5298.皇室を巻き込み始めた歴史修正論議



ディプロマット誌に「Japan's Crown Prince Rebukes Historical 
Revisionism」が載っている。リンクは最後。

日本では、皇室を政治的な話題に取り込まないように報道規制が掛
かっているのか、このようなことを報道しないが、その規制がない
海外の報道では、皇室の思いが直にわかる。

ナルヒト皇太子は、誕生日の記者会見で「過去を謙虚に振り返るこ
とが必要」と述べた。
天皇陛下も以前に、「戦争の経験はないし、戦争の記憶は薄らいで
いくが、謙虚に過去のこと、悲劇的な経験を省みることは重要であ
る。」と述べていた。

安倍首相や自民党右派は、過去の反省を引き継ぐというが、過去の
日本の歴史を修正して、正当化する可能性が有る。70周年の談話
に支持者の意見が盛り込まれる可能性があるからだ。

しかし、天皇も皇太子も、それに反対している。そして、自民党右
派は天皇親政の明治憲法に戻すというが、それは戦争の反省で、天
皇や皇太子の意見とは違うことになるのであるが、どうであろうか?

とディプロマット誌記者のアンキット・パンダ氏はいう。

そして、欧米では、安倍首相の談話は危険なことになると危惧して
いるのである。それは、談話の懇談会のメンバーを見ると、反欧米
主義者、歴史修正主義者の学者が多数参加しているので、非常に心
配な状況である。

中国は米国とも同等な経済力と軍事力を持ち、もし、日本が米国と
の同盟関係がないなら、中国にもかなわないことになる。日本が孤
立の道に進まないようにしないことには、日本の生きる道がない。

安倍首相の経済政策は順調であるが、外交での勇み足を危惧するの
は、私だけであろうか?

さあ、どうなりますか?


Japan's Crown Prince Rebukes Historical Revisionism

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