5245.「蔵番」+「シースノー」で新鮮な魚を運ぶ



庫内温度氷点下1度から5度にして、庫内に磁気をかけて食品を凍
らせずに冷蔵保存ができる特殊な冷蔵庫「蔵番」を開発していた。

CASは、新鮮さを閉じ込めた冷凍庫であり、蔵番は、新鮮さをそのま
まに、冷蔵させた冷蔵庫である。この会社が、次に挑んでいるのが
、新鮮さをそのままに魚を長時間輸送することである。蔵番だけで
は、魚を新鮮なままには運べない。魚の鮮度は、プラス1度からマ
イナス1度の状態で運ぶ必要があり、その温度をキープすることが
必要である。

というので、今まで石垣島のマグロは、空輸されていたのですが、
航空輸送費が1万円以上もして、非常に高かった。この輸送費を一
桁落とす方法として、新鮮なまま、6日をかけてトラックで東京ま
で、運ぼうというのです。

冷凍で運ぶ方法もあるが、クロマグロでいえば、生だとキロ5300円
なのが、冷凍だと3700円に落ちます。味が大きく違うのです。

もしできたら、輸送費の問題で大消費地である東京に出荷できない
地方の漁港の魚を出荷できるようになり、地方創生の目玉になる。

そして、この温度をキープするために、「シースノー」と呼ばれる
製氷技術も開発。「シースノー」は塩分を含んだ雪状の氷で、温度
はマイナス1度。魚を輸送する際に使用すると従来のクラッシュアイ
スに比べて魚の鮮度を保つ。マーズカンパニーでは「蔵番」と「シ
ースノー」を組み合わせて、魚の流通革命を起こそうとしている。

この分野、前にも紹介した低溶存酸素ナノバブルで満たした水で保
存する方法やCASなど、多くの方法が目白押しに出てくる。

日本人は、魚を刺身にして食べるので、魚を新鮮に運ぶ方法が必要
であり、そのため、いろいろな方法が研究されているようである。

日本に世界から食通を呼び込む道具でもある。日本の魅力が増す、
このような道具が、日本文化を高めることになるようである。

さあ、どうなりますか?

参考資料:
5211.生マグロの鮮度保持のナノバブル
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群馬県にある「マーズカンパニー」。従業員わずか6名のベンチャー
企業だ。この会社が特殊な冷蔵庫「蔵番」を開発した。庫内の温度
は氷点下1度から5度に保たれるが、食品内部の粒子を振動させるこ
とで、凍らない状態にすることが可能な冷蔵庫だ。これにより肉や
魚などを長期保存することが可能となる。
さらにマーズカンパニーは「シースノー」と呼ばれる製氷技術も開
発。「シースノー」は塩分を含んだ雪状の氷で、温度はマイナス1度
。魚を輸送する際に使用すると従来のクラッシュアイスに比べて魚
の鮮度を保つ。マーズカンパニーでは「蔵番」と「シースノー」を
組み合わせて、魚の流通革命を起こすそうと新たな挑戦に挑んでい
た。 


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