5463.安倍首相、戦後70年談話



安倍首相の戦後70年談話が発表されたが、村山、小泉談話を踏襲
したので、その分、新規性がなかったように思う。このような談話
なら、安倍首相は談話を発表する必要がなかったようにも思うし、
中国や韓国の非難もおかしいし、福島議員の非難もおかしい。

なぜなら、中国や韓国の要求を踏襲し、福島さんが言っていたこと
も取り入れているので、非難するのはおかしいのである。

周辺諸国との軋轢がなく、米国や東南アジア諸国は胸を下ろしたよ
うである。即座に歓迎のコメントを出している。

安倍首相の取り巻きたちは、面白くないかもしれないが、これが国
家トップになり、リアリズムでの政治をすることである。自分のこ
とだけを主張していていけないということである。

正義というのは、敵を作り、それが戦争になることを肝に銘じるこ
とである。

戦争をなくすためには、正義を言いまくることを避けて、自国の国
益を守りながら、その上で周辺諸国の言うことも聞いて、摩擦を起
こさないことである。

さあ、どうなりますか?

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安倍首相「反省とおわび」継承…戦後70年談話
安倍首相、戦後70年談話を発表
2015年08月15日 01時05分
 政府は14日、戦後70年の安倍首相談話を閣議決定した。
 談話は、日本が先の大戦への「痛切な反省と心からのおわび」を
表明した歴代内閣の立場は揺るぎないと強調し、戦後日本は侵略や
戦争を手段として二度と用いず、植民地支配との決別を誓ったと指
摘した。日本の国際復帰を支えた国や人への「感謝」に言及し、今
後も積極的平和主義の下に国際貢献を進める考えを示した。首相は
記者会見で、多くの国民が共有できる談話を目指したと語った。
 安倍首相談話は約3400字で、戦後50年の村山首相談話や戦
後60年の小泉首相談話の約3倍となった。談話を個人的見解とす
るため閣議決定しない案もあったが、最終的に政府の公式見解とし
て閣議決定した。村山談話や小泉談話が触れた「侵略と植民地支配
」への「痛切な反省とおわび」などの表現はすべて盛り込まれた。
 安倍首相は談話発表の記者会見で、「アジアの国々をはじめ、多
くの国と未来の夢を紡ぎ出していく基盤としたい」と狙いを語った。
 安倍首相談話は、先の大戦の犠牲者に「深く頭こうべを垂れ」、
哀悼の誠をささげたうえで、戦後日本の原点に「事変、侵略、戦争
。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段として二
度と用いてはならない」との誓いがあると指摘した。その理由とし
て、先の大戦への「深い悔悟」を挙げた。
 先の大戦での日本の行為については「繰り返し痛切な反省と心か
らのおわびの気持ちを表明してきた。戦後一貫して、平和と繁栄に
力を尽くしてきた」と述べ、「こうした歴代内閣の立場は今後も揺
るぎない」と強調した。首相は記者会見で、「中には侵略と評価さ
れる行為もあった」と明言した。
 戦後日本の平和国家としての歩みについては、「静かな誇りを抱
き、この不動の方針を貫いていく」との決意を示した。戦後日本の
国際復帰に当たり、「戦争の苦痛をなめ尽くした中国人の皆さん」
や「日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さん」が寛容
な心で日本との和解に力を尽くしたとして、「心からの感謝の気持
ち」を表明した。
 韓国が歴史問題で重視する慰安婦問題については「戦時下、多く
の女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を胸に刻み続ける
」と明記した。
 政府は14日、安倍首相談話の英訳を公表。同日深夜には、現地
の大使館のホームページ(HP)に、中国語訳と韓国語訳をそれぞ
れ掲載した。
2015年08月15日 01時05分 Copyright c The Yomiuri Shimbun



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