5532.突然のバブル崩壊が来年起こるか?



増田俊男さんは、突然のバブル崩壊となったらFRBに一体何が出来る
のか。FRBが作った資産バブルは必ず崩壊することが決まっているの
だから崩壊までに出来る限り金利を上げ、金融政策に「余裕」を持
たねばならないのであるという。増田のご託宣である。

しかし、「突然のバブル崩壊とは何か?」を考えることが必要であ
る。

12月には、FRBは利上げを宣言することは可能性が高い。11
月16日には日本はGDP統計発表して、12月には米国の金利上げと
なる。

もう1つが、シェールオイルの価格が上昇しないので、シェール企
業に貸出した投資が焦げ付くことになる。現時点でジャンク債にな
っている。この投資額も大きい。住友商事や石油大手は撤退したの
で、米国の地元企業しかない。このため、地元銀行が危ないのかも
しれない。

そして、中国は、人民元を守るために米国債を売り払うことでドル
安になる。人民元がSDRとなり、国際通貨になるが、一方、ドルはオ
イルとの結び付きがなくなり、基軸通貨の位置をなくす。これによ
り、米国が覇権国ではなく、中国やロシアより少し大きな国家になる。

また、ドイツVWのために不正の修正処理が大変で、EUも景気は下降
することも考えられる。

プーチン大統領とシリアのアサド大統領の合意で今シリアとトルコ
の国境周辺地帯にクルド族国家の準備が始まった。シリア、クルド
、イラン、イラク、ロシアの同盟ができたことになる。トルコのエ
ルドアン大統領の方針とは違う方向になる。米国は仲間外れになる。

これらのことで、中東の地政学的な危機などが考えられる。

しかし、これらのことで、突然のバブル崩壊になるのか?

もしかなるとすると、大手銀行が破綻することであるが、どこであ
ろうか?量的緩和で債券部門がおかしいので、債権部門が大きな銀
行となる。または石油への貸出が大きいこと。

JPモルガン、バンクオブアメリカ、シティグループ、ウェルズ・フ
ァーゴ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーが6位ま
での銀行である。

増田さんの予想は、米国が世界の中心ではなくなったからであろう
か当たらなくなってきているので、これも外れる可能性があるが、
考察してみた。

増田さんを信用する向きは、11月にはリスクオフすることである。


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増田俊男の「ワシントン・レポート」 
12月のある日、ワシントンDCのある場所の密室で世界経済を一変さ
せることが決まる。
その後数日間でNY株式市場は、人民元事実上切り下げで起きた8月の
パニック以上の暴落に陥るだろう。しかしこれは「小冊子」(Vol.
73)で詳しく解説した2016年夏に起きる、人類が未だ経験したこと
のない正に「想像を絶した超大暴落」の前兆である。私はFRBとNY市
場のインサイダーとも言える方々と接触し続けている。中東におけ
る政治覇権大転換も市場パニックの大きな理由。
FRBが利上げをするのは、来年夏場の大暴落と続くリセッション(不
況)が前提となっている。5.1%の失業率や他のファンダメンタルズ
から判断してアメリカ経済が徐々に回復しているから利上げをする
わけではない。
FRBは、9月利上げを見送った理由として世界第二の経済大国の中国
や新興国の経済の停滞を挙げたが、本音ではない。
「来るべき不況時の準備」が利上げの本当の理由である。
ゼロ金利(インフレ調整後マイナス金利)の今突然バブル崩壊とな
ったらFRBに一体何が出来るのか。FRBが作った資産バブルは必ず崩
壊することが決まっているのだから崩壊までに出来る限り金利を上
げ、金融政策に「余裕」を持たねばならないのである。来年の大暴
落と不況の到来にFRBがかける期待はいろいろある。
アメリカの世界金融覇権の終焉と中国主導の新国際金融システム、
アメリカの中東一極覇権終焉とロシア・イランの中東覇権参入。
戦後1949年中東にイスラエル国が誕生したが、同様にプーチン大統
領とシリアのアサド大統領の合意で今シリアとトルコの国境周辺地
帯にクルド族国家の準備が始まっている。イスラエル建国の結果、
中東に何が起きたかを知れば、クルド国誕生で中東がどうなるかが
わかる。
今クルド臨時国家Secretary GeneralのAbdullah Mohtadi氏がワシン
トンDCに来ていて幸い私は氏と接触、重大な情報を得た。
さらにCIAとペンタゴンのメンバー(私が属するシンクタンク)は「
IS壊滅後の中東に平和は無い」と言う。軍産複合体の戦略を反映し
た言葉である。
今や何でも話し合える仲になったJim(本名は言えない)はFRBのイ
ンサイダーである。Jimは「日銀とECBに準備させたので12月のX デ
ーに予定通りイベントを実行する。増田さんも準備を怠らないよう
に」と詳しい内容と対策まで話してくれた。
中東覇権転換と国際資金吸収が来年の大暴落最大の理由である。
12月Xデーまで残された時間はあまりない。
今週日本時間10月30日(日銀の緩和続緩決定日)の後、私の判断で
「魔の12月Xデーとは何時か」をお知らせし、「何がどうなり、どう
したらいいのか」を詳しく、分かりやすく、増田俊男の「ワシント
ン・レポート」としてお送りします。
これでお仕事、ご家庭、大事な財産が守られれば喜んでいただける
ものと確信しています。
発信は11月2日頃からになります。


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