5354.イエメンでの戦闘



WSJ紙に「Yemeni Rebels Lash Out at Saudis on Border」が掲載さ
れている。それによると、フーシ派は、サウジの空爆には対応でき
ないが、サウジ国境地域に攻撃をかけていると。

これに対して、foreignpolicy誌の「Saudi Arabia Signals Bombs 
Will Continue to Drop in Yemen」で、フーシ派がサウジ国境やイ
エメン南部に攻めるなら、空爆を止めないとサウジ政府は宣言した。

21日火曜日に、サウジは、フーシ派がイランから支援された持つ
重火器を全て破壊したので、イエメンに対する空爆を止めると宣言
したが、フーシ派の攻撃が続くことで、この宣言を撤回した形にな
った。

この空爆中止は、米空母「セオドア・ルーズベルト」が19日に、
ペルシャ湾からホルムズ海峡を抜け、アラビア海に入ったことを確
認した後に発表された。空母の任務は、イランによる海からの武器
供給を断つことである。ということで、サウジとしては、空爆を止
めて、和平交渉に入れると思ったが、フーシ派は、空爆がなくなり
活動を活発化させたようである。

このため、イエメンのサレハ前大統領は24日、声明を出し、対立
が続くハディ大統領支持勢力とイスラム教シーア派系武装組織「フ
ーシ派」を含む国内各派に対し、戦闘を停止した上で混乱収拾に向
けた政治対話に入るよう呼び掛けた。

サウジは、フーシ派指導者が空爆を停止したら、和平交渉に応じる
ということで、空爆を止めたので、フーシ派幹部に対して不信感が
できている。

さあ、どうなりますか?


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政治対話呼び掛け=イエメン前大統領
 【カイロ時事】ロイター通信によると、イエメンのサレハ前大統
領は24日、声明を出し、対立が続くハディ大統領支持勢力とイス
ラム教シーア派系武装組織「フーシ派」を含む国内各派に対し、戦
闘を停止した上で混乱収拾に向けた政治対話に入るよう呼び掛けた。
 2011年の民主化要求運動「アラブの春」を受けて退陣を余儀
なくされたサレハ氏は、2月に事実上のクーデターで権力を奪取し
たフーシ派を支援してきたとされる。ハディ大統領がサウジアラビ
アに逃れたまま帰国のめどが立たない中、復権を模索しているとの
見方もある。(2015/04/25-07:10)
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武器供給阻止でイランけん制=「解決の一部に」−米大統領
 【ワシントン時事】オバマ米大統領は21日、MSNBCテレビ
のインタビューで、イランに対しイエメンのイスラム教シーア派系
武装組織「フーシ派」に武器を供与しないよう「直接メッセージを
送っている」と語った。また「イラン側に(イエメン情勢の)問題
の一部ではなく、解決の一部になる必要があると示唆している」と
強調した。
 大統領は「イエメンの武装勢力に武器が供与され、航行の自由が
脅かされることを問題視している」と指摘。米空母をアラビア海に
派遣したことについては「地域の同盟国と協力し、新たな紛争では
なく、情勢を沈静化させる必要があるというメッセージを発信して
いる」と説明した。(2015/04/22-12:10)
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サウジなど湾岸諸国、イエメン軍事介入を終了=国営サウジ通信
2015年 04月 22日 07:12 JST
[ドバイ 21日 ロイター] - 国営サウジ通信(SPA)による
と、イエメンのイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」に対す
る攻撃を行っていたサウジアラビアなど湾岸諸国は21日、軍事介
入を終了させた。
ただサウジアラビアの報道官は、必要に応じて「フーシ派」に対す
る攻撃は継続するとしている。
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米空母、イエメン沖へ=イランからの武器供給断つ狙いか
 【ワシントン時事】米海軍は20日、空母「セオドア・ルーズベ
ルト」が19日に、ペルシャ湾からホルムズ海峡を抜け、アラビア
海に入ったと発表した。一部米メディアによると、イエメン沖に展
開する。イエメンのイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」に
対するイランによる海からの武器供給を断つ狙いがあるとの見方も
浮上している。(2015/04/21-07:05)







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