5197.メルボルン;なかなかの近郊電車網



メルボルン;なかなかの近郊電車網
              平成26年(2014)11月18日(火)
            「地球に謙虚に運動」代表  仲津 英治

 本年10月中旬頃、留学中の娘を訪ねて、オーストラリアの南部の都市、
メルボルンとその近郊を巡り、充実した鉄道の例として「驚くべき路面
電車ネットワーク」と題して、前回報告させて頂きました。

 今回のレポートは、ビクトリア洲(州都メルボルン)の鉄道の電車網
に関するものです。オーストラリアには、欧州、日本にある国有鉄道あ
るいはJRのような全国路線網を有する鉄道会社は無く、各州単位で民営
鉄道があるようです。かつての州営の鉄道が民営化されたのでしょう。

 メルボルンの属するビクトリア洲ではPTV(Passenger Traffic 
Victoria=ビクトリア旅客交通)という組織が近郊鉄道を運営していま
した。
 そして都心と郊外を結ぶトレイン(Train)と呼ばれる近郊電車網も
中々のものです。

 メルボルンの場合、市内の路面電車とPTVの近郊鉄道による相互連絡が
その都市機能を活性化させていると思いました。    

 近郊電車は、郊外へ3方向に向かっていました。都心部では州営鉄道の
3大拠点駅をこれらの電車が環状で結んでいます。郊外からの乗り入れ
電車により環状線区間では1〜2分間隔の高頻度運転を実現しています。
拠点駅では路面電車とも有機的に連絡されていました。TrainはMetroと
いう愛称で呼ばれていました。Metro(メトロ)というと地下鉄を連想
しますが、日本の大都市のJRと私鉄を合わせたような感じです。

 下記URLをご参照ください。


 オーストラリア最大都市のシドニーは、地下鉄が発達した街であり、
オーストラリアと言えば、自動車王国を連想していましたが、大都市に
関しては見事に鉄道を機能させている国であることを発見できた旅で
した。  

 最後に料金です。初乗り運賃が3.8ドル≒\380円で日本のJRの120〜130
円のことを思えば割高です。ここ20年間に物価が超安定している日本に
比べ、毎年3〜4%の物価上昇が続いたオーストラリアでは、完全に日本
より物価高の国になったようですね。   
                            以上           

                                                                                     

「地球に謙虚に運動」代表


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