5113.ウクライナ東部でロシア軍が侵略



ウクライナのポロシェンコ大統領は、緊張が続くウクライナ東部の
情勢をめぐり、ロシアのプーチン大統領とベラルーシの首都ミンス
クで会談した。

しかし、停戦条件でロシアとウクライナは合意できずに、特にロシ
アが要求している連邦制をポロシェンコ大統領は、強く拒否したよ
うである。

ロシア軍事産業の部品をウクライナ東部の工業地帯に頼っているの
で、ロシアの影響がなくなることを恐れている。前回のウクライナ
東部への支援物資の供給も、帰りにウクライナ東部の部品を積んで
いたという。

そして、直ぐにラブロフ外相は、2回目の支援物資を運ぶとしたが
、これは東部の工場に原料を供給する必要があったからであろうと
みられる。

このため、ウクライナの連邦制をポロシェンコ大統領は、強く拒否
したことで、ロシア軍部が怒り、正規軍の兵士が休暇を取って、ウ
クライナに来たというが、ロシア軍も反撃に動き出した。プーチン
もこれを止めることはできない。

ウクライナでロシアを追い出すという過激派であるポロシェンコ大
統領が、ロシアと戦争をするようである。ロシアのプーチン大統領
が抑制的な行動を取っても、それに対応した行動をしないことで、
地域戦争になることが確実である。

ウクライナ軍が相当に負けるまでは平和交渉にポロシェンコ大統領
は本気にならない。

ロシアは重要な工場の労働者をロシアに脱出させて、工場をロシア
に作り始めた。

オバマ大統領も、ロシアよりISISの方が優先度が高いので、ロシア
とは戦わないという。ロシアへの制裁を強めるというが、裏では、
米露は握っている。すでに交渉が出来ていて、それほどの制裁には
ならない。

NATOやEUはウクライナの味方であるので、言葉は強いが、少し制
裁以外は何もしない。この戦争はウクライナが負ける。

イアン・ブレマー氏も「Putin surely pleased to see Obama 
response on escalation in Ukraine conflict.」というが、米国も
ロシアが中東に来てほしので、ウクライナでは譲歩するはずである
。ウクライナのポロシェンコ大統領だけが世界的な潮流の変化が分
かっていないのである。

さあ、どうなりますか?

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対ロシア制裁強化を警告=NATO首脳会議で協議へ−米大統領
 【ワシントン時事】オバマ米大統領は28日の記者会見で、ウク
ライナへの介入を拡大させているとロシアを非難し、「追加的措置
を取る」と述べて対ロ経済制裁の強化を警告した。大統領は、9月
4、5両日に英国で開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会
議で、東欧防衛や制裁の強化をめぐり、欧州各国首脳と協議する方
針だ。
 オバマ大統領はこの日、ドイツのメルケル首相と電話で話し、追
加制裁発動の検討に入る必要があるとの見解で一致。大統領はまた
、ウクライナのポロシェンコ大統領を9月に初めてホワイトハウス
に招き、ウクライナ支援策などについて話し合う。
(2014/08/29-08:27)
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ロシア兵1000人超、ウクライナ国内で活動=NATO当局者
2014年 08月 29日 00:48 JST
[モンス(ベルギー) 28日 ロイター] - 北大西洋条約機構(
NATO)の軍当局者は28日、1000人以上のロシア軍兵士が
ウクライナ国内で活動しているとの見方を示した。
親ロシア派を支援するとともに、戦闘にも参加しているとしている。
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ウクライナ東部 「ロシア軍侵入」で緊迫か
8月29日 4時26分NHK
ウクライナのポロシェンコ大統領は、ロシア軍が国境を越えてウク
ライナ東部に侵入しているとして、急きょ予定していたトルコ訪問
を取りやめ、安全保障会議を開いて対応に追われるなど状況は緊迫
しています。
ウクライナのポロシェンコ大統領は、28日、東部ドネツク州にロ
シア軍が国境を越えて侵入して、国境に近いアンブロシエフカなど
の状況が緊迫しているとして、急きょ予定していたトルコ訪問を取
りやめ、安全保障会議を開きました。
この中で、ポロシェンコ大統領は「状況は非常に深刻だがコントロ
ールできる。冷静に対処し団結しなければならない」と述べ、危機
を乗り越えるため結束するよう呼びかけました。
一方、ドネツクの親ロシア派の幹部、ザハルチェンコ氏は、ロシア
国営テレビのインタビューの中で「ロシアから3000人から
4000人が義勇兵として戦闘に参加した。この中には休暇中のロ
シア軍の兵士もいる」としてロシア軍の兵士が国境を越えて戦闘に
参加しているものの、軍の命令を受けている訳ではないと主張して
います。
ウクライナ情勢を巡っては、26日、ベラルーシの首都ミンスクで
、ロシアのプーチン大統領とポロシェンコ大統領が初めて直接会談
し、停戦を目指して協議を続けることで一致したばかりですが、ウ
クライナや欧米はロシアがウクライナの国境を侵犯しているとして
批判を強めるものとみられます。
伊首相が電話で懸念伝える
ロシア軍が国境を越えてウクライナ東部に侵入していると伝えられ
ていることについて、EUの議長国を務めるイタリアのレンツィ首
相は、28日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談し、「深刻な
結果を招くことになる容認しがたい行為だ」と強い懸念を伝えまし
た。
独首相も懸念示す
ドイツのメルケル首相は、28日、首都ベルリンでの記者会見で「
ウクライナ領内でのロシア兵の勢力が増し、親ロシア派と共にこれ
まで平穏だった地域に部隊を進めているという情報がある」と述べ
、懸念を示しました。
そのうえで「ウクライナ情勢を悪化させる行為があれば、さらなる
制裁を協議すると何度も警告してきた」と述べ、今月30日にベル
ギーで開かれるEU首脳会議の場で、ロシアに対する制裁強化につ
いても話し合うという見通しを示しました。
メルケル首相は、27日に行ったプーチン大統領との電話会談でも
ロシア軍がウクライナの国境を侵犯したのかどうか事実関係を明ら
かにするよう強く要求しており、ロシアに対する態度を硬化させて
います。
米国務省もロシア非難
アメリカ国務省のサキ報道官は、28日の記者会見で、「ロシアは
ウクライナ東部に大砲や地対空ミサイルを投入しているだけでなく
、ロシア軍の戦闘部隊が実際にウクライナ軍と交戦している」と述
べ、ロシアを非難しました。
そのうえで、「われわれは、制裁を含めさらなる措置を取る用意が
あり、来週、NATO=北大西洋条約機構で話し合うことになる」
と述べ、来週、イギリスのウェールズで開かれるNATO首脳会議
の場でロシアへの制裁のさらなる強化について話し合う考えを示し
ました。
国連事務総長も強い懸念
国連のパン・ギムン事務総長は28日、報道官を通じて声明を発表
し、「事実だとすれば極めて危険な事態だ。国際社会はウクライナ
東部でこれ以上の暴力や破壊を見過ごすことはできない」と強い懸
念を表明しました。
そのうえで、「先に行われたウクライナとロシアの首脳会談に続く
対話が行われ、事態の平和的な解決が図られることを期待する」と
して、改めて双方に冷静な対応と対話による解決を呼びかけました。
OSCE特別会合も対立
OSCE=ヨーロッパ安全保障協力機構は、28日、特別会合を開
きましたがウクライナとロシアの代表の主張は真っ向から対立しま
した。
非公開で行われた会合では、アメリカやウクライナ、ロシアなどの
加盟国が現状についての見解を示し、今後の対応などを協議したも
のとみられます。
会場で記者団の取材に応じたウクライナのプロコプチュック大使は
、ロシア軍によって複数の町が占領されたと主張したうえで、「侵
略行為に対して、ウクライナの独立と領土を守るためにあらゆる手
段を講じる」とロシアを強く批判しました。
これに対して、ロシアのケリン大使は「ロシア軍が侵入したという
明確な証拠は1つもない。親ロシア派の武装集団による行為ではな
いか」と述べ、ロシア軍は国境を越えてはいないとして、ウクライ
ナ側の主張を否定するなど両者は真っ向から対立しました。
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ウクライナ「露軍千人が侵入」安保理緊急会合へ
2014年08月29日 01時41分Yomiuri Shimbun
 【キエフ=青木佐知子、ブリュッセル=三好益史】ウクライナの
ポロシェンコ大統領は28日、ウクライナ東部情勢について「ロシ
ア軍の侵入で状況が悪化した」とする声明を発表した。
 北大西洋条約機構(NATO)高官は同日、「1000人以上の
ロシア兵がウクライナに侵入した」と明らかにした。
 ロシア国境沿いのアゾフ海に面した南東部ドネツク州ノボアゾフ
スクは28日、親ロシア派武装集団に急襲され、ほぼ制圧された。
 地元通信社は、ノボアゾフスク市当局者の話として、武装集団が
28日朝、市庁舎に押し入り、親露派の旗を掲げたと報じた。武装
集団は、約40キロ・メートル西に離れた州最大の港湾都市マリウ
ポリに向かったとの情報もある。
 米国のジェフリー・ピアット駐ウクライナ大使は28日、ツイッ
ターで「戦車や迫撃砲の提供では不十分だったため、ロシア兵が直
接介入した。最新の地対空ミサイルも提供された」と指摘した。
 国連安全保障理事会は28日、ウクライナ情勢に関する緊急会合
を開く。
 NATOは同日、ウクライナ問題で29日に緊急の大使級会合を
開くことを決めた。
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ウクライナで軍部隊活動、ロシアが強く否定
2014年 08月 29日 02:58 JST
[モスクワ 28日 ロイター] - ロシア国防省は28日、ロシア
の軍部隊がウクライナで活動中との情報を強く否定した。
イーゴリ・コナシェンコフ少将は、インタファクス通信に対し「こ
のような『デマ』を認識している」とし、情報は「現実に起こって
いることとまったく無関係」と述べた。
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対ロシア制裁強化「最も効果的で最善」、米が選択肢検討
2014年 08月 29日 04:46 JST
[ワシントン 28日 ロイター] - 米国務省のサキ報道官は28
日、ウクライナ東部情勢へのロシアの関与に対応するため、米国は
複数の選択肢を検討中で、対ロシア制裁の強化は「最も効果的で最
善の手段」との認識を示した。
記者会見で語った。報道官は「武力による解決が適切なアプローチ
と考えておらず、外交的手段で解決が可能かを見極められるよう、
あらゆる手段を用いている」と述べた。
報道官はまた、ロシアがウクライナで「侵略をエスカレートさせる
パターン」があるとの米国の見方を示した。
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ロシア兵がウクライナで戦闘=「休暇取り参戦」と親ロ派幹部
 【モスクワ時事】ウクライナ東部の親ロシア派「ドネツク人民共
和国」最高幹部は、ロシアから現役兵士を含む3000人以上が、
義勇兵としてウクライナ政府軍との戦闘に参加していると認めた。
ロシア国営テレビが28日、インタビューを放送した。
 この最高幹部は「ドネツク人民共和国首相」を自称するザハルチ
ェンコ氏。インタビューで、ロシア軍の元兵士を中心とした義勇兵
が「(ウクライナ軍との戦闘を)義務と理解し、われわれと一緒に
戦っている」と語った。さらに、現役兵士も含まれていると初めて
公表。休暇を取得した上で、戦闘に参加中だと説明した。
(2014/08/28-18:56)
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ロシア部隊、ウクライナに進入=ポロシェンコ大統領
2014年 08月 28日 20:51 JST
[キエフ 28日 ロイター] - ウクライナのポロシェンコ大統領
は、ロシア部隊が領内に進入したとし、対応を協議するため安全保
障国防会議の緊急会合を招集した。
大統領府ウェブサイトでの声明で大統領は、「アムウローシイウカ
とスタロベシェベを中心としたドネツク地域でのロシア部隊進入に
よる情勢悪化によりトルコ訪問を取りやめた」と述べた。
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ian bremmer @ianbremmer
Putin surely pleased to see Obama response on escalation in 
Ukraine conflict.
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ウクライナが停戦に向け「行程表」策定へ、ロシア大統領と会談
2014年 08月 27日 09:32 JST
[キエフ 27日 ロイター] - ウクライナのポロシェンコ大統領
は、緊張が続くウクライナ東部の情勢をめぐり、ロシアのプーチン
大統領とベラルーシの首都ミンスクで会談した。会談後、ポロシェ
ンコ大統領は、早期停戦に向けた「ロードマップ(行程表)」を策
定する方針を表明。
プーチン大統領は前向きな会談だったとしながらも、停戦条件の詳
細は、ロシア政府ではなく、ウクライナ政府と武装勢力が決めるべ
きだとの立場を示した。
プーチン大統領は記者団に「停戦条件については、実質的な協議を
しなかった。停戦条件はロシアが協議できるものではない。これは
ウクライナ、ドネツク、ルガンスク間の問題であって、ロシアの問
題ではない。ウクライナの問題だ」と発言。「ロシアが貢献できる
のは交渉実現に向けた信頼醸成でしかない。絶対に交渉が必要だ」
と述べた。
両首脳は2時間にわたって会談。ポロシェンコ大統領は「非常に厳
しく複雑な」協議だったとしたうえで「可能な限り早期に停戦体制
を実現するため、ロードマップが用意される。これは絶対に二国間
のものとする必要がある」と述べた。
ウクライナ東部の武装勢力が停戦に応じるかは不透明。
ウクライナ政府は、ロシアが武装勢力に武器や戦闘員を供与してい
ると非難、ロシアはこれを繰り返し否定しているが、両国の主張は
引き続き平行線をたどっているとみられる。
プーチン大統領は記者団に「可能な限り早期の流血停止が必要だと
いう点を協議した。あらゆる問題を政治的に解決する方向にシフト
する必要があるという点も協議した」と発言。「この和平プロセス
が始まれば、ロシアは全力で支持する」と述べた。
プーチン大統領によると、両首脳は、ロシア産天然ガスのウクライ
ナ向け輸出再開について協議することでも一致。ガスの問題も含め
、エネルギー対話を再開する必要がある。正直なところ、これは複
雑な問題で行き詰まっているが、それでも協議は必要だ。そうした
協議の再開で合意した」と述べた。
同大統領は、欧州連合(EU)とウクライナの連合協定について、
ロシア側の懸念への配慮がなければ、自国経済を保護するため対策
を講じる意向をあらためて示した。
ミンスクで開いたウクライナ問題をめぐる関係国会議には、EUの
アシュトン外交安全保障上級代表、ベラルーシ、カザフスタンの大
統領が出席。会議は6時間にわたり、その後、プーチン大統領とポ
ロシェンコ大統領が1対1で会談した。
ベラルーシのルカシェンコ大統領は「厳しい協議で、両国の立場は
時に根本的に違った。緊張緩和と捕虜解放が必要だとの認識で各国
が一致した」と述べた。
















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