5353.瞑想のレベル



仏教についての講演会に向けて、瞑想を考えることが必要になって
いる。私は、朝に30分は必ず、座禅をして一日を始める。この朝
の座禅時に、いろいろな問答を自分と、もうひとりの自分で行うこ
とが多い。

まず、無の状態に入るべく、丹田に気を集めて腹式呼吸をして整え
る。目を薄く開けて、ろうそくの火を凝視している。脳の活動が落
ちてくる。

そしたら、気にかかることがあると、どうなのであろうか?と問を
発して、額のチャクラに気を集めて、呼吸を落として聞いている。
そうすると、もうひとりの自分が、何かを探して答えることが多い。

わからない場合でも、次にするべきことを思いつくか、もうひとり
の自分が答える。

このような座禅は、無の世界ではないし、無の世界の後に現れてい
る。だから、無の状態の後に、脳のセンサが活動した状態が起こる
と見ている。

このため、最初に瞑想で無の状態にした後、脳のセンサを活性化さ
せるのであろう。無の状態とは、妄想を止めるために必要であり、
大脳皮質を沈静化させることがまず、必要なのだと思う。

そして、次に必要なのが、脳のセンサが捉えられた感じを認識する
ことが必要になる。その後、全体の感じをまとめるために前頭葉の
活性化が必要になると見る。

自分の体の調子が悪いと、どこが悪いのか、気を体全体に回すと、
なんとなくわかる。その部分に気を集めて、治そうとするが、病気
を治す速度は、医者と薬の方が早い。

相手に気を向けると、相手の感じが伝わってくる。手相を見ながら
相手を感じようとする。手を持っていると、その手からも感じが伝
わってくる。また、匂いもわかる。この感じから相手をある程度わ
かるようである。手相見は、このため、瞑想をして自分の脳のセン
サを活性化しないといけない。

自分の願望も、深い問題意識であるので、解決の手法を順々に思い
浮かぶ。その努力をして、願望が叶うことになる。瞑想での指示を
着実に実行すると、願望が成就することになる。

高校の成績は、中程度の学校で真ん中の成績であり、現役では早稲
田、慶応も落ちた。このため、浪人時成績を上げるために、座禅し
て思い浮かぶ方法で勉強したら、東工大に入れた。

勤めていた時、英語もほとんどダメであったが、海外出張で英語力
が必要となり、この時も瞑想で浮かぶ方法で集中的に勉強して、3
ケ月で簡単な会話と自分に関係する専門的な話は聞き取れるように
なった。

というように経験から瞑想にはレベルがありそうと思っていた。し
かし、今まではレベルを意識していなかった。しかし、話すという
ことになり、仏教のレベルを上げてきた歴史を証明するために、瞑
想のレベルが重要なキーになっていると思い、考えてみることにし
たが、次のようなことがわかった。

1.瞑想するとは、大脳を全体的に沈静化させること。
2.次に妄想を止める。無の境地にする。大脳が完全に沈静化する。
3.脳のセンサを活性化させる。 問題や気になることを問う。
4.センサが捉える小さな感じを感じ取る。
5.小さな感じを統合的に認識する。前頭葉の活性化

部分の活性化には、気が重要な要素のようである。

まだ、瞑想レベルの上があるのかもしれないが、私にはわからない。
上のレベルは、その高みに行った人しか、わからないと思う。

この感じていた脳の活性化が、脳科学研究で一層、明確に分かり始
めたようである。




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