5366.QE4が来年?



「FOMC Is Bluffing, Prepare For QE4 And No Rate Hike 」とCNBC
の中でPeter Schiff氏が来年はQE4が始まるという。どうも、米
国の経済統計の数値が弱い。麻薬と同じでQEを使うとその薬から
抜けられなくなる。少し量を減らしたら、禁断症状を起こしてしま
い、また麻薬を使わないと成り立たない状況に米国の経済はある。
という。私は、いままでのFRBの見解と大きく違うので、このCNBCの
番組にビックリした。リンクは最後。

ルイビニ教授も、プロジェクトシンジケート誌の「The Dollar Joins 
the Currency Wars」でEUや日本がQEをしているので、ドルが高
くなり、正常な評価ではないと言って、EUを牽制している。ドル
も通貨戦争に入るということは、QEを再度行うことを意味してい
るとも読める。

そしてとうとう、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が、株
式市場の過熱を警告するというのは、米国経済が良くないのに、株
式市場の株価だけ上昇していることに警告をしたと読めるが、利上
げの時期を後倒しするには、経済状況と株価を合わせる必要を示し
たとも読める。

特に、輸出の不振と企業の設備投資の不振が大きいので、FRBも
焦っているとしか思えない。

東京市場も外国人優勢であり、米国市場と連動して動く傾向が強い
ので、株価が下押しすることになる。

さあ、どうなりますか?


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米国株は続落、FRB議長が株式バリュエーションの高まりを警告
2015年 05月 7日 06:43 JST
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 6日の米国株式市場は続落。
イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が、株式市場のバリュエ
ーションが全般的に高まっていると警告したことを受け、将来の金
利動向や世界的な債券安をめぐる懸念が強まった。
米アトランタ地区連銀のロックハート総裁は「年半ばごろのいずれ
かの時期」の利上げが適切だと依然として見込んでいるとの見解を
示した上で、市場による9月の利上げ予想はFRBが進みそうな経
路との間に「合理的な一致」がみられるという認識を示した。
イエレン議長とロックハート総裁の発言は、2006年以降で初め
てとなるFRBの利上げ時期を投資家が特定しようとする中で行わ
れた。週末に発表される雇用統計は、FRBが実際に行動を起こす
時期に影響を与える可能性がある。
アディソン・キャピタル・マネジメントのマイケル・チャーチ社長
は「誰もがFRBのことで頭がいっぱいだ。今日のイエレン議長の
発言と雇用統計の発表を控えていることを考えると、今週に最高値
を更新しなかったことは驚くに値しない」と話した。
ダウ工業株30種.DJIは86.22ドル(0.48%)安の
1万7841.98ドル。
ナスダック総合指数.IXICは19.69ポイント(0.40%)安の
4919.64。
S&P総合500種.SPXは9.31ポイント(0.45%)安の
2080.15。
イエレン議長の発言は、既に株価に神経質だった投資家を突き動か
した形だ。トムソン・ロイターのスターマイン調査によると、
S&P500は現在、予想PERの17倍で取引されており、10
年間の中央値である15倍を上回る割高水準となっている。
6日の取引終了時点で年初以降の上昇率はダウ平均がわずか0.1
%、S&P500種が1%、ナスダックは3.9%となった。
この日はアップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)が0.63
%安となり、S&P500種の最大の足かせとなった。
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3月の米貿易赤字は43.1%増、6年5カ月ぶり高水準
2015年 05月 6日 02:07 JST
[ワシントン 5日 ロイター] - 米商務省が5日発表した3月の
貿易統計は、赤字額が前月比43.1%増の514億ドルと2008
年10月以来6年5カ月ぶりの高水準に急増した。増加率は1996
年12月以来の大きさだった。
市場は412億ドルの赤字を予想していた。
米西海岸の港湾労働争議の影響で抑制されていた輸入が力強さを取
り戻したことが背景にある。
RBCキャピタル・マーケッツで米国担当のシニアエコノミストを
務めるジェイコブ・オウビナ氏は「貿易統計の結果からすると第1
・四半期のGDPはマイナスに落ち込むことになるだろう。しかし
、逆風は収まりつつあり、第2・四半期は力強い回復を期待してい
る」と述べた。
2月の貿易赤字額は354億ドルから359億ドルに修正された。
3月のインフレ調整後の赤字額は672億ドルで約8年ぶりの高水
準となった。2月の数字は512億ドルに修正された。
貿易統計の発表を受けて米国債の価格は上昇、米国株の先物は下げ
を拡大した。ドルは主要通貨に対して弱含んだ。
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米国の景気は回復している?次々と増える閉業店数
鎌田 傳2015年05月05日 06:31
もしアメリカの経済が本当に回復しているのなら、何故こんなに多
くの店が閉鎖されるのだろうか? -- マイケル・スナイダー
(The Economic Collapse)
米国の小売業者が予定している閉店数は、なんと6000を超えて
います。下がトップ10です。(左側の数字が予定されている閉鎖
店舗数、そして右側が業者名。)
340    Dollar Tree/Family Dollar(ディスカウント店)
338    Wet Seal(婦人服/ブティック)
300    Deb Shops(婦人服/ブティック)
265    Body Central / Body Shop(婦人服/ブティック)
250    Office Depot (オフィス用品/事務用品)
225    Staples (オフィス用品/事務用品)
223    Barnes & Noble (書籍販売)
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米国経済は今が今年のボトム 再加速に備えよ!
広瀬隆雄2015年05月04日 01:49
先日発表された米国の第1四半期GDP成長率速報値が+0.2%とヒドイ
数字だったので、慌てている投資家も多いと察します。
第1四半期GDPが悪かった理由は次の3つによります。まず消費が弱か
ったこと。
次に輸出の不振。
さらに企業の設備投資の不振です。
でも僕はぜんぜん心配していません。
今年は去年から続いていたドル高で、輸出比率の多い企業は年初か
らガイダンスを下方修正しました。でもドル高には一服感がありま
す。
次にカリフォルニアの港湾労働者の長期ストでサプライチェインに
混乱が生じたのですが、ストライキは収拾し、ようやく港は正常な
状態に戻り始めています。
原油価格急落による石油探索・生産会社のドリリング予算削減発表
も、ピークを過ぎた観があります。
5月1日に発表された4月の米国ISM製造業景況指数では、指数そのも
のは51.5と先月に比べて横ばいでした。
しかしその内訳を丹念に調べてみると、新規受注、生産、価格、輸
出などの景気のリーディング・インディケーターとなる項目は全て
リバウンドしているのです。
積み上がった買い替え需要と各社が新製品を出したことでピックア
ップ・トラックの販売は好調ですし、メガバンク各社の決算発表で
も住宅ローン・オリジネーションの審査待ち件数は増えています。
米国最大の住宅ローンの出し手であるウエルズファーゴのエコノミ
ストたちは「これまで住宅市場から遠ざかっていたミレニアル世代
が初めての住宅購入に関心を持ち始めている」と指摘しています。
アメリカの景気見通しに関して弱気にならないこと。


FOMC Is Bluffing, Prepare For QE4 And No Rate Hike

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