5318.イスラエルの孤立へ



米国オバマ政権とイスラエルのネタニエフ首相が対決する関係にな
り、イスラエルが孤立し始めている。この状況は黙示録の世界に書
いてある状況に一歩近づいているように感じる。その破局をどう防
ぐのか?を検討したい。    津田より

0.経緯
イスラエルの選挙が終わり、ネタニエフ首相のリクードが接戦で、
野党の中道左派統一会派を抑えた。このため、3期連続の任期を確
保した。しかし、プロジェクト・シンジケートの「Bibi’s Big 
Surprise」によると、この選挙前の世論調査では、ネタニエフ氏の
リクードは負ける予想であったようである。

しかし、次の政権では中道寄りからより右にシフトすることになる。
極右政党との連立政権になるためだ。この選挙の最終番に、リクー
ドを勝たせるために、総選挙を受けて首相続投が決まった場合、任
期中にパレスチナ国家は樹立されないかと問われ、「その通りだ」
と答えた。選挙を翌日に控え、パレスチナに対する強硬姿勢を改め
て表明し、右派層の支持を拡大した。

しかし、この政策はオバマ政権の政策に真っ向から反対することで
あり、それを知っているネタニエフ首相はリクードが負けるので、
イチかバチかの大勝負に出たのであろう。しかし、首相継続、極右
政党との連立政権となり、それを実行する必要が出てきた。

この状況の前、3月上旬、ネタニヤフ首相が、ホワイトハウスに知
らせずに米連邦議会の共和党員の招待を受け入れ、オバマ米国大統
領のイランに関する政策を批判しにやって来た。イラン核交渉は悪
魔との取引であると宣言した。オバマ大統領は不愉快であったが、
我慢した。

しかし、とうとう、米オバマ大統領も、堪忍袋の緒が切れた状態に
なり、ネタニヤフ首相との電話会談で19日、同首相のパレスチナ
国家は樹立されないという挑発的な発言を受けて、米国はイスラエ
ルとの関係を「見直す」ことになると伝えた。

イスラエル内のアラブ人への選挙権も取り上げるようなことも言っ
たことで、米国内でのユダヤ人からもネタニヤフ首相を非難する雰
囲気になっている。また、11年にモサドの長官だったメイール・ダ
ガン氏は「イスラエルの未来と安全を破壊するもの」であると評し
た。

1.イスラエルの孤立か?
彼の動機が何であれ、ネタニヤフ氏はイスラエルの指導者たちがこ
れまでしなかったことを成し遂げた。米国大統領を激怒させたばか
りでなく、通常はイスラエル指導者を支持する人々からも厳しい公
の非難を招いたのである。

ネタニヤフ氏はパレスチナ国家への約束を破棄することで、ただで
さえ同国によるパレスチナ占領でぎくしゃくしていた欧州連合(E
U)との関係にも避けられない対立を生み出した。欧米からイスラ
エルは孤立することになる。

とすると、加盟国のうち9カ国がパレスチナ国家を承認しているEU
が、同国家に関する決議案を国連安全保障理事会で準備した場合、
米国は拒否権を発動するのかという疑問が起きる。事実、米政権内
では、イスラエルとの関係見直しの一環として、パレスチナ国家樹
立を求める国連決議を米国が支持する案も浮上している。

「Netanyahu has no diplomatic fig leaf」で、イスラエルは欧米
を失うと外交手段を持たなくなるという。まさに、このことである。

また、国際刑事裁判所にイスラエルの戦争犯罪を問うことも視野に
入れているパレスチナ自治政府は有利になり外交攻勢をかけると、
最終的にパレスチナ自治政府の崩壊につながる可能性もある。ネタ
ニヤフ政権はすでに自治政府の存続に欠かせない税の送金を凍結し
ている。一方でアッバス議長は、ヨルダン西岸でのイスラエルとの
治安協力から手を引く可能性を警告した。文字通り焦土作戦だ。

これはパレスチナ戦争になるということである。この時、イスラム
国、シリア、イランなどのシーア派アラブ諸国だけではなく、ロシ
アなども戦線に加わることになる。

しかし、エジプトのシシ大統領は、ネタニヤフ首相と「かなり」話
していると言及した。パレスチナとの2国家共存を働き掛けるため
と説明するが、一方で「(イスラエルとの間で)敵対的なムードは
なくなってきた」とも指摘した。スンニ派諸国は、イスラエルとの
関係を正常化している。アラブ各国にとっては目下、過激派組織「
イスラム国」対策や2011年の民主化要求運動「アラブの春」で
揺らいだ政権基盤の強化が優先課題。

パレスチナ情勢をめぐっては、ガザ地区を実効支配するイスラム原
理主義組織ハマスをアラブ諸国の多くが「脅威」とみなす。実質的
な和平交渉推進にはハマスの関与が不可欠だが、ハマスを拒絶する
イスラエルの主張に対する反発は低調である。 

ここで、イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ独立国家の樹
立を認め「2国家共存」による和平を支持する考えを示した。ネタ
ニヤフ氏は17日のイスラエル総選挙直前、パレスチナ国家樹立に
反対する考えを表明したがこれを事実上撤回した形。

 インタビューでネタニヤフ氏は「2国家による持続可能で平和な
解決を望む」と表明。「そのためには環境が変わらなければならな
い」と述べ、イスラエルの治安が守られることなどが条件だとの考
えを示した。

この表明で、ホワイトハウスの報道官サキ氏は、歓迎であるとした。

しかし、米オバマ政権は納得するかというと、そうならないように
思う。ネタニエフ首相の本音は、パレスチナ独立反対、アラブ人の
阻害などであると見たからである。

ネタニエフ首相が否定しても、右翼の人たちは、否定を認めないか
ら、結局、イスラエルの孤立は確定的になる。

このような情勢の時に、ロシアの声で、米国ではすでにクーデター
がスタートし、この方向で具体的な行動がとられている確立が高い
という。と報道した。この報道された時点で、クーデターは失敗で
あるが、可能性もあったように感じた。

2.黙示録の世界へ
このように、預言書に書かれた世界に、イスラエルにいるユダヤ人
は確信を持って進んでいるように感じる。彼らは、イスラエルが最
期の時を迎えることが、救いへの道を開くことであると確信してい
る。

特に宗教右派政党は、黙示録の世界実現を目指しているのであるか
ら、非常に難しい。その政権が誕生したことは今後の中東情勢を見
る上で、大きなポイントになるように感じる。

日本の役割は、ユダヤ人の移民を積極的に取り込むことである。ユ
ダヤ人は、日本を失われた10部族の国家と見ているし、秦氏一族
や家臣の日本に来た数は、3万人以上と言われいる。また、ユダヤ
の学者には、日本にある神社のしきたりの意味が分かるという。

そして、逆に現在の日本は、国際化をする必要が有り、ユダヤ人の
ような国際化された人たちが必要であり、かつ人口減少になり、優
秀な人たちが必要なのである。日本とイスラエルは、米国の支援な
しに近隣諸国との問題を解決する必要も迫られている。

日本がイスラエルを助けることである。イスラエルのような周辺国
を取り込むことである。

さあ、どうなりますか?


参考資料:
Who Bosses Whom? Israel Vs. the United States
http://www.theglobalist.com/who-bosses-whom-israel-vs-the-united-states/

Netanyahu has no diplomatic fig leaf
http://www.al-monitor.com/pulse/originals/2015/03/israel-netanyahu-right-wing-coalition-kahlon-fig-leaf.html

Benjamin Netanyahu’s Flip-Flop Flip
http://foreignpolicy.com/2015/03/19/benjamin-netanyahus-flip-flop-flip/?utm_content=buffer906e8&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

Isolating Israel
http://www.project-syndicate.org/commentary/israel-election-netanyahu-sanctions-by-daoud-kuttab-2015-03

What Netanyahu’s Victory Means for America
http://www.thenation.com/blog/201825/what-netanyahus-victory-means-america#

Bibi’s Big Surprise
https://www.project-syndicate.org/commentary/israel-election-netanyahu-coalition-by-itamar-rabinovich-2015-03

Is This Week the End of Prime Minister Netanyahu?
http://www.nationalreview.com/campaign-spot/415452/week-end-prime-minister-netanyahu-jim-geraghty

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ネタニヤフ首相は何を目指しているのか
ワシントンにやってきた理由
イアン・ブルマ :米バード大学教授/ジャーナリスト 2015年03月22日TK
3月上旬、ビビの愛称で知られるイスラエルのネタニヤフ首相が、ホ
ワイトハウスに知らせずに米連邦議会の共和党員の招待を受け入れ
、オバマ米国大統領のイランに関する政策を批判しにやって来たの
は、どういう風の吹き回しだろうか。
ネタニヤフ氏は共和党支持者の称賛を渇望したのだろうか。2016年
に共和党が政権を勝ち取るチャンスに賭けているのだろうか。世論
調査を見るかぎり、それは極めて危険な賭けだ。
あるいは米連邦議会を彼自身のキャンペーンに利用しているだけだ
ろうか。
多くのイスラエル人から出た批判
これも賭けであるように見える。イスラエル人の多くは、オバマ氏
と多くのユダヤ系民主党員に対するネタニヤフ氏の挑発に対し極め
て批判的であった。2人の元モサド(諜報機関)長官が、ネタニヤフ
氏はこれ以上首相を続けるべきではないというイスラエル人たちの
声に同調した。11年にモサドの長官だったメイール・ダガン氏はワ
シントンでのビビのスタンドプレーを「イスラエルの未来と安全を
破壊するもの」であると評した。
彼の動機が何であれ、ネタニヤフ氏はイスラエルの指導者たちがこ
れまでしなかったことを成し遂げた。米国大統領を激怒させたばか
りでなく、通常はイスラエル指導者を支持する人々からも厳しい公
の非難を招いたのである。
イスラエルがつねに米国の支持をあてにできたという事実は、特に
イスラエルの代表者による米連邦議会でのスピーチというこのよう
な公の機会においては、イスラエルと米国が結合双生児のように一
体であるという世界中の多くの人々が信じている仮説を裏付けたに
すぎない。イスラエルは米国の手先だと考える者もいれば、その逆
だと信じている者もいる。反ユダヤ主義者は「ユダヤ人」が米国政
府、ウォール街、メディアを操っているのだと信じている。
このような考えは、イスラエルの近代国家以前から存在している。
19〜20世紀の欧州人の国家主義者は、しばしば米国を、資本主義と
故国への忠誠心を持たない「根なし草のコスモポリタン」のための
家と見なしてきた。米国ではお金がすべてを支配する、つまりユダ
ヤ人が支配すると考えられていた。
反ユダヤ主義者は、ソビエト連邦の糸もユダヤ人が引いていると信
じていた。資本主義者であれ共産主義者であれ、ユダヤ人はユダヤ
人以外に対してはいっさい忠誠心を持たないと広く信じられてきた
。1948年以降、これはしだいにイスラエル国家を意味していった。
あらゆる場所に住むすべてのユダヤ人の指導者を名乗ることで、ネ
タニヤフ氏はこのような考えを強めたにすぎない。
米国はつねに親イスラエルではなかった
実際、米国が今日のようにつねに親イスラエルだったわけではない
。ド・ゴール仏大統領が1967年の6日間戦争(第3次中東戦争)の後
、ユダヤ国家に背を向けるまでは、フランスはイスラエルの最大の
支持者であった。それに続く米国のイスラエル支援は、聖地への福
音的情熱やユダヤ人に対する自発的な愛とは関係がなく、冷戦との
関連によるものである。しかし時間が経つにつれ、特に保守的な政
治演説の中で、イスラエル批判は単なる反ユダヤ主義ではなく反米
国主義とも見なされるようになっていった。
現在、米国大統領を公に攻撃しようと試みることで、ネタニヤフ氏
はこの絆を断とうとしている。
これをイスラエルの失態と見る人もいるかもしれない。実はその逆
が真実かもしれない。ビビの無分別なワシントン訪問は、イスラエ
ルにとって最善の出来事かもしれない。どちらの国も、他方の駒と
見なされることは望んでいない。そして同盟国に対する米国のより
厳しい姿勢は、イスラエル人にパレスチナ人と折り合いをつける一
層の努力を強いることになるかもしれない。
これはネタニヤフ氏が意図したものではない。しかし彼が成し遂げ
た最大の成果にならないとも限らない。
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[FT]首相勝利でイスラエルが孤立の危機に 
2015/3/20 16:15 nikkei
 イスラエルの厳しい選挙戦は、人気のない首相が3期連続の任期
を確保するうえで恐怖をあおる作戦が十分機能したことを証明した
ようだ。しかし、ネタニヤフ氏の勝利は大きな代償を伴う。それは
明らかに、ネタニヤフ氏がイスラエルと海外をつなぐ橋を燃やす「
焦土作戦」による勝利だ。さらに同氏は盟友の極右を取り込み、イ
スラエルがパレスチナとの問題解決に向けて交渉するという残され
たわずかな望みを打ち砕き、すでに国内で疎外されているアラブ人
の少数派をイスラエル市民以下だと決めつけることで選挙に勝利し
た。
 選挙直前の世論調査では、ネタニヤフ氏は、ヘルツォグ労働党党
首率いる統一会派の後じんを拝していた。同氏は自ら率いる右派政
党「リクード」の地盤を刺激する一方、超国家主義者と宗教右派の
ライバルから票を吸い上げた。驚くべきパフォーマンスだった。
 ネタニヤフ氏は、選挙戦の最重要戦略に共和党優位の米議会での
3月3日の挑発的な演説を据えた。これはオバマ大統領を激怒させ
、概してイスラエルに好意的な民主党議員約60名の議会ボイコット
を招いた。ネタニヤフ氏を称賛する共和党議員に対しては、細心の
注意が必要なイランとの交渉を頓挫させるよう求めた。
 共和党上院議員らは、イランの最高指導者ハメネイ師にオバマ大
統領とのいかなる取引も「ペンの一筆で」白紙にできるとの内容の
公式書簡を送った。
 このことはワシントンで物議を醸し出し、欧州でも問題視され、
イランでは冷笑されたが、ネタニヤフ氏が得たのは世論調査での支
持率のほんのわずかな上昇だった。このため、同氏は制限を設けな
いゲームへの賭けに出た。
 トルコのエルドアン大統領のような言い方で、ネタニヤフ氏は自
身を権力の座から引きずり下ろそうとする国際的な陰謀があると非
難した。彼は、2009年以降、口先では賛同していた国際的な政策で
あるパレスチナ国家とイスラエルの共存の可能性を否定し、パレス
チナの占領地へのユダヤ人入植を加速させることも約束した。ネタ
ニヤフ氏は、これを演出するために、1996〜99年の自らの1期目に
着手した議論の的の入植地、ハルホマで写真撮影を行った。ハルホ
マはエルサレムへの「南の玄関口」を塞ぐ位置にある入植地で、決
して引き渡さない姿勢をイスラエル国民に改めてアピールした。そ
して選挙当日には、ソーシャルメディアを使って「アラブ人」が「
集団で投票に行く」などと警告を発した。
 4期目のネタニヤフ政権は、右派の領土回復主義者を中心に構成
されると思われ、イスラエルが国際社会で孤立する傾向に拍車がか
かる可能性がある。
■オバマ大統領・EUと関係悪化
 ネタニヤフ氏は、選挙前にイスラエルの安全保障上の利益を壊す
と彼を非難した元軍幹部や治安関係の有力者に反論することは何も
していない。同氏のイランに関する言動は、すでに対立的なオバマ
大統領との関係をさらに悪化させた。ネタニヤフ氏は説得力の無い
パレスチナ国家への約束を破棄することで、ただでさえ同国による
パレスチナ占領でぎくしゃくしていた欧州連合(EU)との関係に
避けられない対立を生み出した。パレスチナは、国際的認知を各国
に積極的に求めているが、ネタニヤフ氏との交渉を続けてもメリッ
トがあるといえるのだろうか。加盟国のうち9カ国がパレスチナ国
家を承認しているEUが、同国家に関する決議案を国連安全保障理
事会で準備した場合、米国は拒否権を発動するのだろうか。
 国際刑事裁判所にイスラエルの戦争犯罪を問うことも視野に入れ
ているパレスチナの外交攻勢が、最終的にパレスチナ自治政府の崩
壊につながる可能性もある。ネタニヤフ政権はすでに自治政府の存
続に欠かせない税の送金を凍結している。一方でアッバス議長は、
ヨルダン西岸でのイスラエルとの治安協力から手を引く可能性を警
告した。文字通り焦土作戦だ。
By David Gardner
(2015年3月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
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オバマ米大統領、イスラエルとの関係「見直し」伝える
2015.03.20 Fri posted at 13:02 JST
(CNN) 17日に投票が行われたイスラエルの総選挙に関連して
、オバマ米大統領はネタニヤフ首相との電話会談で19日、同首相
の挑発的な発言を受けて、米国はイスラエルとの関係を「見直す」
ことになると伝えた。
この日の電話は公式には、ネタニヤフ首相の勝利に祝意を伝える目
的だった。しかし米政府当局者によれば、ネタニヤフ首相が選挙運
動の終盤、パレスチナ国家樹立に反対を表明したことを受けてオバ
マ大統領は、「2国家解決案に関する首相の新たな立場と発言を受
け、我が国の選択肢を再検討する必要が生じた」と伝えたという。
会談後に発表された声明によると、オバマ大統領は会談の中で、2
国家解決案に向けて長期的に尽力してきた姿勢を強調した。
ネタニヤフ首相は総選挙で接戦が予想されたことから、右派の有権
者にアピールする目的で、2国家共存の否定を打ち出した。
しかし19日の米MSNBCのインタビューではこの姿勢を翻し、
「1国家での解決案は望まない。持続可能で平和的な2国家解決案
を望む」「私の政策は変わっていない」と強調した。
ネタニヤフ首相の先の発言を受けて米政権内では、イスラエルとの
関係見直しの一環として、パレスチナ国家樹立を求める国連決議を
米国が支持する案も浮上していた。ただアーネスト大統領報道官は
電話会談前の会見で、この案には言及しなかった。
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「2国家共存」の支持表明 ネタニヤフ首相が前言撤回
 【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ
独立国家の樹立を認め「2国家共存」による和平を支持する考えを
示した。19日の米MSNBCテレビとのインタビューで述べた。
 ネタニヤフ氏は17日のイスラエル総選挙直前、パレスチナ国家
樹立に反対する考えを表明したがこれを事実上撤回した形。
 インタビューでネタニヤフ氏は「2国家による持続可能で平和な
解決を望む」と表明。「そのためには環境が変わらなければならな
い」と述べ、イスラエルの治安が守られることなどが条件だとの考
えを示した。
2015/03/20 13:09   【共同通信】
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イスラエル総選挙、与党リクードが第1党確実
エルサレム=渡辺丘2015年3月18日12時59分
 イスラエルの総選挙(定数120、比例代表制)は17日夜(日
本時間18日朝)、投票が締め切られ、開票がほぼ終了した。ネタ
ニヤフ首相率いる右派の与党リクードが、野党の中道左派統一会派
をリードし、第1党となることが確実となった。ネタニヤフ氏は政
権継続に向けて、連立交渉を本格化させるとみられる。
 中央選挙管理委員会によると、開票率99%を超えた段階で、リ
クードが30議席、野党労働党などでつくる統一会派「シオニスト
・ユニオン」が24議席を獲得する見通しだ。
 ネタニヤフ氏は18日未明、「すべての予想を覆し、リクードは
大きな勝利に至った」と勝利宣言した。労働党のヘルツォグ党首は
「最終結果を待つ」と述べた。
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情報筋:近いうちに米国でクーデターの可能性?!
18.03.2015, 11:50VOR
 米中央情報局(CIA)の能力が低下している米国は、現政権に
対する現実の陰謀を前に無力であることがわかった。サイト
veteranstoday.comが報じた。
veteranstoday.comの情報によると、米国ではすでにクーデターがス
タートし、この方向で具体的な行動がとられている確立が高いとい
う。
veteranstoday.comは、クーデターに参加している可能性のある人物
として、以下のような著名人や団体を挙げている。
・ ニュージャージー州知事クリス・クリスティ氏
・ ミット・ロムニー氏
・ ブリードローブ将軍
・ Foxメディアグループ
・ ベンヤミン・ネタニヤフ氏
・ ジョン・マケイン氏
・ 最高裁判所の裁判官
・ 米合衆国シークレットサービス
その他、エネルギー、輸送、保険関連企業の大勢の指導者らが含ま
れている。
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右派政権でも関係改善か=中東和平より過激派対策−アラブ諸国
 【カイロ時事】イスラエルでは総選挙の結果、ネタニヤフ首相率
いる右派政権が継続する公算が大きくなった。エジプトやサウジア
ラビアなどアラブ各国政府にとっては、過激派対策やイランを脅威
とみなす考え方でイスラエルと方向性が一致する点もあり、関係改
善が進む可能性がある。
 アラブ諸国は第2次大戦後、イスラエルと4度にわたる中東戦争
を繰り広げるなど、厳しく対立してきた。現在も民衆レベルでは激
しい敵対感情が残るが、指導者の意識は確実に変化している。
 エジプトのシシ大統領は今月、米紙ワシントン・ポストのインタ
ビューで、ネタニヤフ首相と「かなり」話していると言及した。パ
レスチナとの2国家共存を働き掛けるためと説明するが、一方で「
(イスラエルとの間で)敵対的なムードはなくなってきた」とも指
摘。過激派が活動するシナイ半島情勢に対応するため、安全保障面
での協力が進んでいることをにじませた。
 アラブ各国にとっては目下、過激派組織「イスラム国」対策や
2011年の民主化要求運動「アラブの春」で揺らいだ政権基盤の
強化が優先課題。エルサレムで活動するエジプト人ジャーナリスト
、ハレド・ダイアブ氏は「これらはイスラエルも願うところで、利
害が一致する」と強調する。
 一方、中東和平に対する関心は低下している。パレスチナ情勢を
めぐっては、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス
をアラブ諸国の多くが「脅威」とみなす。実質的な和平交渉推進に
はハマスの関与が不可欠だが、ハマスを拒絶するイスラエルの主張
に対する反発は低調だ。 
 ゴラン高原返還を求めるシリアは激しい内戦下にあり、そもそも
イスラエルとの交渉どころではない。
(2015/03/18-17:33)
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右派と中道左派が互角か イスラエル総選挙
 【エルサレム共同】イスラエル総選挙(比例代表制、国会定数
120)は17日夜に投票が締め切られ、開票作業が始まった。地
元メディアの出口調査によると、ネタニヤフ首相の右派リクードと
、中道左派、労働党が中心の「シオニスト連合」がほぼ同数の議席
を獲得する見通し。次期首相は事実上、ネタニヤフ氏か労働党のヘ
ルツォグ党首に絞られた。
 リクードもシオニスト連合も獲得議席数は過半数に大きく及ばず
、次期首相が誰になるかは今後の連立交渉次第。双方は今後、連立
政権の発足を目指して、激しい駆け引きを繰り広げることになる。
2015/03/18 06:19   【共同通信】
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「パレスチナ国家樹立させない」=イスラエル首相、選挙控え強硬
 【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は16日、地元
メディアとのインタビューで、17日投票の総選挙を受けて首相続
投が決まった場合、任期中にパレスチナ国家は樹立されないかと問
われ、「その通りだ」と答えた。選挙を翌日に控え、パレスチナに
対する強硬姿勢を改めて表明し、右派層の支持を拡大したい考えと
みられる。 
 選挙戦では、首相が率いる与党・右派リクードが、中道左派・労
働党主導の「シオニスト連合」と接戦を展開。右派層の中でもリク
ード離れが進んでいる。
 首相は「パレスチナ国家を樹立しようとする者は、イスラエルを
攻撃するための土地をイスラム過激派に渡すことになる」と主張し
、パレスチナとの和平交渉再開に前向きなシオニスト連合をけん制
した。
 首相は16日、占領地東エルサレムの入植地を訪問。「今後もエ
ルサレムでの(入植住宅の)建設を続ける」と述べ、パレスチナが
和平交渉で求める東西エルサレムの分割は認めない考えを重ねて示
した。(2015/03/17-06:25)



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