5482.楽観論は危ない



経済の実情は、現在ではなく過去を見ている。このため、現時点で
の企業業績は順調であるし、景気も良いように見える。

米国の経済は伸びているので、心配はないが、中国経済は大幅に減
速することになる。

日本国内も公共工事は、東京オリンピックなどで順調な拡大になる
が、消費が伸びていないために、今後またデフレになる可能性があ
る。

ということで、景気の状況はまちまちである。このため、読めない
が、今までより悪いことは確かである。

しかし、調整局面では、株価が乱高下するので、よくわからないが
徐々に下落することになる。

一時的には、1万8千円程度で落ち着くのであろうか?

さあ、どうなりますか?

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米国株、ダウ反発 欧州株高や戻り期待で、ハイテク株がけん引
2015/9/3 5:18
【NQNニューヨーク=神能淳志】2日の米株式市場でダウ工業株
30種平均は反発した。前日比293ドル03セント高の1万6351ドル38セ
ント(速報値)で終えた。中国・上海株が小幅な下げにとどまった
ほか、…
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日経平均大引け、小幅に3日続落 70円安 先行きに不透明感
2015/9/2 15:15nikkei
 2日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日続落し、前日比
70円29銭(0.39%)安の1万8095円40銭で終えた。前日の欧米株式
相場が下落し、東京市場でも売りが先行した。日経平均は一時1万
8000円を下回ったが、その後は値ごろ感に着目した買いが優勢にな
る場面も見られた。もっとも、中国景気や米利上げ時期など先行き
不透明感が強く、投資家が持ち高を傾ける動きは乏しい。方向感が
つかみにくい相場展開から、日経平均は前日終値を挟んで乱高下を
繰り返し、1日の値幅(高値と安値の差)は610円に達した。東証1
部の売買代金は概算で2兆9654億円(速報ベース)だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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世界同時株安に専門家 「現在の日本株水準は非常に割安だ」
2015.09.02 07:00
 中国の景気後退不安をきっかけとした株安が世界を揺さぶった。
お盆前の11日には2万1000円に迫る勢いだった日経平均は1万8000円
を割り込んだ。しかし、日経CNBCコメンテーターを務める平野憲一
氏(ケイ・アセット代表)は、「急落は一時的なものだ」と指摘す
る。

「今回は中国経済の失速に伴って原油をはじめ商品市場が大きく下
落する中、商品相場で損失を抱えたヘッジファンドなどが日本株に
空売り攻勢を仕掛けてきたことが大きな要因です。

 東証の売買に占める空売り比率が30%台後半という記録的な水準
にあるのが何よりの証拠。空売りというのはいずれ買い戻すことが
前提の取引なので、それだけ大きな買いエネルギーが積み上がって
いると見た方がいい。しかも、空売り勢力は元々買い材料に乏しい
8月というタイミングを狙って仕掛けてきたわけで、9月以降に買い
材料が増える前に買い戻す可能性が高い」

 あくまで短期的な急落にすぎないというのだ。ただでさえ日本株
は「世界的に見れば割安」といわれてきた。

「日本株のPER(株価収益率)は今回の暴落で14倍台に下がっていま
す。一方で企業業績は好調で、この9月期中間決算で通期(2016年3
月期)予想を上方修正する企業が出てくるのは必至でしょう。企業
業績の伸びしろがそれだけ見込める以上、現在の水準は非常に割安
といえます」(冨田康夫・日刊株式経済新聞編集長)

 これを世界が見逃すわけがない、と武者陵司氏(武者リサーチ代
表)は語る。

「直近の世界各国の株価をドルベースで見ると、軒並み株安、通貨
安で1割以上も下げているのに対し、日本は株価が11%減でも通貨が
5%強くなったために、差し引き6%しか下がっていない。日本株は
世界最良のパフォーマンスを上げている。これは企業の増益率に比
べて株価が安いから。パニックが収まれば、グローバルマネーが日
本に集中するのは間違いない」

 世界同時株安によって図らずも日本株の高いコストパフォーマン
ス、回復力、安全性が証明され、世界の投資家に再び注目されてい
るとの見方である。

※週刊ポスト2015年9月11日号


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