2014年11月23日18:30 - 19:00TBSの「夢の扉」で土壌診断を放送し ていた。立命館大学生命科学部・久保幹教授が、農業を科学的に分 析して、収穫量を飛躍的に高めたという。 畑の収穫量は有機肥料と化学肥料で大きく変わり、有機肥料が増え れば収穫量も増えると言われているが、ソフィックスという土壌肥 沃度診断を行い、土の中にある好気性微生物の増殖ができる栄養が どの程度であるかを数値化した。 これまでにも作物に必要な栄養素がどれくらいあるのか調べる方法 はあったが、土の肥沃度まではわからなかった。もう1つ、有機肥 料で育てても野菜の収穫量が不安定で再現性も高くはなかった。 100カ所以上の農地の土壌を分析したデータから、「有機栽培に望ま しい土壌成分の量とバランス」を数値化し、それとの比較で、土壌 改良・改善のための処方を個別に提案します。SOFIX診断に基づき、 土壌成分を整えることで、農作物の成長や、土壌微生物による物質 循環をスムーズにすすめることが可能になった。 SOFIXに適合するように土壌成分を整えてやることで、農産物の生長 や、土壌微生物による物質循環をスムーズに進行させることが可能 となる。 兵庫県・三木市にあるイオン農場でも、久保の研究を参考にした栽 培が行われ、元々は農地に適さなかった土地だが、今では収穫量が 2倍に増加した。 土壌の中には、いろいろな微生物がいて、2つの群に別れる。好気 性菌と嫌気性菌であり、この内、好気性菌を増やして植物が吸収で きるリンや窒素などの無機イオンに変える必要がある。 このため、土壌にいる好気性菌を増やすための最適な土壌との差を 診断することで、何が必要かがわかる。 浜中町農協で牛乳の診断を毎日行って、牛に上げる飼料の成分を調 整するのと同じで、土壌を調べて必要な成分を調整することで、野 菜を成長させるのである。 これにより、日本の食料自給率を100%にすることが夢と久保幹 教授は言っている。 さあ、どうなりますか?