5239.有料版2015年以降を予測する



月曜日有料版0章をお送りします。

有料版の皆様、あけましておめでとうございます。元日の無料版に
「5236.2015年以降を予測する」を書いたが、その続きで
ある。  Fより

0.有識者の2015年の予測を見ると
正月のテレビNHK番組「ニッポンのジレンマ:日本の大転換」1975年
以降生まれの人たちによる討論会は、面白い。思想史の先崎さんは
、何かを変えるには、その国民の根本にある思想をもう1度振り返
り、立ち止まり、考えないとビジョンが生まれないという。それを
受けて、古い体制を終わらせることではなく、各自が新しいことを
少しづつ生むことであり、それが積もって、新しい時代になると、
古市さんは、まとめた。

女性の問題では、フェミニストが女性の権利獲得として活動すると
実現できないが、保守のおじいさんが納得する論理でいくと少子高
齢化の問題で女性の権利が獲得できると女性政治学者三浦さんは、
いう。

現在、高齢者の力が強くて、会社でも新しいことがなかなか受け入
れてもらえないし、コンプライアンスが厳しいので、変なことがで
きなくなっていると、サラリーマンの女性が言う。現在、インター
ネットという道具があるのに、会社員は意見が言えなくなってきて
いるようである。

猪子さんが、社会構造には、グローバルに活躍する人、小さいコミ
ニッティで活躍する人がいるとしたが、これに対して、多くはコモ
ディティで何も特徴がない人達であると三浦さんは付け加えた。

この番組で分かることは、社会は老人層が動かしていて、大きく動
かないことと、そして、猪子さんが指摘する人口減少や若者の生命
力が落ちていることで、日本が急激な衰退が起こり得ると三浦さん
が指摘した。

それと同じ評論が「5237.少しでも豊かな後退戦」や「523
8.日本衰退で何が起きる」など、多くの人たちが同じような日本
衰退を言っている。

なぜ、そのような社会になってしまうと皆が感じているのかという
と、人口減少が急激に起こり、それが日本企業にも分かり、日本市
場から世界に出ていくことになっているからある。

ネットを見ると日本企業が再度、日本に回帰するという発言がある
が、日本市場が縮小して、かつ円安でも東南アジアに比べても労働
賃金が数倍も高い日本に戻るはずはないと企業経営者的目線では見
える。

しかし、安倍首相は、その人口減少に女性労働力を増加させて、か
つ少子化に対しては、子供を産ませようとしている。これも感覚的
にも無理がある。

外資で働く女性が若くて高級管理職なっている家の子を面倒見てい
る妻に聞くと、高学歴の女性管理職は大変である。妻は深夜12時
まで子供の面倒を見ていることがある。これ以上、この女性管理職
が子供を産めないと妻は見ている。子どもの病気でも大変である。
この家を妻など数名で毎日子供の面倒を見ているが、いつも帰宅が
深夜だそうである。ご主人がたまに、夜9時頃帰ってくることがあ
るので、その時は家に早く帰ってくる。このような実態では女性管
理職を増やして、その上に子供を複数人を産んで欲しいとはできな
いはずである。専業主婦の方が子供を作りやすいと思う。

もう1つが、定年退職者が増加して、年金生活に入る人たちが増え
、その代わりに非正規雇用を増している。定年退職者の会社での給
与は700万円以上であり、その代わりに非正規雇用者は350万
円以下になる。また、退職者が年金で貰う給付は年300万円程度
であり、人口減少に加え、労働力減少と給与全体が下がることで、
消費が下がることになる。


以後は有料版で見てください。



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