5211.生マグロの鮮度保持のナノバブル



TBS「夢の扉+」11月30日放送で、生マグロを冷凍保存せず
に、20日間も新鮮なまま保つ技術が発明された。それが低溶存酸素
ナノバブル』で満たした水で保存する方法である。

窒素のナノバブルを海水に噴出させて、酸素を追い出すことで、低
酸素の海水を生む。この中に魚を入れると、鮮度が保持できる。足
が早く数日で生で食べられなくなるサバも、5日間も鮮度が保てると
いう。

この水中を窒素の泡で満たし、酸素を追い出す新技術「エルドシス
テム」を開発したのが、魚一筋60年、北九州の水産会社、丸福水産
会長、最上賢一(75歳)氏である。

また、今、最上の“泡の技術”は、養殖業界にも新風を巻き起こし
た。酸素のナノバブルを海水に噴出させて、酸素を多くした海水に
すると、夏場、酸素不足を心配せずに養殖魚にエサを与えることが
できるので、魚が通常の1.5〜2倍のスピードで成長するという。

株式会社ナノクスで、この装置を売り出しているという。

昔からナノバブルは、いろいろな良いことに関係していることは知
っていたが、このような応用もあるのだと驚いた。

水の浄化に水中に空気のナノバブルを発生させる方法は知っていた
が、水にナノバブルの酸素や窒素ということが思いつかなかった。

技術は、積み重ねであることを知る。そして、東レの技術者が生み
出した水浄化システムの構造とこのナノクス装置の構造がよく似て
いる。

この水浄化システムも不運にも、学者からは認められなかった。3
年前に、英国でナノバブルの測定ができたというなら、水浄化シス
テムも、調査したほうが良いように思う。

ということで、ナノバブルの応用は、他にもありそうである。

さあ、次には何が出てくるのか楽しみである。





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