米国は、ISISへの有志連合に中国の参加を得て、次は、スンニ派諸 国の参加が必要になっている。このため、説得のために、11日西 部ジッダで、サウジ主催で米国のほか、いずれもイスラム教スンニ 派のペルシャ湾岸諸国、エジプト、ヨルダン、トルコと地域会議を 開催する。 「イスラム国」との戦いで、米軍による空爆のシリア領内への拡大 に米国民の65%が支持していることが9日、ワシントン・ポスト 紙とABCテレビの合同世論調査で明らかになった。 オバマ米大統領は10日夜(日本時間11日午前)、ホワイトハウ スで演説し、国際テロ組織アルカイダに代わる脅威となったイスラ ム過激派「イスラム国」打倒に向けた包括戦略を発表した。シリア 領内にある拠点に対する米軍による空爆の承認する。 シリア反政府軍に大きな支援をするといった。その上でシリアでの 「イスラム国」に空爆するということである。米軍は地上では投入 しないで、地上軍として、シリア反政府軍を使うということである。 シリア政府を助けるわけではないというこである。 米国の戦術はわかったが、米国は、今後、積極的に外交に力を使う かというと、そうではないようである。 さあ、どうなりますか? ============================== 過激派打倒に向け包括戦略発表へ オバマ米大統領が重要演説 【ワシントン共同】オバマ米大統領は10日夜(日本時間11日 午前)、ホワイトハウスで演説し、国際テロ組織アルカイダに代わ る脅威となったイスラム過激派「イスラム国」打倒に向けた包括戦 略を発表する。シリア領内にある拠点に対する米軍による空爆の承 認に言及するかが焦点。今後の米外交・安全保障政策の行方を占う 重要演説と位置付けられる。 米国人記者2人が首を切って殺害された怒りや、過激派組織に合 流した欧米人の戦闘員が帰国してテロを起こす懸念から、オバマ氏 にテロに立ち向かい行動を起こすように求める声が米国内で高まっ た。 2014/09/11 06:00 【共同通信】 ============================== シリア空爆承認へ=イスラム国打倒でオバマ大統領−米紙 【ワシントン時事】米政府高官は9日、オバマ大統領がイスラム 教スンニ派の過激組織「イスラム国」の打倒に向け、シリア領内へ の空爆拡大を承認する方針を固めたと明らかにした。米紙ニューヨ ーク・タイムズ(電子版)が伝えた。最新の世論調査によると、米 国民の65%がシリア空爆を支持している。 オバマ大統領は10日、シリアとイラクで攻勢を強めるイスラム 国との戦いをめぐる包括戦略について演説する。その際にシリア空 爆方針に言及する可能性がある。 ただしシリア領内では、米国が支援する反体制派、イスラム国、 アサド政権が相互に敵対関係にある。反体制派の部隊が脆弱(ぜい じゃく)である一方、米軍による空爆はアサド政権を結果的に利す る。オバマ政権が介入に踏み切れば、シリア内戦に大きな影響を与 えることになりそうだ。 9日に発表された米紙ワシントン・ポストとABCテレビの合同 世論調査(4〜7日実施、1001人対象)によると、イラクでの 空爆を支持すると回答した人は71%で、6月時点の45%から大 幅に増加。一方、オバマ大統領の対応策については、過半数が「慎 重過ぎる」と答えた。(2014/09/11-00:36) ============================== 中国、有志国連合参加に前向き 対イスラム国で米打診 【ワシントン、ニューヨーク共同】米紙ウォールストリート・ジ ャーナル電子版は9日、オバマ政権が中国に、イラクとシリアで勢 力を拡大するイスラム過激派「イスラム国」に対抗する有志国連合 への参加を打診、中国は「興味を示している」と報じた。米政府高 官の話として伝えた。 オバマ大統領は10日午後(日本時間11日午前)、イスラム国 に対抗する戦略を発表する予定。オバマ政権はイスラム国の問題に 関する国連安全保障理事会の首脳級会合を開催する今月下旬を目標 に、同戦略に不可欠な広範な有志国連合の発足を目指している。 2014/09/10 11:50 【共同通信】 ============================== シリア空爆、65%が支持=対イスラム国で−米世論調査 【ワシントン時事】シリアとイラクで勢力を拡大しているイスラ ム教スンニ派の過激組織「イスラム国」との戦いで、米軍による空 爆のシリア領内への拡大に米国民の65%が支持していることが9 日、ワシントン・ポスト紙とABCテレビの合同世論調査で明らか になった。 調査は4〜7日にかけ、全米の成人1001人を対象に電話で行 われた。イラクでの米軍の限定的な空爆を支持すると回答した人は 71%で、6月時点の45%から大幅に増加。一方、オバマ大統領 のこれまでの対応については、過半数が「慎重すぎる」と答えた。 (2014/09/10-14:26) ============================== スンニ派諸国会議開催へ サウジ、対イスラム国で 2014.9.9 23:12 9日の国営サウジ通信によると、サウジアラビア政府は過激派「 イスラム国」への対応策を協議するため、11日に西部ジッダで、 米国のほか、いずれもイスラム教スンニ派のペルシャ湾岸諸国、エ ジプト、ヨルダン、トルコと地域会議を開催する。 米国はイスラム国に対抗する「有志国連合」の構築を目指してお り、イスラム国と同じスンニ派諸国に参加を促すもようだ。フラン ス公共ラジオによると、会議にはケリー米国務長官が出席するとい う。 サウジは、聖地メッカの守護者とされるスンニ派の大国で、イス ラム国の台頭が自国の過激派を刺激、体制が脅かされる事態を強く 警戒してきた。今回の会議を主導し米国への協力姿勢を示す見通し だ。(共同) ============================== 15日パリでイラク国際会議=「イスラム国」対応協議 【パリ時事】フランスのオランド大統領は9日、イラクのマスー ム大統領、アバディ首相と電話で会談し、イラクの平和と安全保障 に関する国際会議を今月15日にパリで開催することで合意した。 仏・イラク両国が共催し、関係各国に参加を呼び掛ける。仏大統領 府が明らかにした。 会合ではイラクやシリアで台頭するイスラム教スンニ派の過激組 織「イスラム国」への対応を話し合う。ファビウス仏外相はAFP 通信に「情報、軍事両面の対策」が主な議題になるとの見通しを示 した。 オランド大統領は会議に先立つ12日にイラクを訪問し、イラク の治安回復に協力する姿勢を打ち出す予定だ。(2014/09/10-06:22) ============================== イラク新政権が発足 宗派間の調整つかず一部閣僚は空席 ドバイ=渡辺淳基2014年9月9日11時40分asahi イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」による脅威で混 乱が続くイラクで8日、新政権が発足した。アバディ新首相が示し た閣僚名簿を国民議会(国会)が賛成多数で承認。ただ、賛成率は 出席議員の約6割で、宗派間の調整がつかずに一部の重要閣僚ポス トが空席となるなど、課題を残す船出になった。 8日の国民議会(定数328)では、イスラム教シーア派の政党 に所属するアバディ氏が組閣案を示し、出席議員289人のうち 177人が賛成した。同氏はその場で宣誓し、正式に首相に就任し た。 シーア派に偏重してスンニ派住民や軍人の離反を生み、「イスラ ム国」の伸長を招いたマリキ前首相の辞任から約1カ月。国内外か ら混乱収束に期待がかかるアバディ氏は、まずは予定の期間内で組 閣にこぎ着けた。3人の副大統領ポストには、互いに政治的ライバ ル関係にあるマリキ氏とアラウィ元首相、ヌジャイフィ元国民議会 議長を並べ、「挙国一致体制」を演出した。 しかし、今回の組閣で積み残した課題は少なくない。イスラム国 に対する反転攻勢のかぎを握る国防相や、内務相、水資源相のポス トは調整がつかず、空席のまま協議を続ける。また、マリキ氏の副 大統領登用には反発が根強く、今後の火種になる可能性がある。 (ドバイ=渡辺淳基)