今まで、中国に一方的に押しまくられて、米国は言葉だけで、何も しなかった。このため、中国は埋め立ての攻勢を強めていた。 米国防総省は、中国の埋め立てなどの動きが活発化している南シナ 海の南沙諸島人工島から12カイリ以内に海軍艦船や偵察機を派遣 するとした。 当局者は「われわれは、世界の貿易にとって極めて重要な地域にお ける航行の自由を明確に示す方策を検討している」と語った。 そして、ケリー米国務長官は、16─17日に予定される訪中の際 に、中国が埋め立て作業を進める南シナ海について、航行や上空飛 行の自由が維持されることが重要だとの米側の見解を強調する。 同長官の訪中は、6月の米中戦略経済対話や9月に見込まれる習近 平国家主席の訪米に備えた準備が目的だが、協調ムードよりも対立 色が濃くなりそうだ。 これと同期を合わせて、フィリピン軍と自衛隊の共同演習を行い、 かつ、訪日中のリチャード・スペンサー英海兵隊副司令官は13日 、自衛隊の水陸両用作戦能力の構築を支援していく考えを示した。 米軍よりも規模の小さな英海兵隊のほうが、日本が目指すモデルに 近いという。これも同期して、日本の能力を高めて、南シナ海での 争奪戦に備えることになるようだ。 日米英比の連携を取ったリムランド同盟国軍が動き始めている。 この動きの加速で、中国は東への侵攻を一時止めて、西に向かうよ うである。それが新シルクロード戦略である。陸から海にシフトし たが、ロシアが弱くなり、再度陸を最初に攻めることになる。しか し、今回は武器ではなく、金で攻めるようである。 さあ、どうなりますか? ============================== 南シナ海の「航行の自由」強調へ、訪中でケリー米国務長官 2015年 05月 14日 07:41 JST [ワシントン 13日 ロイター] - ケリー米国務長官は、16─ 17日に予定される訪中の際に、中国が埋め立て作業を進める南シ ナ海について、航行や上空飛行の自由が維持されることが重要だと の米側の見解を強調する方針。国務省高官が13日、明らかにした。 ケリー長官は、領有権をめぐる対立が生じている同海域での大規模 な埋め立て作業は地域の安定だけでなく、米国との関係にも悪影響 を及ぼす恐れがあると中国側に訴える。 同長官の訪中は、6月の米中戦略経済対話や9月に見込まれる習近 平国家主席の訪米に備えた準備が目的だが、協調ムードよりも対立 色が濃くなりそうだ。 ============================== 米国防総省、南沙諸島周辺への軍機・艦船派遣を検討=当局者 2015年 05月 13日 08:28 JST [ワシントン 12日 ロイター] - 米国防総省は、中国の埋め立 てなどの動きが活発化している南シナ海の南沙諸島周辺に米軍の航 空機や艦船を派遣することを検討している。米政府当局者が12日 明らかにした。 カーター国防長官が、米軍機・艦船派遣を含めた選択肢を要請した という。実施されれば、海洋進出を進める中国に真っ向から対峙す ることになる。 当局者は「われわれは、世界の貿易にとって極めて重要な地域にお ける航行の自由を明確に示す方策を検討している」と語った。 国防総省のコメントは得られていない。 ============================== 米軍、12カイリ以内に派遣検討か=南シナ海、中国の人工島周辺 【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電 子版)は12日、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で領 有権を主張し、岩礁を埋め立てて人工島を造成し続ける中国に異議 を唱えるため、米軍が人工島から12カイリ以内に海軍艦船や偵察 機を派遣することを検討していると報じた。 国際法では、海岸線から12カイリまでは領海・領空。米政府は 人工島を中国の領土と認めず、12カイリ以内も国際水域・空域だ と位置付けているが、緊張の激化を避けるため、艦船などを進入さ せたことはない。(2015/05/13-08:51) ============================== 自衛隊が新設の水陸両用部隊、能力構築を支援=英海兵隊副司令官 2015年 05月 13日 19:12 JST [横浜市 13日 ロイター] - 訪日中のリチャード・スペンサー 英海兵隊副司令官は13日、ロイターの取材に応じ、自衛隊の水陸 両用作戦能力の構築を支援していく考えを示した。米軍よりも規模 の小さな英海兵隊のほうが、日本が目指すモデルに近いという。 離島防衛を強化中の日本は、陸上自衛隊が3000人規模の「水陸 機動団」を2018年度までに編成することを計画している。水陸 両用作戦のノウハウを取得するため、かねてから米海兵隊と共同訓 練を重ねてきた。 しかし、スペンサー副司令官は、米海兵隊の作戦規模と内容が、自 衛隊の目指す水陸両用部隊の姿と合っていないと指摘。「英国は小 さな島国で、水陸両用部隊も約7000人と比較的小さい。日本が 念頭に置いている部隊に近い」と語った。 スペンサー副司令官によると、米海兵隊と連携しながら、すでに日 英は協力を開始。4月に日本の一行が訪英し、英海兵隊の訓練を視 察したという。 同副司令官は「物理的な能力の向上に目が行きがちになるが、何が したいのかという構想をしっかりと立てなくてはならない」と述べ た。「私の理解では、日本は人道支援・災害救援、避難といった非 戦闘的な作戦から始めたいと考えている。我々は多くの国々と、こ うした協力をしてきた」と語った。 (久保信博、ティム・ケリー)