5496.FOMC米利上げ見送り



米連邦公開市場委員会(FOMC)で、ぜい弱な世界経済をめぐる
懸念を踏まえ、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現行
水準に据え置くことを決定した。だが年内利上げの可能性は残した。

しかし、17日のニューヨーク株式市場は、事前に警戒された米利
上げの見送りを好感して大きく買われた後、今後の金融政策をめぐ
り不透明感が残ったことから、3日ぶりに下落した。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比65.21ド
ル安の1万6674.74ドルで終了した。

FOMCで金利据え置きを決定したこと受け、米短期金利先物が上
昇した。CMEフェドウォッチによると、市場が織り込む10月利
上げの確率は21%、12月利上げの確率は51%となっている。
近々、利上げがあるとの観測が有力になっている。

また、同時に、米S&Pは、17日、三井住友フィナンシャルグル
ープやみずほフィナンシャルグループなど国内金融機関の格付けを
一斉に引き下げたと発表した。日本国債の格下げに伴う措置。

 大手銀行グループと、京都銀行など地方銀行7行の格付けは、従
来の「A」から、上から7番目の「Aマイナス」に1段階引き下げ
た。日本国債が格下げされ、危機の際に日本政府からの支援が想定
されている銀行の信用力も引き下げた。

というように、今日の東京市場も大荒れの予感がする。NYSEの
流れを引き継ぎ、かつ、米S&Pの格付けの引き下げという悪い材
料が出て、FOMC米利上げ見送りの良い材料とどう調整するのか
、また、今後の利上げをどう織り込むのか、市場動向を読むのは大
変である。

市場に聞くしかないのであろうか?

さあ、どうなりますか?

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NY株、65ドル安=米利上げ見送りも不透明感
 【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク株式市場は、事前に
警戒された米利上げの見送りを好感して大きく買われた後、今後の
金融政策をめぐり不透明感が残ったことから、3日ぶりに下落した。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比65.21ド
ル安の1万6674.74ドルで終了した。一方、ハイテク株中心
のナスダック総合指数は4.71ポイント高の4893.95。
(2015/09/18-05:58)
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米金利据え置き、年内利上げの可能性残す=FOMC
2015年 09月 18日 03:56 JST
[ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)
は17日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、ぜい
弱な世界経済をめぐる懸念を踏まえ、フェデラルファンド(FF)
金利の誘導目標を現行水準に据え置くことを決定した。だが年内利
上げの可能性は残した。
声明は「最近の世界経済、および金融動向は経済活動をやや抑制し
、インフレに目先、一段の下向きの圧力を加える可能性がある」と
し、海外リスクなどを踏まえ、利上げを先送りしたと説明した。
ただ同日に発表されたFRB当局者の金利見通しでは、17人中13
人が年内に1度以上の利上げを見込んでおり、年内の利上げバイア
スは維持した。だが前回の15人からは減った。
一方、少なくとも2016年まで利上げを見送るべきと考える当局
者は4人と、前回の2人から増えた。
FRBは利上げの決定に当たっては、「労働市場がさらに幾分改善
」し、インフレが加速するとの「合理的な確信」が持てた時に行う
との方針をあらためて表明した。
経済見通しでは、今年の成長率が2.1%に上方修正されたが、
2016、17年は下方修正された。
失業率は来年4.8%に低下すると見込まれているが、インフレが
2%に戻るペースはかなり鈍いと想定している。
長期FF金利の見通しは3.5%と、前回の3.75%から低下し
た。
今回の決定に反対票を投じたのは、米リッチモンド地区連銀のラッ
カー総裁1人だった。
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10月利上げ確率21%、12月は51%=米短期金利先物
2015年 09月 18日 04:20 JST
[17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が17日まで
開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定
したこと受け、米短期金利先物が上昇した。
CMEフェドウォッチによると、市場が織り込む10月利上げの確
率は21%、12月利上げの確率は51%となっている。
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国内金融機関も格下げ、米S&P 国債に連動
2015/09/17 20:59   【共同通信】
 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は17
日、三井住友フィナンシャルグループやみずほフィナンシャルグル
ープなど国内金融機関の格付けを一斉に引き下げたと発表した。日
本国債の格下げに伴う措置。
 大手銀行グループと、京都銀行など地方銀行7行の格付けは、従
来の「A」から、上から7番目の「Aマイナス」に1段階引き下げ
た。日本国債が格下げされ、危機の際に日本政府からの支援が想定
されている銀行の信用力も引き下げた。
 三菱UFJフィナンシャル・グループは、従来の格付けに政府支
援が織り込まれていないため、判断を変えなかった。




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