5457.中国の経済成長率は



中国の経済成長率は、公式発表では7%となっているが、実際は、
相当に低いということは、誰でも知っていることであるが、それで
は、実際にはどの程度かというと、多くの評論家、研究者は、推測
値を言わない。

ロンドンに拠点を構える独立系調査会社ファゾム・コンサルティン
グは、今年の中国成長率は2.8%、2016年はわずか1.0%
にとどまるとした。

この数値からすると、中国も「失われた20年」入りしたことにな
る。バブル崩壊、積極的な海外進出などを見ると、その可能性が指
摘されているが、実際に具体的な数値が出ると、よりリアルな姿と
して、「失われた20年」入りが見えてくる。

日本の教訓を見て、中国も経済運営をしないと、日本より長く経済
失速が続く事になると見る。

さあ、どうなりますか?


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中国経済成長率、実際は公式統計の半分以下か 英調査会社が試算
2015年 08月 7日 15:06 JST
[ロンドン 6日 ロイター]- 中国の経済成長率は実際どの程度
なのか──。こんな疑問を抱くアナリストらが試算したところ、中
国国内総生産(GDP)伸び率は公式統計の半分、もしくはさらに
低い水準であるかもしれないことが分かった。
中国国家統計局が先月発表した今年上半期のGDP伸び率は7.0
%で、政府が掲げる2015年通年目標に沿う内容となった。
こうした公式統計には、実際の景況感との矛盾を指摘する声が常に
聞かれるほか、そもそも14億人の人口を抱える新興国がなぜ、米
国や英国といった先進国より数週間も前に四半期データを公表する
ことができるのかといった疑問も付きまとっている。しかも、中国
がその後、公式統計を改定することはほとんどないにもかかわらず
だ。
ロンドンに拠点を構える独立系調査会社ファゾム・コンサルティン
グのエリック・ブリトン氏は「中国の公式統計はファンタジーだと
考えており、真実に近いということもない」と話す。
同社は昨年、公式GDPの予想を公表するのをやめ、実際の成長率
とみなす数値を公表することを決めた。それによると、今年の中国
成長率は2.8%、2016年はわずか1.0%にとどまると予想
している。
内部告発サイト「ウィキリークス」が公開した米外交公電によると
、現在は中国首相を務める李克強氏が、遼寧省党委書記を務めてい
た数年前、中国のGDP統計は「人為的」であるため信頼できない
と語ったとされる。
ファゾム・コンサルティングは、李克強氏が当時、遼寧省の経済評
価の際に重視するとした電力消費、鉄道貨物量および銀行融資の3
つのデータを基にした、全国レベルのシンプルな指標を公表してい
る。
それによると、実際の成長率は3.2%であることが示唆されてい
る。鉄道貨物量の減少、トレンド成長を下回る電力消費を反映し、
示唆された成長率は2013年終盤以降、公式統計から大幅にかい
離している。
国家統計局にコメントを求めたが、回答はなかった。
先月の記者会見時には、公式統計に批判的な人は中国が利用する
GDP計算方法を完全に理解していないとして、統計は正確だと反
論。数値の正確性については常に向上に努めていると説明した。



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