中国の経済成長率は、公式発表では7%となっているが、実際は、 相当に低いということは、誰でも知っていることであるが、それで は、実際にはどの程度かというと、多くの評論家、研究者は、推測 値を言わない。 ロンドンに拠点を構える独立系調査会社ファゾム・コンサルティン グは、今年の中国成長率は2.8%、2016年はわずか1.0% にとどまるとした。 この数値からすると、中国も「失われた20年」入りしたことにな る。バブル崩壊、積極的な海外進出などを見ると、その可能性が指 摘されているが、実際に具体的な数値が出ると、よりリアルな姿と して、「失われた20年」入りが見えてくる。 日本の教訓を見て、中国も経済運営をしないと、日本より長く経済 失速が続く事になると見る。 さあ、どうなりますか? ============================== 中国経済成長率、実際は公式統計の半分以下か 英調査会社が試算 2015年 08月 7日 15:06 JST [ロンドン 6日 ロイター]- 中国の経済成長率は実際どの程度 なのか──。こんな疑問を抱くアナリストらが試算したところ、中 国国内総生産(GDP)伸び率は公式統計の半分、もしくはさらに 低い水準であるかもしれないことが分かった。 中国国家統計局が先月発表した今年上半期のGDP伸び率は7.0 %で、政府が掲げる2015年通年目標に沿う内容となった。 こうした公式統計には、実際の景況感との矛盾を指摘する声が常に 聞かれるほか、そもそも14億人の人口を抱える新興国がなぜ、米 国や英国といった先進国より数週間も前に四半期データを公表する ことができるのかといった疑問も付きまとっている。しかも、中国 がその後、公式統計を改定することはほとんどないにもかかわらず だ。 ロンドンに拠点を構える独立系調査会社ファゾム・コンサルティン グのエリック・ブリトン氏は「中国の公式統計はファンタジーだと 考えており、真実に近いということもない」と話す。 同社は昨年、公式GDPの予想を公表するのをやめ、実際の成長率 とみなす数値を公表することを決めた。それによると、今年の中国 成長率は2.8%、2016年はわずか1.0%にとどまると予想 している。 内部告発サイト「ウィキリークス」が公開した米外交公電によると 、現在は中国首相を務める李克強氏が、遼寧省党委書記を務めてい た数年前、中国のGDP統計は「人為的」であるため信頼できない と語ったとされる。 ファゾム・コンサルティングは、李克強氏が当時、遼寧省の経済評 価の際に重視するとした電力消費、鉄道貨物量および銀行融資の3 つのデータを基にした、全国レベルのシンプルな指標を公表してい る。 それによると、実際の成長率は3.2%であることが示唆されてい る。鉄道貨物量の減少、トレンド成長を下回る電力消費を反映し、 示唆された成長率は2013年終盤以降、公式統計から大幅にかい 離している。 国家統計局にコメントを求めたが、回答はなかった。 先月の記者会見時には、公式統計に批判的な人は中国が利用する GDP計算方法を完全に理解していないとして、統計は正確だと反 論。数値の正確性については常に向上に努めていると説明した。