5358.日米同盟の進化



安倍首相が訪米して、日米共同覇権構想に向かって、日本を変革す
ることが明確になった。今の米国は、国力がなくなり、一国での世
界の警察官もできず、中国の経済的な覇権獲得の動きを阻止もでき
ず、ロシアのウクライナ侵略も阻止できず、その力に限界があるこ
とを世界に示し始めている。

このため、米国の経済力を高めるのは無理があり、日本を取り込ん
で中国との経済戦争に備えることが必要になり、また、軍事力でも
占領地統治の技術が軍事力より、重要になっている。テロはそこの
民衆が反発を招くと、収まらないことが分かり、米軍の力での統治
では問題が解決しない。

このため、日本の自衛隊の統治力が必要になる。そこの民衆の気持
ちを聞きながら統治することが重要なのである。

ということで、世界の紛争地域を平定するには、硬の米国と柔の日
本の両方が必要なのである。中国の金も必要であり、この3つが揃
って、世界を安定化することである。

しかし、中国は金に任せて、日米を仰臥すると、それでは3つが揃
わなくなり、世界の安定が失われる。

そして、その方向に進んでいくことになると見る。

日米が自分の長所と短所を自覚して、世界の平和に貢献できるよう
な仕組みを作れば、日米覇権構想は実現できるとみるがどうであろ
うか?

さあ、どうなりますか?


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日本の責任明確にした 首相演説を米副大統領が評価
 【ワシントン共同】バイデン米副大統領は29日、安倍晋三首相
が米上下両院合同会議での演説で「先の大戦に対する痛切な反省」
を表明したことについて、歴史問題で「責任が日本の側にあること
を非常に明確にした」と述べた。演説終了後、共同通信などの取材
に答えた。
 オバマ政権として首相の歴史問題への言及を評価した発言。同時
に、日本の「責任」に言及することで、韓国や中国との関係改善に
向けたさらなる取り組みを促したともいえそうだ。
 上院議長も兼ねるバイデン氏は首相演説について「極めて巧みで
、意味深い」ものだったと称賛。
2015/04/30 06:41   【共同通信】
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安倍首相、米議会演説で「痛切な反省」も「おわび」に言及しない
2015.4.30 06:00sankei
 【ワシントン=峯匡孝】安倍晋三首相は米上下両院合同会議の演
説を英語で行ったが、表現に細心の注意を払っていた。首相の歴史
認識に関する発言が注目されていたため、過去に触れつつも「未来
志向の日米同盟関係の強化」を自らの言葉で発信したようだ。
 首相は演説で、先の大戦について「deeprepentance
(深い悔悟)」を述べ、「deepremorse(痛切な反省)
」にも言及した。訪米前にインドネシアで行ったアジア・アフリカ
会議(バンドン会議)での演説の内容を踏襲した。「remorse」
は「強い後悔」という意味合いも含むため、「謝罪」というニュア
ンスにつながる。
 首相が英語で演説するにあたり、スピーチライターの谷口智彦内
閣官房参与が今月上旬、訪米して米議会関係者や有識者らの意向を
探ってきた。
 米国内でも米下院議員25人が「歴史問題に言及することで(近
隣国との)癒やしと謙虚な和解の基礎を作ることを願う」とする書
簡を佐々江賢一郎駐米大使に送付するなど、首相が演説で何を語る
か関心が集まっていた。
 首相は、歴史認識に関し「歴代首相と全く変わらない」と強調。
繰り返してきた「歴代内閣の立場を全体として引き継ぐ」との立場
を改めて示した。ただ、首相は今夏に発表する戦後70年談話で「
お詫び」には言及しない考えで、この日の演説でも平成7年の村山
富市首相談話で使った「heartfeltapology(心か
らのお詫び)」は口にしなかった。
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米特使が韓国メディア向け記者会見をドタキャン、日韓関係に配慮
か―中国メディア
Record China 4月29日(水)11時4分配信
2015年4月28日、韓国を訪れている米6カ国協議担当特使が記者会見
をキャンセルした。中国新聞社が伝えた。
韓国を訪問している6カ国協議の米国次席代表、サイラー6カ国協議
担当特使は28日に韓国メディア向けの記者会見とインタビューを予
定していたが、会見3時間前にキャンセルした。米国務省の指示だと
いう。
安倍晋三首相の米議会演説を目前に控える中、歴史問題で紛糾する
ことを避けたとみられている。また、北朝鮮との関係改善に向けて
、いたずらに刺激しないようにという配慮との見方もある。
(翻訳・編集/増田聡太郎)
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韓国が日米の「新蜜月」に懸念、安全保障・経済秩序の激変不可避
?=韓国ネット「米中を利用すればいい」「この際、日米に併合さ
れるのもいいかも」
Record China 4月29日(水)12時33分配信
2015年4月29日、韓国・聯合ニュースは、日米「新蜜月」の時代が本
格化し、アジアの外交・安保秩序が揺れ動く兆しを見せていると報
じた。
28日(現地時間)、米ホワイトハウスで開かれた日米首脳会談は、
日米同盟の性格と役割が質的に変化していることを象徴的に表した
イベントだった。両国の外交筋は「70年前の『敵対的関係』から『
不動の同盟(unshakeable alliance)』になったとする声明で分か
るように、今後、一体になった日米同盟主導による秩序再編の動き
が可視化される」と評価しており、「特に安全保障の面では自衛隊
の地理的役割の撤廃と集団的自衛権行使の容認、経済的にはTPP(環
太平洋経済連携協定)の構築が、このような秩序再編の両軸になる
ものと思われる」と伝えた。
記事はまた、「このような日米の『密着』は、米国主導の覇権秩序
に対抗して台頭しようとする中国との戦略的利害が正面から衝突す
るものであり、北東アジア域内の緊張が高まることが予想される」
とした。
この報道に、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。
「朴槿恵(パク・クネ)政権が内政と外交の両方を台無しにしている」
「この際、日米に併合されるのもいいかもね」
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安倍首相の待遇様変わり=背景に対中警戒感−米
 【ワシントン時事】オバマ米大統領は28日、安倍晋三首相を国
賓待遇で歓待、共同記者会見に応じなかった2年前とは様変わりの
対応を見せた。大統領の姿勢の変化には、同盟強化に動く首相への
評価に加え、この2年間で中国への警戒感が高まったことがある。
 「ようこそ」「おはようございます」「(若者に人気なのは)空
手、カラオケ、漫画、アニメ、絵文字」。大統領は28日、ホワイ
トハウス南庭で開かれた歓迎式典で、片言の日本語を織り交ぜたあ
いさつを披露し、首相を温かく出迎えた。
 執務室に移った大統領が「桜が散って残念だ。ワシントンの桜は
日本からのプレゼントだ」と切り出すと、バイデン副大統領が「(
日本からは)野球選手も来ている」と引き取って笑いを誘い、首脳
会談は打ち解けたムードでスタートした。
 27日にはボストンから到着したばかりの首相を大統領専用車に
乗せてリンカーン記念堂に連れ出すサプライズも用意。両首脳はそ
の際、通訳を交えず会話を交わした。大統領は28日の共同会見で
「リンカーンは、衝突の後は和解がなければならないと信じていた
。首相はかつての敵が最も近い同盟国になれることを思い出させて
くれる」と強調した。
 首相がホワイトハウスを前回訪れたのは、自民党が政権に返り咲
いてから間もない2013年2月。関係筋によると、当時、リベラ
ルなオバマ政権内部には保守色の強い安倍政権に対する不信感が漂
っていた。ホワイトハウスや国務省には、日本より中国を重視する
意見もあった。
 その空気を一変させたのは、中国が13年11月、東シナ海上空
に一方的に防空識別圏を設定したことだった。その後、中国が南シ
ナ海での挑発行為を加速させると、中国への警戒感が拡大。これに
伴い、日本との協力強化が必要だとの声が急速に高まったという。
 ローズ大統領副補佐官は首相訪米を前に「(アジア重視の)リバ
ランス(再均衡)の要は同盟国との関係。日米同盟は同盟・友好国
ネットワークの中心だ」と言い切った。(2015/04/29-14:44)
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中国、「安倍訪米はアメリカにも危険」
日本は周辺国との揉め事にアメリカを巻き込むトラブルメーカーだ
と警告
2015年4月28日(火)15時54分ニューズウィーク日本版
シャノン・ティエジー
 安倍晋三首相は今朝、ボストンに到着した。5月3日まで8日間
の日程で首都ワシントン、サンフランシスコ、ロサンゼルスを回り
、バラク・オバマ大統領と会談するほか、日本の首相としては初め
て米上下両院合同会議で演説を行う。
 今回の訪米の主要な目的は日米の防衛協力の拡大だ。首脳会談に
先立ち、日米両政府はニューヨークで開かれた外務・防衛担当閣僚
による安全保障協議委員会(2プラス2)で、「日米防衛協力のた
めの指針(ガイドライン)」の改定に合意した。新ガイドラインは
、東シナ海と南シナ海への中国の進出を念頭に置いたもので、中国
は安倍の訪米に神経を尖らせている。
 中国が日米同盟の強化を警戒するのは驚くには当たらない。東シ
ナ海での度重なる領海侵犯や南シナ海の岩礁の埋め立てなど、領有
権の主張をエスカレートさせる中国に対して、日米両政府ともはっ
きりと遺憾の意を表明しているからだ。
 興味深いことに、中国の政府とメディアは、安全保障の観点から
直接日米同盟の強化を批判するのではなく、歴史問題を引き合いに
出し、安倍の姿勢を攻撃する方法をとっている。安倍が第2次大戦
中の残虐行為について十分に謝罪せず、過去の過ちを直視しないか
らこそ、日本の軍事力強化は世界の平和に対する脅威になる−−中
国が振りかざすのはそんな論理だ。
「歴史問題に関する日本の指導者の対外的な声明やメッセージは、
日本とアジアの近隣諸国の和解プロセスに影響を与えるだけでなく
、日本が平和的な発展の道から外れていないかどうかを国際社会は
判断すべきだ」と、中国外務省の洪磊(ホン・レイ)報道官は先日
の記者会見で述べた。
 つまり、中国に言わせれば、日本の指導者が過去をどう捉えてい
るかで、日本がどんな未来を志向しているかが分かるというわけだ。
 13年12月に安倍が靖国神社に参拝して以降、中国は盛んにこ
うした主張を繰り返すようになった。中国のみるところ、安倍の歴
史問題に対する傲慢な姿勢と、日本の平和憲法の解釈変更の動きは
、車の両輪のようなものだ。新華社通信は安倍訪米を伝える記事で
、安倍の歴史修正主義は「米政府と議会に平手打ちを食わせるもの
だ」と警告した。
 事前に報道された上下両院合同会議での演説の内容をみるかぎり
、安倍は歴史問題にはあまり踏み込まないだろう。先日インドネシ
アで開催されたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)で行った演
説でも、安倍は第2次大戦について手短に「反省」を表明するにと
どめ、すぐに話を未来に切り替えて、世界における日本の役割につ
いて自身のビジョンを語りだした。
 新華社通信の記事はこうした安倍の姿勢を槍玉に挙げ、日本はア
メリカにとって「気まぐれで挑発的な同盟国」であり、「周辺国と
の歴史問題のゴタゴタや領土をめぐる係争にアメリカを巻き込むト
ラブルメーカー」だと論じている。歴史問題をめぐる緊張で日本と
周辺国に亀裂が生じている状況で、安倍率いる日本と必要以上に接
近することは、アメリカの国益に反する──それが中国の言い分だ。
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日本と防衛協力堅持、米国務長官が確約
2015年 04月 28日 03:40 JST
[ワシントン 27日 ロイター] - ケリー米国務長官は27日、
米国は日本との防衛協力にコミットしており、協力の適用範囲には
尖閣諸島(中国名:釣魚島)も含まれるとの見解を示した。
日米両政府はこの日、ニューヨークで外務・防衛担当閣僚による安
全保障協議委員会(2プラス2)を開き、自衛隊と米軍の役割分担
を定めた防衛協力の指針(ガイドライン)の改定に合意。ガイドラ
インの見直しは18年ぶりで、日本とその周辺の安全確保に主眼を
置いてきた日米同盟は、地理的範囲、内容ともに大きく広がり、新
たな段階に入る。
会合後の共同記者会見でケリー長官は、合意について「日米の防衛
協力における歴史的な転換点となる」と指摘。「米国の日本の安全
に対するコミットメントは引き続き堅固で、尖閣諸島も含む、日本
政府が管轄するすべての地域が適用範囲に含まれる」と述べた。
また、船舶の領海航行と飛行機の領空通過の自由について、大国が
小国に対し日和見的に認可するとの考えには米国は反対するとし、
暗に中国をけん制した。
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日米閣僚の共同記者会見要旨
 【ニューヨーク時事】日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障
協議委員会(2プラス2)後の共同記者会見の要旨は次の通り。
 ケリー国務長官 日米防衛関係の歴史的転換だ。新たな日米防衛
協力の指針(ガイドライン)は日本の安全保障を強化し、脅威を抑
止し、地域の平和と安定に寄与する。日米安保条約上の米国の約束
は堅固で、尖閣諸島も含め、日本の施政下にある全ての領域に適用
される。日米同盟は地球上で最も強固な同盟の一つに成熟した。
 カーター国防長官 新ガイドラインは日米同盟の歴史の新たな高
みだ。軍事協力の新しい境地を開き、日米同盟を近代化する。われ
われは新ガイドラインの下で、(北東アジア)地域でも地球規模で
も新しい方法で協力できるようになる。米国のリバランス(再均衡
)政策が次の段階に進む重要な一歩だ。
 岸田文雄外相 日本は米国と緊密に連携し、日本のみならず国際
社会の平和と安定にこれまで以上に積極的に寄与する。尖閣諸島に
日米安保条約5条が適用されること、日本の施政を損なういかなる
一方的行動にも反対することを再確認した。南シナ海情勢を含め、
法の支配の重要性についても認識を共有した。米軍普天間飛行場の
固定化を避けるには(沖縄県名護市)辺野古移設が唯一の解決策だ
と改めて確認した。沖縄と対話しつつ、強い決意で辺野古移設を進
めていくと説明した。
 中谷元防衛相 新ガイドラインは日米同盟を新たな段階に進ませ
る革新的な内容だ。同盟協力のさらなる高みに向けて全力でまい進
する。
 −ガイドラインの主な変更点は。
 カーター氏 旧ガイドラインは日本周辺地域の安全保障を取り上
げていた。新ガイドラインは地理的制約がない。地域に焦点を当て
たガイドラインから世界に焦点を充てたガイドラインに大きく変化
した。
 −沖縄県は普天間の辺野古移設に反対している。
 中谷氏 2プラス2で仲井真弘多前沖縄県知事から普天間飛行場
の5年以内の運用停止の要請があったことを紹介しつつ、沖縄の負
担軽減について米側の協力を要請した。新型輸送機オスプレイなど
の運用機能、空中給油機の運用機能、緊急時の航空機受け入れ機能
という普天間飛行場の3機能のうち、辺野古に移るのはオスプレイ
などの運用機能のみだ。一日も早く実現するようあらゆる努力をし
ていきたい。できるだけ早く沖縄を訪問し、翁長雄志知事に考え方
を説明したい。(2015/04/28-06:37)



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