5412.遺産相続の手続き



父が亡くなり、やっと葬式やお寺への挨拶、母の遺族年金の手続き
などが終わった段階である。まだ、三七日や四十九日などの法要が
あるが、一段落を迎えた。

これから遺産相続の手続き、相続税の申告などを行う段階に入った。
しかし、遺産相続は大変である。父は遺言書を残しているので、そ
の遺言書の検認を受ける必要がある。このため、実家の近くの家庭
裁判所に行って、検認を受ける。

次に、その遺言を元に、相続人全員で遺産分割協議書を作り、相続
人分の協議書に実印を押して、各自保管してもらい、その協議書に
基づいて、貯金通帳の名義書換、株式の名義書換、不動産の名義書
換を行うが、このそれぞれで、遺産分割協議書の添付、印鑑証明、
住民票が必要になる。

特に不動産の名義書換には、法務局で相続関係図、父の生まれた時
から亡くなるまでの戸籍謄本などが必要になり、一段と厄介である。

そして、最後に相続税申告になる。平成27年度から相続税の基準
が変更され、今までなら東京郊外に家を持っている平均的な退職サ
ラリーマンにとってはほとんど無縁でしたが、それほど資産がある
わけでもない父の相続資産総額でも基準を突破してしまう。

特に母や妹夫婦が住む50坪程度の自宅の評価額が大きいためで、
相続税の自宅80%減免が必要になる。この減免処置を受けるには
相続税の申告が必要になり、申告すると相続税が掛からないことに
なる基準に収まる。

このため、多くの人たちが相続税の申告を必要となることがわかる。

このため、税務署に相続税の申告用紙をもらうことと提出資料を調
べるために行ったが、まだ27年度の申告用紙がなかった。8月終
わりしか申告用紙ができないと言われた。

この遺産相続を代行してやってくれる弁護士、司法書士などに依頼
すると、費用が25万円から50万円程度掛かってしまう。それほ
ど資産があるわけではない私たちには高価で、自分で行うしかない。

というわけで、これから1ケ月は相続の手続き、その後、8月から
は相続税申告と続いていくようである。

それと、85才の母の後見人になった。妹夫婦が一緒に住んでいる
が、忙しくていろいろと母の面倒を見ることができないし、家のこ
とは父がやっていたために、妹たちは、家のことを何も知らない。
このため、母から私に後見人になって欲しいと依頼された。

まず、母は耳が遠くて、補聴器が必要であるが、まともな補聴器を
していないので、昨日は補聴器を買いに近くの家電量販店に行った
が、売っていない。

このため、近くの補聴器を売っている店を探したら、メガネ屋が補
聴器を取り扱っていた。

補聴器は、一番安いものでも、8万円程度する。高いものですと20
万円以上であり、補聴器が家電量販店にない理由がわかった。補聴
器は安くないし、安くできないようである。

家に帰って、妻に聞くと、妻も30万円の補聴器を買ったという。

いろいろと社会的な仕組みを知る機会であるようだ。



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