5501.欧州のディーゼンエンジン車に波及必至



なぜ、欧州ではガソリン車に比べて、ディーゼル車が普及したのか
というと、欧州のディーゼル車は日本のクリーンディーゼル車に比
べるとずっと安い。1500ユーロ、700ユーロというのは日本円に直す
とそれぞれ20万円、10万円程度の差である。マツダのアクセラでは
100万円近くの開きがある。勿論、ガソリン車の方が安い。

どうもおかしいと思っていたが、フォルクスワーゲンがその秘密を
解き明かした。クリーンではなかったのである。

パリ市長アン・イダルゴ氏が、ディーゼル車の禁止を要求するのも
わかる。欧州ではディーゼル車が増えて、大気汚染が激しくなって
きたという。

そもそもボッシュの安価なクリーンディーゼル・エンジン・システ
ムは問題を抱えていた可能性がある。排ガスを触媒でクリーンにし
ているが、触媒の有効期間を伸ばすために、検査時だけ働くように
設定できるのであろう。

ということで、ドイツ車のクリーン・ディーゼル・エンジンの全体
が問題なのであり、欧州の自動車会社全体の問題に発展する可能性
がある。

このため、ドイツ車は、日本ではディーゼン車を出していない。日
本で出すと、バレることを恐れたことによると見る。

世界規模のスキャンダルに発展した。「技術立国」「環境大国」を
自負するドイツが日本に技術力で負けたことを隠したことが、バレ
バレになる。

さあ、どうなりますか?

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「技術立国」ドイツに激震=信頼に大きな傷−VWの排ガス不正
 【フランクフルト時事】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン
(VW)の排ガス不正問題は、世界規模のスキャンダルに発展した
。「技術立国」「環境大国」を自負するドイツの代表企業であるV
Wの不正に、同国で激震が走っている。
 メルケル首相は22日、記者団に対し「完全な透明性を示すこと
が重要だ」と強調。VWに積極的な情報公開を促した。ドブリント
運輸相は、VWの全ディーゼル車を対象とする調査に乗り出す方針
を明らかにした。
 排ガス不正の恐れがある車が、世界で1100万台規模に上る可
能性がある深刻な事態を受け、スイスやイタリアといった欧州諸国
のほか、韓国などがVW車の調査を開始。今後さらに当局の調査が
各国に広がると予想され、「ドイツ製」の信頼が大きく傷ついた形
だ。(2015/09/23-00:17)
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独VWと傘下Audiの一部ディーゼル車、違法ソフトで排ガス規制クリ
ア…最大約180億ドルの制裁金か
2015年9月19日
【ニューヨーク共同】米環境保護局(EPA)は18日、ドイツの
自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と傘下のアウディの一部デ
ィーゼルエンジン搭載車が、排ガス規制に関する試験をクリアする
ために違法ソフトウエアを用いていたと発表した。米メディアによ
ると、大気浄化の法令違反でVW側に最大約180億ドル(約2兆
1600億円)の民事制裁金を科す可能性がある。
 EPAによると、このソフトウエアを使うと、試験時には排ガス
浄化機能がフル稼働して基準を満たす一方で、実際の運転時には機
能が大きく低下。通常走行時に、窒素酸化物(NOX)が基準の最
大40倍になる場合もあるという。
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ディーゼル自動車をパリから叩きだせ!
フランスでもディーゼル車禁止なのか?
最近大気汚染が深刻になってきた欧州。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1312963994...
2015/9/1912:23:37
ついにパリの市長が立ち上がった。
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パリ市長アン・イダルゴは、2020年までにディーゼル車の禁止を要求
Paris Mayor Anne Hidalgo calls for ban on diesel cars by 2020
(BBC 7 December 2014)

「2020までにパリからディーゼル車を追放したい」
"I want diesel cars out of Paris by 2020,"
by パリ市長

パリ市議会に
ディーゼル車を禁止する法案の作成を要求。

・ディーゼル車の進入禁止
・観光バス規制
・電気自動車のカーシェアリングの推進

the Journal du Dimanche 誌の世論調査では
市民の53%がディーゼル車禁止に賛成である。
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ボッシュのシステム
ディーゼルエンジンは今日、これまでにないほど注目を集めていま
す。 ボッシュの技術により、効率的でクリーン、かつパワフルなデ
ィーゼルが実現しました。 今日、欧州で新たに登録される乗用車の
 2 台に 1 台が圧縮着火エンジンであるディーゼルエンジンを搭載
しています。 ボッシュは、コモンレールシステムやユニット イン
ジェクター システムのようなディーゼルエンジンの高圧噴射システ
ムで、このようなディーゼルの普及に大きく貢献しました。 このよ
うなシステムにより、性能だけでなく、クリーンな燃料燃焼の実現
が可能になります。



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