5319.睡魔と降霊



睡魔と降霊  アポロ宇宙飛行士たちの霊か、あるいは数学者ノイマンの霊か
From:tokumaru
みなさま

アメリカのヒューストンは、白人至上主義の匂いが強くて、黒人は
下働きばかり。
1980年に訪れた南アフリカと似た陰湿な人種差別を感じました。

月と惑星の科学会議の5日目、午後の会議は参加せず、次の目的地で
あるオハイオ州デイトンにきています。
シカゴ乗り換えで、ヒューストンから7時間近くかかりました。

ここはライトパターソン空軍基地があるだけの街。
空港の通路の広告も軍需産業が目立ちます。
今日はこれから空軍博物館で、アメリカの人工衛星の歴史をみてき
ます。

得丸


現代という芸術アラカワ    得丸久文

20世紀最大の嘘=「アポロの月着陸と持ち帰られた石」

 アメリカは1969年7月にアポロ11号を月面に着陸させ、アームスト
ロング船長とオルドリン飛行士が、人類ではじめて月に降り立った
。その後、アポロ13号は着陸できなかったものの、1972年12月のア
ポロ17号まで6回の月面探査が行われた。

 子供のころそう習って、今でも信じている人が多いだろう。だが
、その後、誰も月には到達しておらず、月旅行や月面基地の話題も
消えた。

 草川隆著『アポロは月に行かなかった』(栄光出版, 2014)は、
1970年に出版された最初のアポロ陰謀論。アポロの月着陸の映像は
、東京から円谷プロの監督がヒューストンで特撮したと主張する。
SF小説というものの、実際に円谷プロの社長が2人、1970年と1973年
に亡くなっている。内部告発本だったか。

 ベン・メズリック著『月を盗んだ男』(東京創元社, 2014)は、
2002年にジョンソン宇宙基地で実際におきた月の石盗難事件をモデ
ルにしている。小説の舞台となった、テキサス州ヒューストンにあ
る、ジョンソン宇宙基地を訪れてきた。犯人は31N号棟の警備が厳し
かったから、31号棟にあった金庫を丸ごと盗んだ。わずか100グラム
の月の石を盗んだ男は、懲役8年の実刑判決を受け、受刑する。殺人
罪よりも重たいのは、二度と誰も真似をしないようにということだ
ろうか。

 アポロの石を使った研究は、アメリカの一部の大学で今も続いて
いる。酸素同位体解析と高解像度画像分類という手法で、砂粒ほど
の小さな石の成分を解析している。第46回月と惑星科学学会という
会議があったので、アポロの石の研究発表を聞いてきたが、手法は
信頼できず、成果に意義を感じなかった。質疑応答も仲間内の演出
にしか聞こえなかった。

 ヒューストン宇宙センターというテーマパークを訪れて、31N号棟
の内部にある研究室を再現した展示もみたが、そこで誰かが本気で
研究をしているのだろうか。少なくともそこで研究を続けている人
の発表はなかった。

 もしアポロの月着陸が事実でなかったとしたら、20世紀最大の嘘
といえるだろう。


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