5080.米露の冷戦で、経済制裁の応酬へ



ロシア軍も親露派のミサイルで、民間機が撃墜されたということを
認め始めている。ロシア高官は撃墜当時、ウクライナ空軍のSU25
攻撃機がマレーシア機の近くを飛行していたとの情報を公表。空軍
機を狙った際の「誤射」の可能性を示唆し、親ロ派のミサイル発射
説まで事実上支持した。

しかし、ロシアが親露派にミサイルを供与したことは否定している。
6月に親ロ派がウクライナ軍基地を襲い、地対空ミサイルを接収し
たとの報道がある。

ロシアが調査に協力しないと、EUと米国は、ロシアのエネルギー
企業をターゲットにした経済制裁を警告し始めている。

このため、ロシアは譲歩の方向で、国連安全保障理事会は21日、
ウクライナ東部のマレーシア航空機撃墜を非難し、現地を実効支配
する親ロシア派組織に現場保存を要求、関係国に原因調査への協力
を求める決議案を全会一致で採択した。

また、親露派が隠したブラックボックスを調査団に渡す方向での合
意も取り付けたようである。また、全遺体をオランダへ送りことで
合意した。

相当にロシアが動いたことは確実である。ロシアはエネルギー企業
への制裁を避ける意向のようである。

しかし、ウクライナ東部での紛争は、これだけでは収拾しない。平
和に向けた会議を米国は提案して、戦争ではなく会議で平和回復を
しないと、米露の冷戦状態は継続し、ウクライナ東部の戦闘は続き
、次の悲劇を引き起こすことになる。

しかし、もう世界は、ガザでのハマスとイスラエルの戦闘に目が行
っている。こちらも停戦に向かた会議が必要であるが、ハマスは、
そう簡単に戦闘を止められない。

こちらも大変なことになっている。2つの別事象が一体化する危険
がある。、ISISやゴク(ロシア)の動きが気になる。黙示録にそう
書いてある。今回の紛争のことのような気もするが?

さあ、どうなりますか?


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国連安保理、撃墜非難決議を採択 全会一致で現場保存など求める
 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は21日、ウクライナ
東部のマレーシア航空機撃墜を非難し、現地を実効支配する親ロシ
ア派組織に現場保存を要求、関係国に原因調査への協力を求める決
議案を全会一致で採択した。
 決議案は、非常任理事国で27人の犠牲者が出たオーストラリア
が作成。外交筋によると、ロシアと中国を除く全理事国と、自国民
が犠牲になった全ての国が共同提案国に名を連ねた。この日の会合
には、オーストラリアのビショップ外相、オランダのティメルマン
ス外相が出席した。
2014/07/22 04:59   【共同通信】
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ミサイル供与を否定=ウクライナ発射は主張できず−ロシア軍
 【モスクワ時事】ロシア軍参謀本部高官は21日、ウクライナ東
部ドネツク州でのマレーシア機撃墜事件に関して記者会見し、ロシ
ア政府がブク地対空ミサイル(SA11)を親ロシア派に供与した
り、事件後にロシア側に隠蔽(いんぺい)したりした事実はないと
主張した。
 衛星写真などに基づくウクライナや米国などの指摘に反論した形
。ただ、ロシア軍も高度な軍事監視システムを構築しているにもか
かわらず、高官は「ウクライナ軍のミサイルが東部に配備されてい
る衛星写真がある」と述べるにとどまり、軍が発射したとまで明言
できなかった。
 また、高官は撃墜当時、ウクライナ空軍のSU25攻撃機がマレ
ーシア機の近くを飛行していたとの情報を公表。空軍機を狙った際
の「誤射」の可能性を示唆し、親ロ派のミサイル発射説まで事実上
支持した。6月に親ロ派がウクライナ軍基地を襲い、地対空ミサイ
ルを接収したとの報道がある。(2014/07/22-01:19)
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ウクライナ、「対テロ作戦」に追加資金必要=財務相
2014年 07月 22日 01:09 JST
[キエフ 21日 ロイター] - ウクライナのシュラパク財務相は
21日、同国東部の親ロシア派武装勢力に対する「対テロ作戦」と
称した軍事行動の費用が月間15億フリブナ(1億3000万ドル
)以上に上っており、追加の資金が必要だと明らかにした。
財務相は議会の会派指導者との会合で、「この作戦のために追加支
援を求める必要がある」と述べた。
財務相によると、ウクライナの経済成長率は上半期にマイナス5%
となり、通年ではマイナス6.5%になると見込まれているという
。政府はこれまで、通年でマイナス3%との予想を示していた。
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 Masa Okumura @mokumura23:28 - 2014年7月21日
MH17便撃墜で米国対ロシアは本格的な冷戦に入った様で、インター
ネット・衛星テレビのプロパガンダ合戦が始まった。前回の冷戦決
着は経済戦争で、今回も同じようにロシアの経済崩壊を西側諸国が
起こさせる事が出来るかどうか課題で焦点になる。
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親露派司令官「ブラックボックスとにかく隠せ」
2014年07月21日 20時04分Yomiuri Shimbun
 【キエフ=工藤武人】ウクライナ治安当局は20日、親露派の司
令官が墜落現場の作業員に対し、飛行データを記録した「ブラック
ボックス」を直ちに見つけて隠すよう指示する通話内容を公開した。
 ウクライナ政府は「ロシアは証拠隠滅を図ろうとしている」と非
難した。
 動画サイト「ユーチューブ」に公開されたのは、武装集団の「ボ
ストーク(東)」部隊の司令官と、現場で遺体や機体の残骸の回収
作業にあたっている武装集団側の作業員との3度の会話。撃墜翌日
の18日夕に交わされたとしている。司令官はこの中で、「だれが
ブラックボックスを持っているのか」と繰り返し質問。まだ見つか
っていないと答えた作業員に、「急げ。非常事態だ。モスクワが所
在に強い関心を持っている。直ちに報告せよ」と焦った様子で迫っ
ている。
 約15分後の別の作業員との会話では、「現場で見つけたものは
全て、他人の手に渡ることがないようにしてくれ」と要請。
この50分後には、「ブラックボックスを確保したらとにかく隠せ
」と指示した。
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ICAO調査官、墜落現場入れず  安全を懸念
(2014年7月21日午前11時46分)
 【ニューヨーク共同】ロイター通信によると、カナダに拠点を置
く国連専門機関の国際民間航空機関(ICAO)高官は20日、ウ
クライナ東部のマレーシア航空機が墜落した現場を目指した調査官
2人が、安全上の懸念から現場に立ち入れない状態が続いていると
明らかにした。
 2人は現場の保全やブラックボックスにある飛行データの確認な
どが主な任務で、既にウクライナ入りしている。航空機の事件や事
故でICAOが直接関与するのは珍しいが、今回は加盟国のウクラ
イナが要請した。
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