5546.リセッションの可能性



機械受注の7ー9月は、、減少していた。これまでのいろいろな指
標の多くが、弱くなっている。中国観光客が爆買いするインバンド
消費がUPしているが、その他の指標は、総じて悪い値になっている。

これは16日の7ー9月期のGDP成長率もマイナスになる可能性があ
る。12月米利上げ確実で円安に触れて、株価は堅調であるが、工
業生産を中心として、弱いことになっている。

その工業生産の減少分を、インバンド消費の増加で埋め合わせられ
るのかということのようである。

さあ、二期GDP統計がマイナスであると、数値的にはリセッションと
なるが、そうなるのであろうか?

月曜の秋に発表である。

さあ、どうなりますか?

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2015年 11月 12日 10:59 JST 
機械受注、7─9月は5期ぶり減少 10─12月も大幅減からの反発力弱く
[東京 12日 ロイター] - 内閣府が12日に発表した9月機械
受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた
民需の受注額(季節調整値)は7─9月に前期比10.0%減少し
、5四半期期ぶりのマイナスとなった。
09年1─3月以来の大幅な落ち込み。10─12月の受注見通し
は前期比2.9%増でやや回復する見込みだが、落ち込みを取り戻
す反発力はない。今後の機械受注の行方はさほど期待できないとの
見方につながっている。
「設備投資計画の下方修正や設備投資の実施時期の先送り姿勢が強
まり、機械受注などもしばらくは一進一退の足踏み状態が続き、回
復色が出てくるのは年明け以降になりそうだ」ーー。機械受注の結
果を受け、農林中金総合研究所・主席研究員の南武志氏は設備投資
の行方に懸念を示す。
9月単月の受注額は前月比7.5%増の8164億円となった。ロ
イターの事前予測調査では3.3%増と予想されていたが、これを
上回った。非製造業が2カ月連続でマイナスになった後の反動増に
よりけん引したが、製造業は4カ月連続の減少となり、減少幅も拡
大している。中国経済やその他の新興国経済の減速が投資マインド
を慎重にさせていることが読み取れる。
この結果、7─9月の実績値は前期比10.0%減で、5四半期期
ぶりの減少となった。リーマン・ショック直後以来の大幅なマイナ
スで、製造業が15.3%減と急激に落ち込み、非製造業も6.5
%減となっている。鉄鋼業や電機、金融・保険業、農林業などを中
心に幅広い業種で落ち込んだ。
内閣府は、機械受注の判断を「足踏みがみられる」に据え置いた。
設備投資の先行指標としての機械受注を取り巻く環境は、円安・資
源安を背景とした底堅い業績動向、設備の老朽化進行など、決して
悪くない。また、今年度の企業の投資計画は高めとなっている。だ
が、夏場の投資に対する慎重姿勢からみて、この先の回復について
予断は持てない。
今回発表された10─12月の機械受注見通しをみても、前期比
2.9%増にとどまり、7─9月期の大幅減少の後にしては反発力
に欠ける。
見通しの数字は、メーカーへの聞き取りの原数値に過去3四半期の
平均達成率を乗じて作成されており、エコノミストからは、今回は
やや高めに出ているため、実際には下振れの懸念があるとの見方も
聞かれる。
市場関係者からは「機械受注は急落局面から脱したものの、あまり
反発は期待できない」(SMBC日興証券シニアエコノミストの宮
前耕也氏)といった見方が示されている。
*内容を追加します。
(中川泉 編集:山川薫)




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