5392.中国と米国の激突確実



中国は埋め立てた島は自国領土であり、12カイリは自国内水域と
いう論理であり、米国は岩を埋め立てても、自国水域とはならない
という論理であり、米中の論理は相矛盾することになる。

中国は、国連大陸棚限界委員会において、日本の沖ノ鳥島を「人の
居住または経済的生活を維持できない岩」であると認定するよう意
見書を提出し、領土と認めないとしたが、南シナ海では島にして自
国領土という。矛盾したことを言っている。

ということは、日本も沖ノ鳥島を埋め立て、日本領土として確実化
できるということであるが、そうすると、南シナ海の岩礁埋め立て
を正当化することにもなる。

カーター米国防長官は27日、中国が「領海」と主張する南シナ海
の人工島への米軍機偵察飛行に反発していることに関し「勘違いし
てはならない。米国は国際法が許す限り、世界中で行動する」とけ
ん制した。軍用機や艦船派遣で一歩も引かない姿勢を鮮明にした。

これに対して、中国国防白書で、中国を取り巻く状況について「中
国の領土主権と海洋権益に対する挑発行為が発生している」との認
識を示した。そのうえで、「防御的な国防政策」を堅持するとしつ
つも、中国の埋め立てによる人工島化で緊張が高まる南シナ海を念
頭に「海上での軍事衝突に備える」と明記。

さあ、大変なことになってきた。もし、12海里以内に侵入した米
軍偵察機に対して、中国が実力行使をすると、米中戦争になること
が確実であり、中国軍の実力が分かることになるが、そこでエスカ
レーションすると、米中核戦争にまでいく可能性が出てくる。

チキンゲームが始まる予感がする。

さあ、どうなりますか?


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中国の反発「勘違い」、米けん制 南シナ海の偵察飛行
 【ワシントン共同】カーター米国防長官は27日、ハワイで開か
れた太平洋軍司令官交代式で演説し、中国が「領海」と主張する南
シナ海の人工島への米軍機偵察飛行に反発していることに関し「勘
違いしてはならない。米国は国際法が許す限り、世界中で行動する
」とけん制した。軍用機や艦船派遣で一歩も引かない姿勢を鮮明に
した。
 カーター氏は「米国の未来は、アジア太平洋地域にかかっている
」と述べ、オバマ政権のアジア重視戦略「リバランス」を推進する
意義を強調。米国は「安全保障の分野で今後数十年にわたり、アジ
ア太平洋の大国であり続ける」と表明した。
2015/05/28 12:45   【共同通信】
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「埋め立ては地勢変更できず」=中国国防白書で−米国務省
 【ワシントン時事】米国務省のラスキ報道部長は26日の記者会
見で、中国が国防白書で南シナ海問題への米国の「積極介入」を批
判したことなどに関して「国際法の下では(中国が進める)埋め立
てによって地勢に基づく海域を変更できない」と改めて強調した。
 ラスキ氏は、中国による南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)
諸島での人工島造成を「(地域の)緊張を高めている」と批判。域
内の他の国々もこの問題を指摘していると主張した。また、中国の
国防白書発表を受けて「軍事力をアジア太平洋地域の平和と安定の
維持に貢献するやり方で活用するよう促す」と注文を付けた。
(2015/05/27-10:16)
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中国:「軍事衝突に備える」南シナ海念頭…国防白書
毎日新聞 2015年05月26日 12時58分(最終更新 05月27日 00時37分)
 【北京・石原聖】中国政府は26日、2年ぶりとなる「国防白書
」を発表した。「中国の軍事戦略」と題し、中国を取り巻く状況に
ついて「中国の領土主権と海洋権益に対する挑発行為が発生してい
る」との認識を示した。そのうえで、「防御的な国防政策」を堅持
するとしつつも、中国の埋め立てによる人工島化で緊張が高まる南
シナ海を念頭に「海上での軍事衝突に備える」と明記。陸軍重視の
軍の思考を、海上重視に切り替える方針を強調した。
 ◇日本の安保政策に懸念
 白書では、米国のアジア回帰政策に伴う米国を中心とした同盟関
係の強化について「地域外の国」が干渉しようとしているなどと指
摘。日本を名指しして「積極的に戦後体制からの離脱を追求し、大
幅に軍事安全政策を調整しており、国家発展の方向性をめぐり、地
域諸国の高い関心を引き起こしている」と懸念を示した。
 南シナ海をめぐっては米国を念頭に「南シナ海問題に積極的に介
入し、中国に対して高頻度で海上、空中での接近偵察を続けている
」と批判。海軍は「常態的なパトロールを行い、軍事的プレゼンス
を維持すべきだ」と強調、領土主権をめぐって妥協の意思がないこ
とを明確にした。
 また、陸軍重視の軍の思考を海上重視に切り替える方針を強調。
海軍を近海型から遠海型へ、空軍を領空防護型から攻防兼務型へ変
更する必要性を指摘した。そのうえで「政治、軍事、経済、外交な
どの領域での争いを密接に組み合わせる」と軍事以外の分野にも言
及。中国の発展に伴い拡大した海外権益を維持するため、中国軍の
作戦任務を広げる姿勢を示した形だ。また、軍事協力は全方位とし
つつも、最初にロシアとの軍事関係強化を深める必要性に言及した。
 2013年に沖縄県・尖閣諸島を含めて設定した東シナ海防空識
別圏や南シナ海で進める埋め立てなど、中国が行った具体的な軍事
政策には触れなかった。国防費の詳細内訳は前回と同様、公表しな
かった。白書の中で「永遠に覇権を争わず、覇権を唱えず、軍事的
な拡張をしない」と強調したが、具体性は乏しく、周辺国の懸念を
呼びかねない。
 ◇中国の国防白書◇
 1998年以降、ほぼ2年ごとに発表されており、今回が9回目
。2011年までは安全保障情勢などを網羅的に記述していたが、
13年から特定のテーマに絞った内容に変更された。13年は「中
国武装力の多様化運用」と題し、海洋や宇宙、サイバー空間の権益
を守ることを強調、陸海空軍の戦力を具体的に記述した。
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EU大統領、中国の埋め立て批判 「問題解決を困難に」
 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)のトゥスク大統領は26
日、中国による南シナ海での岩礁埋め立てを念頭に「海上での建設
活動は(領有権をめぐる)問題の解決を困難にする」と批判した。
29日に東京で開く日本との首脳協議を前に、日本メディアとの記
者会見で語った。
 中国の岩礁埋め立てをめぐっては米国がけん制を強めており、ウ
クライナ危機などに関し欧米の連携を重視するトゥスク氏が米国に
同調した形。年内に予定される中国との首脳会談でも「同じ主張を
する」と表明した。
 トゥスク氏は「欧州は、争いの全当事者が脅しや力の使用を避け
なければならないとの立場だ」と述べた。
2015/05/27 07:34   【共同通信】
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フィリピン、南シナ海の領有権問題で米国に関与強化要請へ
2015年 05月 26日 14:08 JST
[フォートサンフェリペ(フィリピン) 25日 ロイター] - 中
国が南シナ海の大半で領有権を主張し、人工島の建設などを進めて
いるのを受け、フィリピンのガズミン国防相は25日、米国に対し
て同盟国支援のための「より強い関与」を要請する考えを示した。
同相はハワイでカーター米国防長官と27日に会談する際に、米国
の関与を強化するよう求めると語った。
マニラ南方にある海軍基地で記者団に対し「米国側にわれわれへの
支援の範囲や、支援のために何ができるのかを問いたい。われわれ
は今まさに抑圧を受けているのだから」と述べた。
さらに「西フィリピン海(=南シナ海)で起きている状況を懸念し
ている。航海の自由、飛行の自由が阻害され、国際領域を飛行する
米国の航空機でさえ見とがめられる」と指摘した。
ある軍高官はロイターに対し、同相が米政府に中古の飛行機や船舶
、沿岸レーダーシステムの提供を求めるだろうと述べた。
年間5兆ドルの貨物の海上交通路となっている南シナ海では、フィ
リピンやベトナム、マレーシア、台湾、ブルネイと中国の間の領有
権争いが深刻化している。
中国は、米偵察機が先週、この海域の上空を飛行したことに不満を
表明しており、この外交摩擦で米中間の緊張はいっそう高まってい
る。
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「自衛隊、南シナ海で警戒監視も」安保法案巡り防衛相 
2015/5/26 2:00日本経済新聞 電子版
 中谷元・防衛相は25日、日本経済新聞のインタビューに応じ、中
国が岩礁埋め立てを進める南シナ海で、米軍に協力する形で自衛隊
の警戒監視を検討していく考えを表明した。新たな安全保障法制の
関連法案が26日に衆院で審議入りするのに先立ち、自衛隊の海外派
遣の具体像などについて聞いた。
 南シナ海では中国がフィリピンと領有権を争う南沙(英語名スプ
ラトリー)諸島などで岩礁の埋め立てを急速に進め、一部では滑走
路を建…








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