5385.「毅然として立ち向かう」とバイデン副大統領



ガーディアン紙の「Netanyahu thanks US for blocking push for 
Middle East nuclear arms ban」で、米国はイスラエルに貸しを作
り、米国陣営にいることを求めたようである。米国はサウジに引き
続き、陣営の立直しをしている。中ロ陣営と米日英豪比陣営の陣取
り合戦になってきた。

米国は中国の挑戦に「毅然として立ち向かう」とバイデン副大統領
は言うし、これは中国が南シナ海の埋め立てで譲歩しないと、米中
間の新世界大戦になる可能性がある。そう大富豪ソロス氏は言うが、
だれでもそう思うはずで予言でも何でもない。

ソロス氏は中国に譲歩するべきというが、そうすると、「南シナ海
での中国の活動によって、(航行の自由などの)一連の原則が試さ
れている」のに、南シナ海での自由航行をなくすことになる。

日本もタンカーをこの航路を通っているので、大きく迂回すること
になり、コストが余分にかかることになる。日米は南シナ海での自
由航行を守ることに努力して、中国に「毅然として立ち向かう」こ
とが必要になっている。

さあ、どうなりますか?

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「毅然として立ち向かう」=南シナ海問題で中国けん制−米副大統領
 【ワシントン時事】バイデン米副大統領は22日、メリーランド
州アナポリスの海軍士官学校の卒業式で訓示し、岩礁の埋め立てを
進めるなど南シナ海で領有権の主張を強める中国をけん制し、「紛
争の公正で平和的な解決と航行の自由のために米国は毅然(きぜん
)として立ち向かう」と表明した。
 副大統領は、埋め立てや人工島への飛行場建設、石油掘削施設の
設置といった中国のこれまでの動きを列挙。「南シナ海での中国の
活動によって、(航行の自由などの)一連の原則が試されている」
と危機感を示した。(2015/05/23-12:55)
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大富豪ソロス氏、新世界大戦を予言
2015年05月23日 15:01 sputniknews
米国の大富豪ジョージ・ソロス氏が、新たな世界大戦の可能性があ
ることを示唆した。それは中国と米国の抗争から始まる、という。
Market Watchより。
ソロス氏によれば、中国が輸出でなく内需に経済の主軸を移したと
き、そのシナリオは現実のものとなる。そのとき中国政府は政権を
維持するために外部に紛争を必要とするだろう、とソロス氏。
「米国の軍事同盟諸国、たとえば日本と中国との間に紛争が発生し
たとすれば、第三次世界大戦が始まるといっても、過言ではないだ
ろう」。
それを避けるために米国がなすべきことは、中国に対する「大幅な
譲歩」である。すなわち、中国元にIMFの通貨バスケットの一部とな
ることを許すことだ。中国通貨はそのときドルの強力なライバルと
なるだろう、とソロス氏。
かわって中国は、国家経済の改造について、譲歩をしなければなら
ない。中国も米国も、合意達成は困難であろうが、それがなされな
ければ、「非常に不愉快な」シナリオが待つことになる。
つまり、中国がロシアと政治的、軍事的同盟を結ぶ。そのとき新た
な世界大戦は現実のものとなる、とソロス氏。



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