5399.疲労物質AGEとは



TBSテレビ「夢の扉+」で 老化の原因物質と言われるAGE(終末糖化
産物)研究の第一人者 久留米大学医学部教授 山岸昌一先生が紹介
された。

山岸先生は、世界ではじめて老化の原因物質と言われるAGEを体内か
ら取り除く物質を発見した。山岸先生によると、顔が老けている人
は、体の内側も老けてて、寿命も短くなったりするという。

これは疲労物質AGEによるもので、AGEはタンパク質が糖と結びつき
体温で酸化されてできた茶色い物質という。AGEは体内に増えると排
出できなくなり体内にたまる。AGEが肌に増えるとシワやたるみの原
因になっている。つまり体内のAGEが多い人は、見た目も老けて見ら
れる。

AGEが血管に貯まると血管が硬くなり脳梗塞・心筋梗塞に、骨のコラ
ーゲンに貯まると骨粗しょう症に、脳にたまるとアルツハイマー病
になるともいう。AGEがたまると病気や寿命にも影響がでるというこ
とである。AGEを体内に溜めないことが健康で長生きするカギになる。

人は、AGEを体内で作るだけでなく食べ物からも摂っていました。水
を使わず高温で調理する食べ物にAGEが多く含まれ、例えば蒸した鶏
肉を1とすると焼いた鶏肉は5倍、揚げた鶏肉は10倍多くAEGが多
く含まれるという。ということでAGEが多い代表的な食べ物がカリカ
リベーコン。

食べる時に血糖値の急激な上昇を抑えることもAEGを体内で増やさな
い方法で、例えば、最近よく言わける食べる順番で野菜→おかず→ご
飯の順に食べること。

食物繊維が多い海藻や野菜は、糖質の吸収を緩やかにしてくれAGEの
発生を抑え、トマトやほうれん草などに含まれるαリポ酸はAGEの蓄
積を抑え、さらにブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファ
ンはより強く抑えてくれる効果があるという。

そして、山岸先生はAGEを取り除く物質を世界で初めて発見した。
AGEを排出するために、AGEにくっつくアプタマー探し、見つけた。

現在、このアプタマー入りフィルターを取り付けた人工透析機の2
年以内の実用化し、5年以内にアプタマーでAGEを減らす薬の開発を
目指している。

これは楽しみである。



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