5098.ウクライナ東部へロシアが侵攻か



3つの戦争が起きている。1つにガザ、イラクのISIS、そしてロシ
アのウクライナ東部であるが、一番気をつけるべきなのがウクライ
ナ東部である。そこに動きが出ている。

BBCの「Ukraine and Russia 'agree' to aid mission to Luhansk」
によると、赤十字によるルガンスク、ドネツクへの人道的な支援を
ロシアとウクライナが合意したという。

親ロシア派組織「ドネツク人民共和国」の新「首相」に就任したザ
ハルチェンコ氏は9日、「人道的な大惨事の拡大を防ぐため」ウク
ライナ政府軍との停戦に応じる用意があると表明した。

しかし、ウクライナ国家安全保障会議のルイセンコ報道官は11日
、東部ドネツク市を他の親ロシア派武装勢力が支配する地域から分
断することに成功し、ウクライナ軍がドネツクを奪還する「最終段
階」の作戦準備を進めているとした。

このため、ロシア大統領府は11日、ロシアは赤十字国際委員会(
ICRC)と連携してウクライナ東部に人道支援のための部隊を派
遣する意向であるとした。

これに対して、ウクライナのポロシェンコ大統領は、同国東部に対
する支援に支持を示しながらも、支援はロシアのほか、欧州連合(
EU)と赤十字国際委員会も含む国際的な枠組みで行われる必要が
あると強調した。

こうしたなか、北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総
長は、ロシアがウクライナに侵攻する可能性が高いとの見方を表明。

「ロシアが(ウクライナの親ロシア派に対する)人道支援を名目に
作戦を実施するシナリオを描いていると見ている。ウクライナに対
するこうした不法な軍事行動に利用できるよう兵力を集積させてい
ると考えている」とし、 ロシアがウクライナに侵攻する確率は「高
い」と述べた。

事実、ロシアがウクライナとの国境沿いに4万5000人の兵力を
集結させているし、戦車、ミサイルシステム、軍機なども配備して
いる。

ウクライナ東南部への人道支援は、パートナー諸国全員と細部の調
整が済めば、ただちに実施される。月曜、ロシア大統領府のドミー
トリイ・ペスコフ報道官が述べた。報道官は、地域における人道危
機は「遅延を許さない状況である」とした。

というように、ロシア特殊兵救出作戦を行い、ルガンスク、ドネツ
クの特殊部隊を救出することになる。しかし、「ドネツク人民共和
国」の「首相」アレクサンドル・ザハルチェンコ氏は11日、2━
3日以内に大規模な反撃に出る計画を明らかにした。これはロシア
支援部隊と連携して反撃することである可能性もある。

さあ、どうなりますか?

黙示録の最終戦争へ、また一歩近づいているような気がするが、
どうであろうか?

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親露派、人道目的の停戦も 東部ドネツク州
2014.8.11 10:44
 ウクライナ東部ドネツク州の親ロシア派組織「ドネツク人民共和
国」の新「首相」に就任したザハルチェンコ氏は9日、「人道的な
大惨事の拡大を防ぐため」ウクライナ政府軍との停戦に応じる用意
があると表明した。タス通信が伝えた。
 ウクライナ東部では親ロシア派が占拠する各都市を政府軍が包囲
し、水や食料、医薬品が不足したり、電気や水道が通っていなかっ
たりする場所も出ている。
 ウクライナ大統領府によると、ポロシェンコ大統領は10日、ケ
リー米国務長官と電話協議し、ウクライナ東部への人道支援物資供
給に向け、赤十字国際委員会の代表者を招いて調整することを明ら
かにした。
 ザハルチェンコ氏は政府軍が襲撃してきた場合、多くの住民の犠
牲は避けられないとして停戦の必要性を訴えた。(共同)
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ドネツク奪還作戦を準備 ウクライナ軍
 【モスクワ共同】ウクライナ国家安全保障会議のルイセンコ報道
官は11日、ロイター通信に対し、東部ドネツク市を他の親ロシア
派武装勢力が支配する地域から分断することに成功し、ウクライナ
軍がドネツクを奪還する「最終段階」の作戦準備を進めていると語
った。
 ルイセンコ氏は、ドネツク市の重要性から、作戦がルガンスク市
など他の親ロ派支配地域よりも優先されると語った。
 ドネツク市内では戦闘が続いており、タス通信によると、これま
で運行を続けていた鉄道も周辺でルートなどを変更。10日夜には
重罪者を収容する刑務所も被弾し、受刑者100人以上が脱出した。
2014/08/11 19:39   【共同通信】
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ロシア、ウクライナ東部に人道支援部隊派遣へ 赤十字と連携
2014年 08月 12日 04:48 JST
[ブリュッセル/ドネツク(ウクライナ) 11日 ロイター] - 
ロシア大統領府は11日、ロシアは赤十字国際委員会(ICRC)
と連携してウクライナ東部に人道支援のための部隊を派遣する意向
であることを明らかにした。
ロシアがウクライナ東部の親ロシア派に対する人道支援の名目でウ
クライナに侵攻するのではないかとの懸念が高まるなか、欧州委員
会のバローゾ委員長はこの日、プーチン大統領と電話会談を行い、
ウクライナに対し軍事行動を行わないよう要請。
電話会談を受けロシア大統領府は声明を発表し、「ロシアは赤十字
国際委員会の代表団と連携しウクライナに支援部隊を派遣する」と
の方針を示した。
<国際的な枠組みでの支援に支持>
戦闘が続くウクライナ東部のドネツクでは、食料、飲料、燃料不足
が悪化。銀行は業務を停止しており、年金や社会保険費用の支払い
も行われていない。
ウクライナのポロシェンコ大統領は、同国東部に対する支援に支持
を示しながらも、支援はロシアのほか、欧州連合(EU)と赤十字
国際委員会も含む国際的な枠組みで行われる必要があると強調。
ポロシェンコ氏と電話会談を行った米国のオバマ大統領も、国際的
な枠組みの下での支援に支持を表明した。
赤十字国際委員会はこの件に関して今のところコメントは発表して
いない。ただ前週末、ロシアのラブロフ外相から支援団を組織する
よう要請があったことを認める声明を出している。
<ロシア国境沿いに兵力集結、侵攻に懸念>
ウクライナ軍のリセンコ報道官はこの日の記者会見で、ロシアがウ
クライナとの国境沿いに4万5000人の兵力を集結させているこ
とを明らかにした。
同報道官によると、戦車160両、装甲車1360両、ミサイルシ
ステム390機のほか、最大150機のミサイル発射台、192機
の戦闘機、137機の攻撃ヘリコプターが配備されている。
こうしたなか、北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総
長はロイターのインタビューに対し、ロシアがウクライナに侵攻す
る可能性が高いとの見方を表明。
「ロシアが(ウクライナの親ロシア派に対する)人道支援を名目に
作戦を実施するシナリオを描いていると見ている。ウクライナに対
するこうした不法な軍事行動に利用できるよう兵力を集積させてい
ると考えている」とし、 ロシアがウクライナに侵攻する確率は「高
い」と述べた。
バローゾ委員長はプーチン大統領のほか、ウクライナのポロシェン
コ大統領とも個別に電話会談を実施。プーチン、ポロシェンコ両氏
に対し、ウクライナ東部で続いている戦闘の人道面での影響につい
て欧州連合(EU)が懸念していることを伝えるとともに、国際人
道法を尊重するよう訴えた。
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ドンバス市民、生存へのチャンスを与えられる
11 8月 2014, 20:05VOR
  ウクライナ東部では人道危機が発生している。ウクライナ軍の数
ヶ月にわたる攻撃により、市民生活のためのインフラはほぼ壊滅し
ている。居住区の大部分で電気も水も使えなくなっている。病院に
も薬局にも医薬品がない。物不足。破壊された家屋。市民の多くが
財産を失った。幸運な者はウクライナ中西部へ、あるいはロシアへ
と落ち延びた。しかし現地にとどまる者たちは、第一次的必要品に
さえ欠乏している。ロシアのラヴロフ外相は次のように語っている。
  「いま我々はウクライナ側、ならびに国際赤十字委員会、その他
国連付属の複数の国際人道機関と、ルガンスク・ドネツク両州に早
急に人道支援を送る必要性について、協議を行っている。事態は急
を要し、遅延を許さない、と考えている。問題はロシア大統領の肩
にかかっている。支援の供給について、可能な限り早期に合意でき
ることを確信している」
   このような協議が行われていることそれ自体がひとつの進歩であ
る。ほんの3日前、キエフも米国も、ドイツも英国も、ロシアのドン
バスへの人道支援に強硬に反対していた。かの地に食料、医薬品、
衛生上の必要品、日用品を送ろうというロシアの提案は正当化され
ないものだとされ、さらなる追加制裁をもって脅迫された。米国大
統領府報道班は、「ウクライナにおけるロシアのあらゆる介入行為
は、その自称人道目的のものも含め、ウクライナ側との公式の合意
がない限り、受け入れられないものであり、また、国際法を侵害す
るものである」と述べていた。しかし、モスクワはすでに度々、国
連やOSCE、欧州評議会、赤十字に対し、ウクライナ東南部への人道
使節の派遣を求めていたではないか。物資の派遣・分配を赤十字の
監督で行うように、という提案だった。しかし、そうした提案は、
結果を生まなかった。ドンバス市民に支援を行うというアイデアそ
のものが、キエフおよびその西側のスポンサーのプランには適合し
なかったようなのだ。そう語るのは、国際人道政治研究所のウラジ
ーミル・ブルーテル氏だ。
   「実は、ロシアとウクライナ東部市民との間に根太く安定した接
触があると、人道危機や食糧不足をもって住民を脅迫することが出
来なくなってしまうのである。すると、キエフが早期に軍事的勝利
を収めることが遥かに困難になってしまうのだ」
   しかし、キエフが最後まで国際人道支援を拒むことは出来ない。
キエフは以前、軍事作戦は住民生活に損害を与えてはいない、ウク
ライナ軍は市街地を攻撃してはいない、住民を殺してはいない、と
述べてきた。しかし今日、馬脚はすっかり暴かれた。国際赤十字委
員会は人道使節派遣に関するモスクワの提案を受け入れた。また、
ドイツのシュタインマイエル外相も、人道支援に関するありうべき
ロシア・ウクライナ合意への支持を表明した。ウクライナ軍の銃砲
撃・空爆を耐え抜いたドンバス市民に、これで一縷の、飢餓や病で
死なない望みが生まれた。
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ロシア兵4.5万人、国境沿いに集結=ウクライナ
2014年 08月 12日 00:42 JST
[キエフ 11日 ロイター] - ウクライナ軍の報道官は11日、
ロシアがウクライナとの国境沿いに4万5000人の兵力を集結さ
せていることを明らかにした。戦車、ミサイルシステム、軍機など
も配備しているとしている。
ウクライナ軍のリセンコ報道官は記者会見で、「11日午前11時
現在、約4万5000人のロシア連邦の兵士が国境沿いに集結して
いる」と述べた。
同報道官によると、戦車160両、装甲車1360両、ミサイルシ
ステム390機のほか、最大150機のミサイル発射台、192機
の戦闘機、137機の攻撃ヘリコプターが配備されている。
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ロシアからウクライナ東部への人道支援、細部の調整が済めば即座
に送る
11 8月 2014, 19:03VOR
  ウクライナ東南部への人道支援は、パートナー諸国全員と細部の
調整が済めば、ただちに実施される。月曜、ロシア大統領府のドミ
ートリイ・ペスコフ報道官が述べた。報道官は、地域における人道
危機は「遅延を許さない状況である」と述べた。
  ロシアのラヴロフ外相は4日、国連・OSCE・欧州評議会・国際赤十
字委員会に対し、ウクライナへの国際人道ミッションを組織するよ
う呼びかけた。
   キエフ政権は4月以降、ウクライナ東部において、2月のクーデ
ターを承服しない人々への軍事作戦を展開している。国連の発表で
は、4月半ばから7月26日にかけて、ウクライナでは1100人の市民が
殺害されている。市民の負傷者も3400人に上る。モスクワは特殊作
戦を懲罰作戦と呼んでいる。モスクワはキエフに対し、即刻それを
停止するよう求めている。
    リア・ノーヴォスチ
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「ドネツク人民共和国」、大規模な反撃計画=新指導者
2014年 08月 12日 00:03 JST
[ドネツク(ウクライナ) 11日 ロイター] - ウクライナ東部
の親ロシア派「ドネツク人民共和国」で前週、新たなリーダーに就
任したアレクサンドル・ザハルチェンコ氏は11日、2━3日以内
に大規模な反撃に出る計画を明らかにした。
記者団に語った。同氏は政府軍に対抗する準備を進めていると表明
したが、詳細への言及は避けた。


Ukraine and Russia 'agree' to aid mission to Luhansk

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