5429.ギリシャ・デフォルトで、ドイツ銀行が危機に



ベンジャミン・フルフォード氏は、ギリシャ国債のCDSをドイツ銀行
が大々的にしていたので、ギリシャ国債のデフォルトになると、ド
イツ銀行は倒産する可能性があるという。

ギリシャ国債は、CDSの利率が30%と高かったが、ヘッジファンド
が、ギリシャ国債を捨て値で買取、保険をかけていた。このため、
ギリシャ国債は流通していたが、この保険の受け手は、どの銀行な
のか判明したようである。

ドイツ銀行が倒産すると、ドイツ政府は資本注入する必要があるが
、ギリシャに追加融資をするか、ドイツ銀行への資本注入、どちら
が得かの判断が必要になっている。

ドイツ銀行が破綻すれば、同行を後ろ盾にしていたEU内の複数の
銀行も、ドミノ式に潰れていく。この銀行へも、各国政府は資本注
入が必要になる。

この資金は、ECBが各国政府に貸し出すことになる。ということ
で、ユーロ危機になることは明らかであり、それを止めるには、ギ
リシャのデフォルトを止めるしかない。

どちらにしても、EUはユーロを膨大に市中に出す道を進むことに
なるようである。ユーロの暴落が起こる可能性もある。

ギリシャの辞めたバルフォスキス財務相は、その事を知っているの
で、EUに強引な交渉をしたのである。

さあ、どうなりますか?


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ドイツ銀行、ギリシャと共倒れ危機 衝撃的な格下げ 欧州崩壊待
ったなし 
2015.07.07ZAKZAK
 ★ニュースディープスロート ベンジャミン・フルフォード氏
 ■CEO辞任と衝撃の格下げ!ドイツ銀行破綻で欧州崩壊
 ギリシャ経済の破綻のときが刻一刻と近づいている。現在、毎月
訪れる融資の返済期日を国有資産の“叩き売り”によって凌いでい
るが、7〜8月に期限を迎える100億ユーロの国債償還について
は、目処が立っていない。さらに今月(編注:6月)に入り、国内
の銀行から1日当たり約5億ユーロが引き出されており、すでに取
り付け騒ぎが起きている状況なのだ。
 そんななか、ギリシャと共倒れする危機に瀕しているのがドイツ
銀行だ。EUの優等生であるドイツ最大の同行は、ドイツのGDP
の20倍に及ぶ54・7兆ユーロものデリバティブ(金融派生商品
)取引をしており、その経営は実にハイリスクなものだ。そのなか
には、ギリシャの債務支払いを債権者に担保するような内容のもの
がかなり含まれている。
 ’10年に表面化したギリシャの経済危機以降、同国はゴールド
マン・サックスをはじめとする世界の金融機関から融資を受け、借
金によって借金を返済する自転車操業を続けてきた。そしてドイツ
銀行はデリバティブ取引により、ギリシャの借金の事実上の保証人
となってきた。そのため、ギリシャがデフォルトに陥った場合、同
行は無限の損失を被ることになる。
 こうした状況を前に、6月9日、米スタンダード・アンド・プア
ーズは、同行の格付けを2段階引き下げ、「BBB+」とした。破
綻直前のリーマン・ブラザーズですら「AA−」だったことを考え
ても、これはかなり衝撃的な評価だ。格下げ発表の直前、同行の共
同CEOの2人は、沈みゆく船の船長よろしく、辞任を表明してい
る。
■旧約聖書にある通り、バベルの塔は崩壊する
 さらに同日、ドイツの検察当局が、同行のフランクフルト市内に
ある複数の拠点を家宅捜索している。個人顧客の脱税に関与した容
疑といわれているが、辞任した2人のCEOをはじめ、危険な運用
を続けた経営陣の責任を問うための捜査と見る向きもある。
 総資産約2兆ユーロのドイツ銀行が破綻すれば、同行を後ろ盾に
していたEU内の複数の銀行も、ドミノ式に潰れていくだろう。
 リーマン・ショックの際には、アメリカやEUが速やかに公的資
金を投入し、救済を行ったことで、金融機関の連鎖倒産は広がらな
かった。しかし、今やどこにもそんな力は残っていない。就任以降
、頻繁に中国詣でを行ってきた独メルケル首相だが、危機に備える
ための資金の提供を中国に頼み込んだところ、断られたという情報
もあるくらいだ。また、ドイツはユーロ崩壊を見据え、数百億ユー
ロ分のマルク紙幣を印刷しているという話も聞いている。
 国際金融市場も世界恐慌を覚悟しはじめている。米個人投資調査
協会によると、個人投資家の資産に占める株式の割合は、5月に
67・9%から57・8%に下落している。たった1か月の間に、
株式の10%以上が現金化されるというのは、前例のない事態とい
える。
 ストラスブールにあるEUの本会議場は、以前からその外観がバ
ベルの塔に似ていると言われてきたが、皮肉なことに旧約聖書に記
されたとおりの結末を迎えようとしているようだ。
 ◆ギリシャ経済破綻危機のなか独銀CEO辞任
 6月7日、脱税疑惑や顧客との訴訟合戦などのスキャンダルの責
任を取り、辞任を発表した2人の共同CEO。アンシュー・ジェイ
ン氏とユルゲン・フィッチェン氏。事実上のギリシャの“保証人”
である同行の異変に注目が集まる
■ベンジャミン・フルフォード氏 ●ジャーナリスト ’61年、
カナダ生まれ。米経済誌『フォーブス』の元アジア太平洋支局長と
して活躍。その後、日本を拠点に、タブーなきフリーランスの外国
人ジャーナリストとして執筆活動を展開。


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