5299.ウクライナへ米国の武器援助?



FP誌に「Putin’s Next Prize in Eastern Ukraine」が載っていて
プーチンの次の目標は、港湾工業都市のマリウポリとバクムカ高速
道路の確保であるという。4つの目標の内、ドネスク空港とデバル
ツェボは政府軍から奪還した。

ということで、親露派軍は次の戦闘を準備しているようである。

ウクライナ東部では、停戦合意に基づいて親ロシア派がすべての重
火器の撤去を完了したと発表したのに対し、ウクライナ政府軍側は
、実際には撤去されておらず親ロシア派が工業都市マリウポリなど
への攻撃を準備していると非難しているということになる。

米国は、親露派軍や兵器の位置の衛星写真をウクライナ政府に提供
しているので、確実に親露派の動きが分かっている。

ロシア野党指導者のネムツォフ氏が暗殺された理由は、ロシア軍が
組織的にウクライナへの侵攻している証拠を手にれたことで、それ
を奪い返すために、暗殺して、かつ自宅に家宅捜索した。

そして、ロシア・ツディ紙では「US govt issues logistics support
 tender for 300 military personnel in Ukraine」で米軍がウクラ
イナ軍に軍事指導していて、移動手段がないことが問題で米国に要
求して、また、英国軍も75人をウクライナにいれている。

自国軍隊が親ロシア派武装集団に加担しているのは、英米軍がウク
ライナ軍に加担しているのと同じということを言いたいのであろう。

徐々に、戦争の匂いが立ち込めてきた。グルジアの元大統領でウク
ライナ大統領補佐官のミハイル・サアカシビリ氏によれば、米国か
らキエフへの国防兵器の供給に関する問題は事実上決定された。「
99%決定は用意されている。最後の、そして最重要の1%がいつになる
かは、私は知らない。間もなくのことであるよう望む」とコメント
している。

OSCEの軍事監視員が、ウクライナ紛争地域に入り始めたというが、
マリウポリ郊外の紛争地域には配備できていないようだ。

米国もドイツの武器援助停止の提案を一旦は受けたが、現実は停戦
ではなく、親露派は武器の移動時間を稼いだだけのような感じにな
っている。

ドイツも、米国の武器援助をもう止められない。これは大変なこと
になってきた。

さあ、どうなりますか?


==============================
ウクライナ外相、米欧の武器供与期待 本紙と会見 
2015/3/3 2:00日本経済新聞 電子版
 来日中のウクライナのクリムキン外相は2日、日本経済新聞との
会見に応じ、2月に合意が発効した親ロシア派の武装勢力との東部
の停戦を巡り「親ロ派の攻撃が続いており、持続的な停戦ではない
」と懸念を示した。停戦の定着には「ウクライナ軍の自衛能力を高
めるため武器は不可欠だ」と強調し、軍事力の均衡をめざす観点か
ら米欧を念頭に武器の供与を求める考えを表明した。
 クリムキン氏は東部で過去24時間に、17件の攻撃を…
==============================
グルジアの元大統領「米国は9割9分方、ウクライナに武器を供給す
る積もりだ」
2.03.2015, 23:47VOR
グルジアの元大統領でウクライナ大統領補佐官のミハイル・サアカ
シビリ氏によれば、米国からキエフへの国防兵器の供給に関する問
題は事実上決定された。日曜、ウクライナ第5チャンネルに出演して
述べた。インターファクスが伝えた。
「99%決定は用意されている。最後の、そして最重要の1%がいつにな
るかは、私は知らない。間もなくのことであるよう望む」と同氏。
ウクライナのポロシェンコ大統領は13日、サアカシビリ氏を、非常
勤の補佐役に任命した。同氏は「最良の国際経験を基礎にウクライ
ナの改革を実施することに関して提案と推薦を行う」ことを使命と
する「国際改革諮問評議会」を率いる。
サアカシビリ氏は故国グルジアで職権濫用と国家資本の大規模乱費
で刑事告訴されている。
==============================
暗殺後に「家宅捜索」=ウクライナ侵攻の証拠押収か−ロシア
 【モスクワ時事】ロシア当局がモスクワで2月27日夜に暗殺さ
れた野党指導者ボリス・ネムツォフ氏の関係先を次々と「家宅捜索
」している。同氏はプーチン政権が認めないウクライナ東部への軍
事介入の証拠を入手、暴露を計画していたとされる。ウクライナの
メディアは1日、ロシア当局がこの証拠を既に押収したと伝えた。
 ロシア当局は懸賞金300万ルーブル(約580万円)を用意し
て有力情報の提供を呼び掛ける。プーチン大統領は「犯人を裁くた
め全力を尽くす」と約束したが、黒幕を含めて容疑者は明らかでな
い。
 ネムツォフ氏らは当初、1日にモスクワでウクライナ軍事介入に
抗議する反戦デモを計画していた。暗殺を受け、急きょ追悼デモに
変更された。
 ネムツォフ氏と交流があったウクライナのポロシェンコ大統領は
「暗殺されたのは、ロシアが軍事介入している証拠を暴露しようと
したため」と主張。本人から数週間前、この証拠の存在を伝えられ
たと明らかにした。内容は不明だが、1日に反戦デモで披露するつ
もりだった可能性もある。(2015/03/02-15:04)
==============================
親ロシア派「重火器撤去」 政府軍側「実際にはされず」
3月2日 6時11分NHK
ウクライナ東部では、停戦合意に基づいて親ロシア派がすべての重
火器の撤去を完了したと発表したのに対し、政府軍側は、実際には
撤去されておらず親ロシア派が工業都市マリウポリなどへの攻撃を
準備していると非難しています。
ウクライナ東部では、先月15日に発効した停戦合意に基づいて、
停戦ラインから重火器を撤去することになっていて、政府軍、親ロ
シア派ともに先週、撤去作業に乗り出したとしていました。
このうち、親ロシア派の中で東部の中心都市ドネツクを拠点にする
幹部は1日、記者会見を開き、「最後の砲撃部隊が引き揚げ、重火
器の撤去作業が完了した」と発表したうえで、「重火器の数や場所
の情報はOSCE=ヨーロッパ安全保障協力機構の監視団に渡した
」と述べました。また、ルガンスクを拠点にする親ロシア派の幹部
も1日、「重火器の撤去作業が完了した」と述べ、親ロシア派はす
べての重火器の撤去が完了したと主張しています。
これに対し、ウクライナの国家安全保障・国防会議の報道官は1日
、「親ロシア派は昼に重火器を後退させ、夜、戦線に戻している」
と述べ、親ロシア派の主張は偽りだと指摘しました。そのうえで親
ロシア派は政府軍が居る工業都市マリウポリなどへの攻撃を準備し
ていると非難しました。
ウクライナ東部では、政府軍と親ロシア派の衝突が散発的に続くな
か、完全な戦闘の停止と重火器の撤去を着実に行えるかどうかが当
面の焦点となっています。


US govt issues logistics support tender for 300 military personnel in Ukraine
Putin’s Next Prize in Eastern Ukraine

コラム目次に戻る
トップページに戻る