5378.新世界の秩序はどうなるのか?



米国の覇権が揺らいでいる。中国の石油輸入量が米国と抜かして、
世界で一番大きくなり、アジアインフラ投資銀行、BRICS銀行、世界
最大の外貨準備高などを使い、中国がグローバル・パワーとして、
その存在をアピールしてきた。このため、中国に靡く国が多くなり
、中国は世界への展開を加速している。この先に、何が待っている
のか、それを検討したい。  津田より

0.米中激突へ
日本の新聞を見ていても、米中の緊迫感が伝わってこない。日本の
新安全保障法案を戦争法案として見るかどうかの話をしているが、
世界的には、米国と中国のつばぜり合いが始まっている。それも両
方ともに、譲ることができない状態になっている。

このため、米英を始めとした世界の情報が重要になってきている。
習近平は、周囲を団派に囲まれている。太子党は一本化されている
わけではなく、バラバラである。そのために、習主席は孤立感が強
い。習近平が権力を維持するには、中国の経済発展を今後もし続け
ていく必要がある。しかし、共産党独裁を崩すことはできない。

米国や自由主義国のように、国民全員を豊かにするために社会保障
制度などを充実して、都市民と農民の平等化を図るという政策はで
きずに、今後も身分固定化する方向である。そして、今までは欧米
から技術を習得してきたが、もう必要がないということのようであ
る。

その上で今と同じ程度の経済発展をするとなると、インフラを世界
に輸出して、セメントや鉄などの物資とその設備を輸出するしかな
い。このため、一帯一路(新シルクロード戦略)という構想を出し
、石油輸入ルートの確立と中国人労働者の職場を得て、かつ中国経
済圏を拡大することが必要なのである。

そして、ディプロマット誌の「China's Naval Plans for Djibouti:
 A Road, a Belt, or a String of Pearls?」によると、現時点でジ
プチに海軍基地を建設しているという。労働者や投資の安全ために
軍の保護が必要となり、中国軍が世界に出てきている。

このために、外貨準備高を利用しようとしている。400兆円以上
の米国債があり、この利用を図る方向である。金準備高大きい。

また中国は、南シナ海を自国領とするために、まず、岩礁を取り、
そこを埋め立てて滑走路を作り、確保するという戦術に出てきた。
しかし、今までは米国も中国は本気ではないと見て、言葉での注意
だけで軍事的な行動をしなかった。

しかし、とうとう、本格的に軍事基地を作り始めたことで、米国も
動くことになる。米側は南シナ海での中国軍の展開能力が高まりか
ねないと警戒を強めている。

これに対して、中国外務省は、「国家主権を守るという中国の決意
は固い」と述べ、「中国に対するいかなる挑発にも断固として対応
する」と主張し、事実、米艦艇を追いかける行動にも出ている。

1.米国が中国離れへ
この中国の動きと反対に、日本は米追従政策を推し進めて、集団自
衛権も可能にし、日本は中国の政策に対抗することを明確化してき
た。

このため、中国の行動が米国の期待から大きくズレて、米国と対抗
する動きになり、米国も体制を変えることになる。最初に、米NSCア
ジア上級部長を、オバマ政権の対中配慮政策を主導していた親中派
のエバン・メデイロス氏から親日派のクリテンブリンク氏に交代さ
せた。対中配慮政策のスーザン・ライス安全保障担当補佐官とエバ
ン・メデイロス上級部長との組合せが崩壊した。

また、2016年のリムパックには中国を招待しない可能性が高い
という。事実、アメリカ海兵隊は日本などアジア太平洋地域の各国
の部隊の指揮官らを招いて、島しょ防衛などの作戦能力の強化を目
指した会議や図上演習を、ハワイで初めて開催することになり、海
洋進出を強める中国をけん制するようである。この実践的な演習を
リムパックでは行うのであろう。ということは、仮想敵国を呼ぶこ
とはない。

ディプロマット誌の「The Worrying Rise of Anti-China Discourse
 in the US」で米国内では、反中国という論調が増えているという。
このように中国への警戒心がやっと、米国の中で出てきている。

2.ドイツの離米
FP誌の「Germany’s America Angst」で、ドイツ経済の60%以上
は、ロシアと中国への輸出で成り立っているので、ロシア制裁にも
気乗りがしなく、ロシアのプーチン大統領は、しばしばドイツのメ
ルケル首相と会談し、制裁解除を探っている。

また、中国市場の自動車販売でトップにいて、また新幹線車両の重
要な部品を輸出している。中国のAIIBにも参加して、ヨーロッパと
中国の結ぶ鉄道はドイツにとっても、貿易を伸ばす輸送路になり、
経済的にもメリットがある。米国より中露の方に世論は傾いている。

南シナ海での紛争が起き、アメリカが中国との深刻な対立局面に陥
った場合、ドイツはおそらく中立を選ぶはず。その意味では韓国も
同様な位置である。分裂国家だったドイツにはロシアや中国シンパ
がいて、欧米とは違う世論が出来るようだ。

3.インドの中国傾斜
インドのモディ首相は、北京の人民大会堂で中国の李克強首相と会
談した。中国がインドに100億ドル(約1兆2千億円)規模の投
資を行い、インドでの高速鉄道計画、工業団地の建設などで協力関
係を強化するという。また、BRICS銀行の初代総裁にインドの
民間銀行出身のK.V.カマス氏が指名された。このようにインド
は、銀行や投資で優遇されて、中露陣営にとどまる方向である。

米国はインドを欧米グループに引き寄せることができなかった。

4.湾岸諸国は米国陣営にとどまるか?
米国と湾岸協力会議(GCC)の首脳会議は、米国が軍事力の潜在
的な行使を含め、GCC各国の防衛へ行動する用意があると明記し
た。イランとの核交渉を進めるが、湾岸諸国に危機が起きれば、米
軍は湾岸諸国の味方をして立ち上がると湾岸諸国に約束した。サウ
ジアラビアは、中国への石油輸出が米国への輸出量より多くなり、
米国から中国に乗り換える可能性あったが、まあ、当分は米国陣営
のままのようである。

逆にイラン、シリアなどは中露陣営になる。イスラエルが離米する
かどうかは現時点ではわからない。

5.地政学の時代に戻る
NI誌の「Geopolitics Is Back?and Global Governance Is Out」で
世界の敵対関係が明確化して、国際協調の時代から地政学的な紛争
の時代に逆戻りしたようである。その奔りが、ウクライナ問題であ
ったようだ。パワー・バランスを取り、また勢力圏という考え方を
ある程度容認して、戦争を防ぐしかないのであるが、今、一番恐ろ
しいのが、南シナ海である。この戦争防止には中国の譲歩が必要で
あるが、この決断ができるには、習近平総書記しかいない。

世界は中露と米国の陣営に分かれることになりそうである。米国は
、日英豪比などが確実であるが、トルコは東トルキスタン(ウイグ
ル)が自民族という関係から反中国である。しかし、ロシアのトル
キッシュ・パイプランの関係でロシアとは昔のような敵対関係では
なくなった。

このように地図上で色分けすると、リムランド陣営対ハートランド
陣営の戦いという様相がみえてくる。ドイツは中国陣営に入ると、
第2次世界大戦前のドイツと現在の中国という2つの国家資本主義
の国家群が結ばれたことになる。

ドイツとイスラエルの2国の去就が米国と中国の激突を左右しそう
であることが分かる。

日本は米国陣営の中にいるが、ロシアを中立的な状態にできるかと
いうと、すでに無理なような気がする。このため、米オバマからも
慎重に行動して欲しいと言われてしまうようだ。

さあ、どうなりますか?


参考資料:
Face Off: China's Navy Stalks U.S. Ship in South China Sea
http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/face-chinas-navy-stalks-us-ship-south-china-sea-12882

The Worrying Rise of Anti-China Discourse in the US
http://thediplomat.com/2015/05/the-worrying-rise-of-anti-china-discourse-in-the-us/?utm_content=buffer81c2f&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

Is China Ready to Be a Global Power?
http://thediplomat.com/2015/05/is-china-ready-to-be-a-global-power/

China's Naval Plans for Djibouti: A Road, a Belt, or a String of Pearls?
http://thediplomat.com/2015/05/chinas-naval-plans-for-djibouti-a-road-a-belt-or-a-string-of-pearls/?utm_content=buffer1d8bc&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

GCC official: Camp David ‘exceeded’ expectations
http://www.al-monitor.com/pulse/originals/2015/05/gcc-pleased-us-assurance-strategic-partnership.html

Channeling China’s Aspirations
http://www.project-syndicate.org/commentary/china-aiib-economic-diplomacy-by-mark-roe-2015-05

Germany’s America Angst
http://foreignpolicy.com/2015/05/13/germanys-america-angst-public-opinion-polls/?utm_content=buffer8b47a&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

The Secret Corporate Takeover
http://www.project-syndicate.org/commentary/us-secret-corporate-takeover-by-joseph-e--stiglitz-2015-05

Is the U.S. Economy Actually Leaving China Behind?
http://www.realclearworld.com/articles/2015/05/13/is_the_us_economy_actually_leaving_china_behind_111189.html

Geopolitics Is Back?and Global Governance Is Out
http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/geopolitics-back%E2%80%94-global-governance-out-12868

The United States Shouldn't Invite China to RIMPAC 2016 (With a Catch)
http://thediplomat.com/2015/05/the-united-states-shouldnt-invite-china-to-rimpac-2016-with-a-catch/?utm_content=bufferf1b80&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

What Will 2050 Look Like?
http://foreignpolicy.com/2015/05/12/what-will-2050-look-like-china-nato/?utm_content=buffer17ac5&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

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横暴すぎるロシアに欧州はどう対抗すべきか
今度はデンマークを「核の標的に」と"脅迫"
アナス・フォー・ラスムセン :元NATO(北大西洋条約機構)事務総
長 2015年05月17日TK
ロシアは、デンマークがNATO(北大西洋条約機構)のミサイル防衛
に参加する場合、デンマークの海軍艦船が核ミサイルの標的になる
という脅迫を行った。これは、ロシアを攻撃する意図のない国に対
する明らかに常軌を逸した威嚇である。国家権力に対してこれまで
になく課題が突き付けられている時期に、戦略上の影響力を維持し
ようという焦燥感をロシアは抱えている。
ロシアの指導者たちは、NATOのミサイル防衛が同国を標的としたも
のでないことを十分認識している。2009〜2014年に私がNATO事務総
長を務めていた際、私たちはミサイル防衛の目的が欧州大西洋エリ
ア外で生じる脅威から同盟国を守ることだ、と繰り返し強調した。
「核の脅迫」はロシアが弱体化している証拠
デンマークなどに対する核の脅迫は、ロシアの経済、人口、政治が
減退して国が弱体化している証拠である。ロシアが偽って主張して
いるように、NATOが同国に積極的に攻撃を行ってきたわけではない。
ウクライナ危機を中心としたロシアと欧米諸国との間の近年の対立
は、価値の衝突だといえる。
ウクライナ衝突がどのように始まったかを思い出してみよう。あら
ゆる社会階層を含む何万人ものウクライナ市民が、平和的なデモで
欧州連合との協定締結を要求した。同国内にいるロシア語を話す人
々を虐殺せよと唱えた者は1人もいなかったが、ロシア政府は虚偽の
主張をした。ウクライナのNATO加盟(意思)はこの事件とまったく
関係がなかった。
しかし、ロシアは迅速かつ粗暴なやり方でこれに対処した。抗議が
暴力に巻き込まれるずいぶん前から、ロシア政府関係者たちはデモ
参加者たちがネオナチや過激派、扇動家であると非難を始めた。ウ
クライナのヤヌコーヴィチ元首相がキエフを去るやいなや、プーチ
ン大統領はクリミア併合に着手した。
これは、国際法に対する目に余る侵害にとどまらない。ロシアが繰
り返し述べている「他国の費用で安全を保障する権利を持つ国はな
い」という主張にも真っ向から反しているのだ。ウクライナのデモ
参加者たちは、ウクライナ政府に抗議していた。ウクライナがロシ
アにとって軍事的脅威になるとの考えはばかげている。仮にウクラ
イナがNATO加盟国だったとしても、ロシアへ侵攻するのは不合理な
シナリオだっただろう。
ロシアにとって、ウクライナの抗議者たちによる脅威は、自国の存
在を揺るがしかねないものだった。変革と自由と民主主義を要求し
たことで、抗議者たちはプーチンの唱える「主権民主主義モデル」
に異議を申し立てたのだ。ウクライナ市民が要求を満たした場合、
ロシア市民も影響を受けるかもしれない、とロシア政府は危惧した
のである。
そのため、ロシアの指導者たちは、ウクライナの指導者たちをロシ
ア嫌悪者やファシストに仕立て上げようと躍起になった。自由民主
主義は悪で、プーチンの下での生活こそが善である、とロシアの人
々を必死に説得しようとしている。
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首相、ロ大統領の来日調整伝達 米大統領は慎重
 4月の日米首脳会談で、安倍首相がロシアのプーチン大統領の年
内来日に向けた調整を進める考えをオバマ米大統領に伝達していた
ことが分かった。複数の政府筋が16日、明らかにした。ウクライ
ナ情勢でロシアと対立するオバマ氏は慎重な対応を促した。対ロシ
ア外交の方針をめぐり、日米の温度差が浮かび上がった形だ。
 安倍首相は会談で、ウクライナ情勢に対する懸念やG7の連帯を
重視する考えを強調する一方、ロシアとの対話の重要性も指摘し「
プーチン氏の年内来日を実現したい」と訴えた。これに対しオバマ
氏は「慎重な対応をしてほしい」と強調した。
2015/05/16 20:37   【共同通信】
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米国務長官、中国外相と会談 南シナ海巡り懸念表明 
2015/5/16 11:11 (2015/5/16 14:47更新)nikkei
 【北京=島田学】中国を訪問しているケリー米国務長官と中国の
王毅外相の会談が16日午前、北京で始まった。中国がフィリピンな
どと領有権を争う南シナ海で岩礁などの埋め立てを進めている問題
を巡り、強い懸念を表明したようだ。南シナ海のほぼ全域の領有権
を主張する中国側は、埋め立ては主権の範囲内だと反発したとみら
れる。
 ケリー氏は17日までの滞在中に習近平国家主席や李克強首相、楊
潔?国務委員(外交担当、副首相級)とも会談する予定だ。6月下旬
に米ワシントンで開く米中戦略・経済対話で扱う議題について話し
合うほか、9月の習氏訪米に向けた調整も進める。
 南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島では、中国が2014年
から岩礁や環礁の埋め立てを積極化し、埋め立て地を急速に広げて
いる。特にファイアリクロス(中国名・永暑)礁では本格的な滑走
路を建設中で、17〜18年には軍用機の緊急避難にも使えるようにな
るとの見方がある。
 米側は南シナ海での中国軍の展開能力が高まりかねないと警戒を
強める。中国側は埋め立てはあくまでも海難救助などの民間目的だ
とし、軍事的な目的はないと主張している。
 ケリー氏は一連の会談で、中国が南シナ海で進める埋め立ての目
的を改めてただす。領有権を争う海域での一方的な行動を自制する
よう促す。
 会談ではウクライナ情勢や、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(
SLBM)とする水中発射実験を実施した問題などでも意見交換す
るとみられる。
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米NSCアジア上級部長が交代、親日派のクリテンブリンク氏が後任
―中国紙
Record China 5月16日(土)12時41分配信
2015年5月15日、中国紙・解放日報は記事「米NSCアジア上級部長が
交代、知中派・親日派の駐中国米国公使が後任か」を掲載した。
米国家安全保障会議(NSC)で東アジア政策を統括するアジア上級部
長に、現任のエバン・メデイロス氏が間もなく退任し、ダニエル・
クリテンブリンク氏が後任となると韓国・聯合ニュースが報じた。
ダニエル・クリテンブリンク氏は在中国米国大使館の首席公使。以
前は在日本米国大使館で勤務した経歴を持つ知日派で日本語、中国
語ともに堪能だ。専門家はクリテンブリンク氏の起用は中国事情を
より深く理解したいというオバマ大統領の考えを示すものだと分析
した。また今後の米国外交は日本に傾きつつも、中国事情にも十分
理解を示すものになるとの見方を示した。(翻訳・編集/増田聡太郎)
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中国、南シナ海問題で米国とフィリピンの連携強化を強く批判「中
国に対するいかなる挑発にも断固として対応する」―米メディア
Record China 5月16日(土)7時50分配信
2015年5月15日、ロイター通信によると、中国外交部の華春瑩(ホア
・チュンイン)報道官は15日の定例記者会見で、南シナ海問題をめ
ぐり、フィリピンが米国との連携を強化していることを批判した。
ロイター通信の報道によると、中国外交部の華春瑩(ホア・チュン
イン)報道官は15日の定例記者会見で、南シナ海問題をめぐり、フ
ィリピンが中国の脅威を誇張し、米国との連携を強化しているとし
て批判した。南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島では、中
国が人工島の造成を急速に進めていることが3月の衛星画像で確認さ
れている。中国と領有権を争っているフィリピンは、米軍と合同で
軍事演習を開始し、米国との連携を強化している。華報道官は、「
国家主権を守るという中国の決意は固い」と述べ、「中国に対する
いかなる挑発にも断固として対応する」と主張した。
(翻訳・編集/蘆田)
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米 島しょ防衛など強化で初の会議へ
5月15日 13時34分NHK
アメリカ海兵隊は日本などアジア太平洋地域の各国の部隊の指揮官
らを招いて、島しょ防衛などの作戦能力の強化を目指した会議や図
上演習を来週、ハワイで初めて開催することになり、海洋進出を強
める中国をけん制するねらいがあるものとみられます。
これはアメリカ海兵隊が、ハワイで今月17日から5日間の日程で
開くもので、日本を含む20を超える国や地域から、特に島しょ防
衛や上陸作戦を担当する自衛隊や軍の指揮官など100人余りが参
加します。
指揮官らは海洋の安全保障に関するシンポジウムを開いたり、図上
演習を行ったりするほか、アメリカ軍の上陸作戦の演習を視察する
予定です。
海兵隊の当局者はNHKの取材に対して、「今回の催しはアジア太
平洋地域で上陸作戦の能力強化を目指す初めての試みで、各国との
連携を強めたい」と話しています。
日本からは陸上自衛隊と海上自衛隊の幹部らが参加する予定のほか
、南シナ海で中国と領有権を争うフィリピンやベトナムも参加しま
す。さらに、台湾からも海兵隊の指揮官らが参加するということで
す。アメリカ海兵隊としては、中国が南シナ海の南沙(スプラトリ
ー)諸島で浅瀬の埋め立てを急速に拡大させていることなどから、
中国をけん制するねらいがあるものとみられます。
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中国は米ドル崩壊を準備している
2015年05月16日 05:53sputniknews
中国は自らの金準備を用いて米国通過を崩壊させることができる。
Duowei Newsが報じた。
中国は3万トンに及ぶ金準備を使って不安定な米国通貨を破壊する能
力を有している。中国の経済専門家ジン・ジホウ氏はこう考えてい
る。
それに向けた一歩をなすのは、中国元のIMF準備通貨バスケットへの
組み込みである。現状では、このバスケットにはドル、ユーロ、ポ
ンド・スターリング、日本円が入っている。
中国経済は2016年にも米国のそれを上回る。そのとき人民元は主要
な世界準備通貨になる。経済協力・発展機関の予測にこう示された。
また中国はここ数年、ロシアなど他のいくつかの大国と同様に、金
準備を増大させている。以上Duowei News。
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中国、インドに100億ドル規模の大型投資 経済協力強化 中印
首相が北京で会談へ
2015.5.15 09:06 sankei
 インドのモディ首相は15日、訪問先の北京の人民大会堂で中国
の李克強首相と会談する。中国がインドに100億ドル(約1兆2
千億円)規模の投資を行うことや、インドでの高速鉄道計画、工業
団地の建設などで協力関係を強化していくことで合意する見通し。
 中国メディアによると、習近平国家主席とモディ氏は14日の会
談で、両国の国境問題の先鋭化を避けることで一致し、経済協力を
最優先させる方針を確認した。首相会談では20項目以上の経済協
力で合意するとの情報があり、昨年に続き中国による大型投資が決
まる可能性がある。
 インドは、中国が設立を主導するアジアインフラ投資銀行(AI
IB)の創設メンバー。李氏は、中国が推進する現代版シルクロー
ド経済圏構想「一帯一路」の構築へのインド側の協力を呼び掛ける
とみられる。(共同)
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湾岸諸国防衛で行動用意=イラン核合意は安全保障の利益−米
 【ワシントン時事】米国と湾岸協力会議(GCC)の首脳会議は
14日、共同声明で、米国が軍事力の潜在的な行使を含め、GCC
各国の防衛へ行動する用意があると明記した。また、主要6カ国と
イランの核協議の最終合意がGCCと米国、国際社会の安全保障の
利益となることを確認した。
 共同声明は、過激派組織「イスラム国」掃討戦など対テロ戦での
協力強化についても強調した。(2015/05/15-07:11)
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米上院、為替操作規制法案可決 通関手続きも強化
2015年 05月 15日 03:30 JST
[ワシントン 14日 ロイター] - 米上院は14日、為替操作に
対する厳しい規制を盛り込んだ法案を賛成78票、反対20票で可
決した。
法案は、通関手続き強化のほか、海外から送られる物品への関税範
囲を、これまでの200ドルから800ドルに引き上げる内容も含
む。
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米艦船、中国艦に追跡される=南シナ海でパトロール中
 米軍準機関紙「星条旗新聞」(電子版)は13日、南シナ海の南
沙(英語名スプラトリー)諸島で中国が進めている岩礁の埋め立て
に関連し、米海軍の沿海域戦闘艦「フォートワース」が付近を航行
中、中国艦船から追跡されたと報じた。
 同紙によると、フォートワースが11日に現場海域をパトロール
航行していたところ、中国のミサイルフリゲート艦「塩城」が追尾
して来たという。中国が領有権を主張する島や岩礁にフォートワー
スがどれほど接近したのかは不明。(2015/05/14-14:28)
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米ロ、協力確認も隔たり埋まらず 会談8時間に及ぶ
 【ワシントン共同】ケリー米国務長官とロシアのプーチン大統領
、ラブロフ外相はロシア南部ソチでの12日の会談で、過激派組織
「イスラム国」への対応からイランや北朝鮮の核問題まで幅広い課
題の解決には双方の協力が不可欠だとの認識で一致した。だがウク
ライナ情勢の打開で大きな進展はなく、冷戦後最悪の関係といわれ
る米ロは隔たりが残ったままだ。
 ケリー氏のロシア訪問は約2年ぶりでウクライナ危機後は初めて
。ケリー氏とロシア側の対話は計8時間に及ぶ異例の会談となった
。雰囲気は和やかで「率直な対話」を求めたケリー氏の目的は一応
達成されたようだ。
2015/05/13 17:49   【共同通信】
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TPP参加国がTPA抜きで合意するのは難しい=政府筋
2015年 05月 13日 10:14 JST
[東京 13日 ロイター] - 政府筋は、米議会で大統領に通商交
渉権限を与える貿易促進権限(TPA)法案の審議入りが否決され
たことを受け、環太平洋連携協定(TPP)参加国がTPA抜きで
合意するのは難しいと述べた。ロイターに語った。
共同通信によると、TPP政府対策本部の鶴岡公二首席交渉官も
13日、東京都内で記者団に対し、「(法案が成立しなければ)交
渉をまとめるための必須の条件が整わないということになる」と述
べ、TPA法案の審議入り見送りに懸念を示している。
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欧米に背を向けたドイツ
―― 中ロとの関係強化を模索する理由
ハンス・クンナニ  欧州外交問題評議会 リサーチディレクター
 フォーリン・アフェアーズ リポート 2015年1月号
ドイツは欧米同盟に留まることが経済的、軍事的に不可欠だとはも
はや考えていない。ベルリンの壁崩壊とEUの拡大は、アメリカに
軍事的に依存する必要性からドイツを解放し、しかも、ドイツの輸
出主導型経済は、ロシアや中国市場への依存を強めている。これは
、アメリカ主導の対ロ制裁への参加を決定する際に、メルケル首相
が制裁に反対する経済界からの大きな圧力に直面したことからも明
らかだろう。・・・ドイツは中国との経済関係の強化も模索してい
る。「アジア版クリミア編入」が起きて、アメリカが中国との深刻
な対立局面に陥った場合、ドイツはどう動くだろうか。おそらく中
立を選ぶはずだ。・・・EUにおける大きな影響力をもっているだ
けに、中ロとの関係強化を模索するドイツ外交の変化は、ヨーロッ
パ外交にも大きな影響を与えずにはおかないだろう。・・・・
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米軍、12カイリ以内に派遣検討か=南シナ海、中国の人工島周辺
 【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電
子版)は12日、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で領
有権を主張し、岩礁を埋め立てて人工島を造成し続ける中国に異議
を唱えるため、米軍が人工島から12カイリ以内に海軍艦船や偵察
機を派遣することを検討していると報じた。
 国際法では、海岸線から12カイリまでは領海・領空。米政府は
人工島を中国の領土と認めず、12カイリ以内も国際水域・空域だ
と位置付けているが、緊張の激化を避けるため、艦船などを進入さ
せたことはない。(2015/05/13-08:51)
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プーチン大統領、ケリー米国務長官の会談、4時間にもわたる
2015年05月13日 04:48(アップデート 2015年05月13日 04:51) sputniknews
プーチン大統領、ラヴロフ外相、ケリー米国務長官は予定時間の
1.5時間をはるかに上回る4時間以上にもわたる会談を終えた。
ウシャコフ大統領補佐官が記者団に明らかにした。
ウシャコフ大統領補佐官は、会談の一部分は非公式的な雰囲気の中
で行なわれたことも指摘している。プーチン大統領はケリー長官に
クリミア産ワイン「ウサージバ・ディヴノモルスコエ」を振舞った。
大統領との会談の前にケリー長官とラヴロフ外相との2者会談が実
施されている。ロシア外務省の公式的な情報では、両外相は「相互
の関心となっている広範囲の諸問題を胸襟を開き、長い間、話し合
った。」
タス通信の報道では、ロシア側は露米間の隔たりの責任はロシア側
にはなく、ロシアは平等な立場での二国間協力の再開を行う準備が
あると明言している。ロシア外務省はすでに、ラヴロフ、ケリー両
外相はウクライナの政治的正常化に代替案はないという点で一致し
たと明らかにした。
ケリー長官はプーチン大統領、ラヴロフ外相との1時間半にわたる
会談の第1幕の結果について自身のミニブログに「交渉は胸襟を開
いたものだった」と書き込んでいる。会談ではイランの原子力問題
、ウクライナ、シリア情勢が話し合われた。
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中国、ジブチの軍事基地建設計画について暗に認める、ジブチは「
歓迎」=米国ネット「ジブチのような小国が大国に身売りするのは
仕方のないこと」
Record China 5月12日(火)10時40分配信
2015年5月11日、ロイター通信は、中国が東アフリカのジブチに軍事
基地を建設する計画について明言は避けたものの、暗に認めたと報
じた。
中国外交部の華春瑩(ホア・チュンイン)報道官は11日の記者会見
で、中国が東アフリカのジブチに軍事基地を建設する計画について
の質問に対して、中国とジブチはこれまでに友好関係を保ってきて
おり、今後もあらゆる方面で具体的な協力関係を進めていくとの見
解を示し、基地の建設計画について明言しなかったものの、暗に認
める発言をした。
また、ジブチのゲレ大統領はAFP通信の取材に対して、中国と交渉を
進めていると述べ、ジブチは中国の基地を歓迎するとの見解を示し
たと伝えている。
この報道に、米国のネットユーザーからは、「中国はジブチの石油
が欲しいんだ。中国はますます好戦的になってきている。ロシアは
東シベリアについて注意した方がいいだろうな」「中国の言い分は
、『人のことに口出しするな!』ということだろうな」「中国はア
フリカに数多くの支援やインフラ設備を行っている。単にお金を渡
すのではなく、実際的な形でね」「ジブチのような小さな国が大国
に身売りするのは仕方のないことだ」といったコメントが寄せられ
ている。(翻訳・編集/蘆田)
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日本、中国の海洋進出けん制提案
2015年 05月 12日 07:54 JST
 【ブリュッセル共同】5月末に東京で開かれる日本と欧州連合(
EU)の定期首脳協議の共同声明に「東・南シナ海で緊張を高める
一方的行動を控える必要性を強調する」と中国の海洋進出をけん制
する内容を盛り込むよう日本が提案したことが11日分かった。外
交筋が明らかにした。
 EUは現在、28加盟国に日本の提案内容について意見を出すよ
う求めている。
 日本は昨年以降、EUも参加する先進7カ国(G7)首脳会議(
サミット)などの場で、中国が領有権主張や海洋進出を図る東・南
シナ海情勢に関し、懸念を表明する必要性を主張。
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4カ国首脳が欠席へ 米・湾岸諸国の会議
 【ワシントン共同】米ホワイトハウスのローズ大統領副補佐官は
11日の電話記者会見で、米国で13、14両日に開く湾岸協力会
議(GCC)加盟国との首脳会議に関し、GCC6カ国中、サウジ
アラビアのサルマン国王ら4カ国トップが欠席の見通しだと明らか
にした。
 米サウジ両政府などは否定しているが、核問題の包括解決を目指
してイランに接近する米国に対しサウジなどが不快感を示した結果
との受け止めが根強い。過激派組織「イスラム国」対策などで湾岸
諸国と連携を強化したいオバマ米大統領の求心力低下は否めず、会
議の意義が問われかねない異例の事態となる。
2015/05/12 12:13   【共同通信】
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米、中東戦略を再構築=13日、湾岸諸国と首脳会議−イラン対応
が最大の焦点
 【ワシントン時事】オバマ米大統領は13、14両日、ワシント
ン近郊の大統領山荘キャンプデービッドなどでイスラム教スンニ派
を中心とする湾岸協力会議(GCC)との首脳会議に臨む。軍事支
援の強化など米国による域内の安全保障を共同文書にまとめ、欧米
がシーア派国家のイランとの核協議を進展させていることへの不安
を取り除くのが狙い。
 一連の首脳会議に参加するのはサウジアラビア、アラブ首長国連
邦(UAE)、バーレーン、オマーン、カタール、クウェートの首
脳や皇太子ら。大統領は13日にホワイトハウスでGCC首脳らと
の夕食会を開催し、地域情勢について意見交換する。
(2015/05/12-19:29)
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改革派中国誌へ強まる圧力 当局、事前検閲を拡大
2015年5月12日05時00分asahi
 中国の改革派の言論と思想を代表する月刊誌「炎黄春秋」が、四
半世紀近い歴史で最も大きな圧力にさらされている。1月号以降の
記事に規則違反があったとして監督官庁が実質的な事前検閲を強め
る方針を伝え、進歩的な編集路線を守ってきた編集長も辞任を迫ら
れている。
 同誌関係者によると、国家新聞出版ラジオ映画テ…
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中国が世界最大の原油輸入国に、初めて米国抜く
2015年 05月 11日 16:58 JST
[シンガポール 11日 ロイター] - ロイターのデータによると
、中国が今年4月に米国を追い抜き、初めて世界最大の原油輸入国
になった。経済成長の減速を受けて中国の需要は鈍化することが予
想されていたが、原油安や中国当局の相次ぐ利下げなどが需要を支
援している。
中国の4月の原油輸入量は日量740万バレル近くと、過去最高を
更新した。米国の推計輸入量は日量約720万バレルだった。
中国は向こう数カ月では再び2位に転落する可能性はあるが、今後
は永続的に世界トップの原油輸出国になる見通し。同国は既に世界
最大のエネルギー消費国で、原油輸出国として米国を抜けば、石炭
、鉄鉱石、大半の金属を含めてほぼすべてのコモディティの最大消
費国となる。
シンガポール国立大学のフィリップ・アンドリュース・スピード氏
は「世界最大の原油輸出国になることで中国の購買力は強化される
」と指摘。中東地域での中国の関与は変化を続け、拡大していくと
の見方を示した。
米国の原油輸入量は10年前の日量1000万バレル超から現在の
同約700万バレル前後に減少する一方、中国の輸入量は約7倍に
拡大している。
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BRICS開発銀の初代総裁、インド民間銀行出身カマス氏に
2015年 05月 11日 18:42 JST
[ニューデリー 11日 ロイター] - インドのラジブ・メリシ財
務次官は11日、新興5カ国(BRICS)が設立する新開発銀行
の初代総裁にインドの民間銀行出身のK.V.カマス氏が指名され
たと記者団に明らかにした。
BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国
)は昨年7月、1000億ドルを投じて新開発銀行を設立すること
で合意していた。欧米主導の国際金融システムを見直す一歩となる
ことが狙いだ。
同次官は「カマス氏がBRICS銀行の総裁に指名された。現在の
職務をすべて退いた時点で正式に任命する」と述べた。
新開発銀行は発展途上国のインフラ事業への資金供給を目的とし、
上海に本部を置くことで合意している。最初の5年間はインドから
総裁を出し、その後ブラジル、ロシアと続く予定。
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「米国追随なら日本に未来ない」
2015年 05月 11日 05:16 JST
 【北京共同】中国人民解放軍系のシンクタンク「中国国際戦略学
会」の軍幹部が今月5日、自民党の高村正彦副総裁ら超党派訪中団
との会談で「米中の新たな形の大国関係の中で、米国の後だけにつ
いていくのなら日本に未来はない」と述べていたことが10日、日
中関係筋の話で明らかになった。
 発言について関係者は、安倍晋三首相とオバマ米大統領の首脳会
談で強化された日米同盟に反発し、日本に米中いずれかの二者択一
を迫る思惑だと語った。経済だけでなく安全保障でも米国に代わっ
てアジアを主導しようとする習近平指導部が日米分断を狙っている
ことの反映といえそうだ。
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アングル:急激なドル高で失われる米輸出セクターの雇用
2015年 05月 11日 10:51 JST
[ワシントン 8日 ロイター] - 急激なドル高が米国の輸出セク
ターに打撃を与え、鉄鋼や機械などあらゆるメーカーがレイオフを
余儀なくされている。米国内総生産(GDP)に占める輸出の比率
は約12.5%で、2007─09年の景気後退からの回復を先導
する役割を果たした。
これに対して米連邦準備理事会(FRB)が利上げ開始に動こうか
という中で輸出セクターの雇用が減少する今の事態は、経済成長の
先行き懸念を生み出している。
ロイターが8日発表された4月米雇用統計を基に分析したところで
は、農業を除く上位10の輸出産業は過去3カ月間で雇用が1700
人減少した。残りのセクターは同じ期間に雇用が増えた。
ドルは昨年6月以降、主要通貨に対しておよそ20%上昇。これが
飲料大手ペプシコ(PEP.N: 株価, 企業情報, レポート)や日用品大手
コルゲート・パルモリブ(CL.N: 株価, 企業情報, レポート)をはじ
めとして米企業の第1・四半期利益を圧迫した。
鉄鋼大手USスチール(X.N: 株価, 企業情報, レポート)の場合は、
ドル高で欧州向け販売部門の利益が落ち込んだほか、韓国勢の製品
に対する競争力が下がり、今年これまでに米国内で2800人の人
員を削減せざるを得なくなった。
USスチールはアラバマ州で自動車や家電、石油業界向けに製品を
供給する工場の操業を休止しており、米国鉄鋼労組アラバマ州支部
の責任者、デービッド・クラーク氏は「ここでは人員縮小が始まっ
ている」と語った。
クラーク氏など約9000人の労働者が、レイオフされる可能性が
あるとの通知を受け取ったという。
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ウクライナ和平へ「進展」、プーチン氏が独ロ首脳会談で指摘
2015年 05月 11日 08:24 JST
[モスクワ 10日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は10
日、モスクワでドイツのメルケル首相と会談後、共同記者会見を行
い、ウクライナ東部の和平プロセスは困難に直面しながらも進展し
ているとの見解を示した。
一方、メルケル首相は和平実現に向けた努力を支持するとあらため
て表明。ウクライナで政府軍と対立する親ロシア派勢力の戦闘を止
めさせるよう、プーチン氏に尽力を求めた。
プーチン氏は2月に署名されたウクライナ停戦合意に言及し、「ミ
ンスク合意履行のプロセスが進展していると確信する十分な理由が
ある」と指摘。「問題はあるものの、情勢は以前と比べて和らいで
いる」とし、ウクライナ政府と親ロ派の直接対話が和平実現に不可
欠との認識を示した。
メルケル氏は「歴史から得た教訓に基づき、われわれは困難な状況
においても平和的に対話を通じた外交的な解決を目指し、あらゆる
取り組みを行う必要がある」と訴えた。



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