5163.世界的な異常気象の起源



昨日は、環境ビジネス推進機構の発足会があり、出かけた。山本良
一東大名誉教授からまず、講演があった。

「世界的な異常気象の起源」という話である。
スーパー台風が日本にも向かい始めている。10月13日にも台風
19号が来た。(この時、私は米子に向かっていた。)この台風も
900hpaまで急速進化した。

2013年台風30号(ハイエン)では895hpaまで下がり、風速90mという
風が吹き、高潮は9mにもなり津波と同じように、20トンの岩が海岸
線から160mも運ばれた。7300名の死者・行方不明が出た。これと同
じような台風が日本にも来た。

1992年に地球温暖化で大変なことがなると警告し始めてから20年以
上も経って、まだ世界は変わっていない。文明の大転換が必要であ
るのに、できない状態である。このため、ペリーの黒船がとうとう
来たのである。

スーパー台風だけではなく、エボラ出血熱やデング熱、熱中症など
多くの黒船が来ている。

もう1つ、地球のバイオマス量、光合成はほぼ一定であり、増加と
減少がバランスしていると研究結果、わかっている。もう食料増産
できる土地がない。しかし、今後、インドやメキシコなどの発展す
ると食糧不足も心配されている。

しかし、世界で言っていることは公武合体論で、現在の工業文明を
維持しながら地球温暖化を止めるという生ぬるいことを言っている。

ここにいる皆さんは、高杉晋作の奇兵隊になり、武力倒幕に進めな
いと、世界は本当に終わってしまう。もう時間がない。危機感を持
って、戦うことである。どうか、一緒に戦いましょう。

温暖化が進み、生物の絶滅が起きている。もう1つが偏西風が偏り
、寒い所と暑い所が完全に割れていた。寒い所は、より寒く、暑い
所はより暑いことになっている。アトランタで雪が降り、モスクワ
では12月なのに30度の温度になる。竜巻も米国では巨大になり
、中西部の街が破壊されているし、日本でも竜巻が年間70個以上も
発生し始めた。

これはすべて、温暖化の影響である。この原因である偏西風の蛇行
は、2つの学説があり、1つはジェニファー・フランシス博士が言
う北極の温暖化により、ジェット気流が大蛇行しているという説(
リンク最後)と、もう1つがティム・パルマー博士がいう西太平洋
の水温が高くなり、これが熱を高緯度まで運び、このため、ジェッ
ト気流が蛇行したという説(リンク最後)である。

しかし、現在、西太平洋の水温は低いので、今年の冬はジェット気
流の蛇行はないというというので、今年の冬を見れば、どちらの説
が正しいかがわかるはずである。

12万年前の間氷期の海面水位は現在より5〜9m高かったので、
ここまで海面は上がるという。アンドレ・ドットン博士(リンク最後)

また、地面が出て北極圏の吸収する太陽エネルギーは、CO2が吸収す
るエネルギーの25%になる。(UNEPレポート)

この北極圏の永久凍土が溶けて、その中からメタンが出て、温暖ガ
スの38%にもなるという。このメタン放出で、地球温暖化が進み、経
済的な損失は6000兆円にもなるという。

とうとう、世界は本当におかしくなる寸前である。この世界を救え
るの破壊的な構想で、取り組まないと間に合わない。

どうか、皆さん、強力に戦いましょう。

私も石油文明から植生文明にする革命を提案しているので、同じよ
うなことを違う角度で言う山本先生に共感できる。

さあ、どうなりますか?

Warming Arctic May Be Causing Jet Stream To Lose Its Way
Climate change uncertainty is no reason for inaction since we can't rule out risk
Rising Seas, Vanishing Coastlines

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