5088.エボラ出血熱の脅威



西アフリカのエボラ出血熱の感染が拡大している。死者が700人を超
えたという。

そして、西アフリカのギニア、シエラレオネ、リベリアの3カ国で
の流行であったが、リベリアからナイジェリアに拡大している。そ
れも飛行機で移動した後、ナイジェリアの空港で倒れた人がエボラ
出血熱患者であり、この飛行機に乗り合わせた乗客が感染した可能
性があり、かつ、その人たちの行き先がわからないと言う状態にな
っている。

リベリア政府は30日、エボラ出血熱の流行を食い止めるため、国
内の全ての学校を一時閉鎖し、基幹業務以外に従事する政府職員に
30日間の出勤停止を命じる緊急対策を発表した。

そして、シエラレオネのコロマ大統領はエボラ出血熱の流行を受け
、緊急事態を宣言した。これ以上の感染拡大を防ぐため、感染者が
出ている地域に治安部隊を派遣し、隔離したという。

また、米途上国支援団体の「平和部隊」は30日、リベリア、シエ
ラレオネ、ギニアの3カ国で活動していたボランティア340人を
出国させると発表した。

しかし、エボラウイルスの感染力は強いが基本的に空気感染をしな
いため、感染者の体液や血液に触れなければ感染しない。患者の血
液や体液に触れたことによりもたらされたものが多く、空気感染は
基本的にない。そのため患者に近づかなければ感染することはない。

患者を隔離し一定期間を過ぎれば流行が収まるが、患者が飛行機で
移動すると、患者の近くにいた人たちが、感染する可能性が高くな
る。つばが飛ぶためであり、つばが少しでも体内に入れば、感染す
ることになる。

米国のボランティア組織は、西アフリカから退避させたが、日本の
海外協力隊やその他の支援団体は、西アフリカから退避したという
情報がないが、退避しないのであろうか、それはおかしい。

なぜ、退避をしないのであろうか?

外務省の危険情報も、行くことを注意しているだけで、退避勧告に
していない。危険に対する感覚がおかしいのでないか?

しかし、黙示録の世界が広がってきているようである。

さあ、どうなりますか?

==============================
エボラ熱で史上最悪の死者700人超 非常事態宣言も
(08/01 02:04)tv-asahi
 西アフリカを中心に感染が拡大しているエボラ出血熱で、死者が
700人を超えたことが分かりました。
 WHO(世界保健機関)は先月31日、西アフリカのギニア、シエラレ
オネ、リベリア、ナイジェリアの4カ国で、エボラ出血熱による死者
が史上最悪の729人に上ったと発表しました。感染拡大を防ぐため、
この4カ国へ渡航しないよう勧告しています。ロイター通信によりま
すと、シエラレオネのコロマ大統領はエボラ出血熱の流行を受け、
緊急事態を宣言しました。これ以上の感染拡大を防ぐため、感染者
が出ている地域に治安部隊を派遣し、隔離します。来週ワシントン
で開かれるアメリカ・アフリカ首脳会議では、エボラ出血熱の対策
が話し合われる予定ですが、コロマ大統領は急きょ、出席を取りや
めました。エボラ出血熱は血液の接触などを通じて感染し、致死率
が高いことで知られています。
==============================
エボラ流行は「悪化の一途」、ボランティアも退避
2014.07.31 Thu posted at 09:52 JST
(CNN) 西アフリカのエボラ出血熱流行で、現地で活動していた
米支援団体は30日、感染が広がっている国からボランティアを出
国させると発表した。リベリアは学校をすべて休校とするなど感染
拡大防止策を強化している。
世界保健機関(WHO)が7月23日までに確認した感染者は800
人を超え、感染の疑いがある症例も含めると1200人に達する。
このうち感染が確認された死者は456人、感染の疑いのある患者
の死者はさらに216人に上る。
しかし現地で治療に当たっている国境なき医師団の代表は、「感染
者が出ていながら、我々がまだ把握できていない場所が多数ある」
と指摘する。「これほどの流行は前例がない」「制御できないまま
、状況が悪化し続けている」と述べ、「すぐにも状況が改善しなけ
れば新たな国々が真の危険にさらされる恐れがある」と危機感を示
した。
米途上国支援団体の「平和部隊」は30日、リベリア、シエラレオ
ネ、ギニアの3カ国で活動していたボランティア340人を出国さ
せると発表した。活動再開のめどは明らかにしていない。
現時点で同団体のボランティアの感染は確認されていないものの、
エボラ出血熱で死亡した人と接触していた米国人ボランティアが2
人いるという。この2人は発症はしておらず、念のために隔離して
経過を観察している。安全が確認された時点で米国への帰国を手配
する方針。
さらに、メンバーの米国人2人が感染したキリスト教系の「サマタ
リアンズパース」などの人道支援団体も、緊急に必要としない要員
をリベリアから出国させていることを明らかにした。
感染した2人はまだ重い症状が続いているが、「過去24時間でや
や改善がみられる」という。
リベリアは国境の封鎖に続き、国内の学校をすべて休校とし、国境
地帯の市場を閉鎖する措置を取った。国民に対しては人の集まる娯
楽施設などを避けるよう呼びかけ、31日に全公共施設の消毒を行
うと発表した。
==============================
リベリアがエボラ緊急対策 学校閉鎖や出勤停止
 【ナイロビ共同】西アフリカのリベリア政府は30日、エボラ出
血熱の流行を食い止めるため、国内の全ての学校を一時閉鎖し、基
幹業務以外に従事する政府職員に30日間の出勤停止を命じる緊急
対策を発表した。ロイター通信などが伝えた。治安当局が対策の実
施を担当するという。
 世界保健機関(WHO)によると、エボラ熱は3月以降、西アフ
リカで流行し、過去最大規模に拡大。じわじわと感染例が増え続け
、封じ込めにめどが立たない状況が続いている。危機感を深めるリ
ベリア政府は抜本的な対策が必要と判断した。
 米疾病対策センター(CDC)が警戒しているほか欧米諸国も状
況を注視している。
2014/07/31 07:31   【共同通信】
==============================
米国人2人がエボラ熱感染 リベリアで支援活動の医師ら 重症、
隔離治療
2014.7.28 11:30
 西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱対策のため、リベ
リアで支援活動に従事している米国人の男女計2人が、エボラ熱に
感染したことが27日分かった。活動に関係している米南部ノース
カロライナ州の国際支援団体が発表した。
 AP通信などによると2人はリベリアで隔離されて集中的な治療
を受けている。ともに容体は安定しているものの、かなりの重症と
いう。
 最初に感染が分かったのは現地の病院で感染者の治療などに当た
っていた男性医師(33)。2人目は女性で、同じ病院を運営する
支援グループのメンバーとして働いていた。(共同)
==============================
エボラ出血熱
wikipedia
エボラウイルスは大きさが80 - 800nmの細長いRNAウイルスであり、
ひも状、U字型、ぜんまい型など形は決まっておらず多種多様である。
初めてこのウイルスが発見されたのは1976年6月。
過去にアフリカ大陸で10回、突発的に発生・流行し、感染したとき
の致死率は50 - 90%と非常に高い。

エボラウイルスの感染力は強いが基本的に空気感染をしないため、
感染者の体液や血液に触れなければ感染しない。現在までの感染拡
大も、死亡した患者の会葬の際や医療器具の不足(注射器や手袋な
ど)により、患者の血液や体液に触れたことによりもたらされたも
のが多く、空気感染は基本的にない。そのため患者に近づかなけれ
ば感染することはない。
エンベロープを持つウイルスなので、アルコール消毒や石けんによ
る消毒が容易であり、大きな変異がない限り[7]先進国での大きな流
行の可能性は低いと考えられている。

潜伏期間は通常7日程度。発病は突発的で、発熱、悪寒、頭痛、筋肉
痛、食欲不振などから、嘔吐、下痢、腹痛などを呈する。進行する
と口腔、歯肉、結膜、鼻腔、皮膚、消化管など全身に出血、吐血、
下血がみられ、死亡する。致死率は50 - 90%と非常に高く、治癒し
ても失明などの重い後遺症を残すことが多い。
エボラ出血熱ウイルスに対するワクチン、ならびに、エボラ出血熱
感染症に対して有効かつ直接的な治療法は確立されていない。




コラム目次に戻る
トップページに戻る