現在の日本企業は、米国市場に依存する企業の業績は、過去最高を 記録しているが、中国企業との競争に晒される企業の業績は、下落 している。IHIは、海上のリグで中国企業の安値受注が響いているた めに、赤字になっている。鉄鋼業など資源系企業なども業績の下方 見直しをしている。 シャープも同様で、中国がとうとう液晶まで作るようになり、業績 が上向かない。 一方、自動車企業は、中国市場でのシェアが高くなく、中国経済が 減速して自動車が売れなくなっても、日本車の品質に注目を浴び、 自動車出荷台数が減っていない。その上に米国市場は上昇している ので、出荷台数がUPしている。このため、自動車企業は軒並み最高 益になっている。 米国への傾斜が大きな企業は、業績が順調である。中国へ傾斜して いたり、資源に傾斜していた商社はきびしい。 しかし、多くの企業の業績は、しっかりしている。 ゆうちょ3社も順調な売り出しになり、まずは、いと安心である。 企業業績は最高であるが、非正規社員などの賃金は実質下がってい るので、日本経済全般という観点では、景気は悪いのか良いのかわ からない。 少なくとも、10月の半期企業決算を見ると大企業の景気は、非常 に良いということだけは確かである。 大企業の業績だけを見ると、日経平均は2万円に行く可能性も感じ る。 さあ、どうなりますか?