわらず、1985年のゴルバチョフのペレ
ストロイカ以降、ソ連は中東でのアメリカとの覇権争いから手を引
いた。それは、経済停滞により、そうした外交ゲームを戦う経済的
余力を失ったからでもあった。さらに1991年にはソ連自体が崩壊し
た。
●リビアの「二の舞い」
 2000年、ロシアの指導者にプーチンが就任すると、エネルギー価
格が上昇し始めた。石油と天然ガスの両方の世界有数の生産国であ
るロシアは、この価格上昇の恩恵を受けた。プーチンは、急増した
エネルギー収入で解体状態にあった軍を再建し、再び中東を含む国
際政治で大きな役割を担おうとしてきた。2008年から2012年にかけ
て、首相に「退いて」大統領のポストをメドヴェージェフに譲った。
 この期間の中東地域における重要な展開は2010年末に始まった「
アラブの春」であった。これはアラブ諸国における一連の民主化要
求運動であった。まず2011年1月にチュニジアで独裁政権が倒れた。
そして2月にエジプトで同じことが起こった。さらに秋には、リビア
で大規模な反政府運動が起こった。その拠点は東部の都市ベンガジ
であった。しかし独裁者カダフィの部隊がベンガジに向かって進撃
し、反政府勢力は虐殺の危機に瀕した。
 この時に国連安保理で決議が成立した。この決議は、ベンガジの
市民を守るための人道的な軍事介入を容認していた。ロシアは拒否
権を行使せず、実質的に決議の成立を認めた。NATO(北大西洋条約
機構)諸国の空軍が、この決議に基づいて空爆を開始した。そして
リビア軍のベンガジへの進撃を止め市民を守った。
 ところがである。NATO軍は、軍事介入を継続して拡大し、リビア
軍を解体した。そして、最後にはカダフィが殺害され独裁が終わっ
た。安保理決議の人道的介入の範疇を超えた軍事行動であった。ロ
シアは、こうした内容の決議を容認したのではない。ロシアのメド
ヴェージェフ大統領は、明らかに欧米諸国に騙された。これがプー
チンの認識である。
 2012年にプーチンが大統領に復帰してからの政策は「リビアの二
の舞」は繰り返さないという言葉に集約される。ロシアは、拒否権
の行使の意志を明確にしてシリアのアサド政権に対する非難や軍事
介入を容認する決議の成立を安保理で阻止し続けている。
 プーチン大統領は、ロシアが影響力を有する政権の欧米の軍事介
入による打倒を認めないという姿勢である。仲間は守るのである。
そして9月末に始まったロシアの軍事介入により、アサド政権の崩壊
のシナリオは短期的には可能性がなくなった。
●チェチェンへの飛び火
 これ程までのプーチン大統領のシリアのアサド政権支持の背景に
何があるのだろうか。その大きな理由の一つは冒頭で既に述べた。
シリアのロシア系市民の存在である。人間という面から見れば、第
二にイスラム急進派で戦うチェチェン人などのロシア出身者の存在
がある。その数は3000人とも報道されている。しかも比較的戦場で
の経験が豊富で戦闘員として手ごわいというのが、一般的な評価で
ある。もしアサド政権に対してイスラム急進派が勝利を収めれば、
チェチェン人は、その余勢を駆って帰国しロシアでの闘争を激化さ
せるだろう。プーチンにしてみれば、この面からも急進派の勝利は
阻止したい。
 加えてシリアには、ロシアが中東で使用できる唯一の海軍基地タ
ルトゥースがある。アサド政権の崩壊は、その喪失を意味しかねな
い。このように、モスクワのアサド政権支援には様々な要因が絡み
合っている。そしてプーチン大統領のシリアへの介入が意味するの
は、ロシアが大国として中東の政治に復帰したという事実である。
■高橋和夫(たかはし かずお) 評論家/国際政治学者/放送大学
教授(中東研究、国際政治)。大阪外国語大学ペルシャ語科卒。米
コロンビア大学大学院国際関係論修士課程修了。クウェート大学客
員研究員などを経て現職。著書に『アラブとイスラエル』(講談社
)、『現代の国際政治』(放送大学教育振興会)、『イスラム国の
野望』(幻冬舎)など多数
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ロシア機墜落を自慢=「イスラム国」の通信傍受−米テレビ
 【ワシントン時事】米NBCテレビは6日、エジプトのシナイ半
島で起きたロシア旅客機墜落で、過激派組織「イスラム国」の戦闘
員が同組織幹部に墜落させたことを自慢する通信を、米当局が傍受
していたと報じた。
 米当局者は同テレビに対し、通信は「明らかにロシア機の墜落を
称賛していた」と説明。ただ、墜落方法などは明らかにしなかった
。また、墜落前に得られた別の傍受では、やりとりの中に「域内で
何か大きなこと」が起きるという警告があったという。
 ロシア機墜落をめぐっては、欧米当局の間で爆弾テロに遭ったと
の見方が強まっている。(2015/11/07-15:29)



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