5065.中国の近代化はどちらのドイツを模範に?



米海軍大学のホルムス教授が、ナシュナル・インタレスト誌に
「Which Germany Should Modern China Emulate?」を載せている。
最後にリンク。要約を書くが、詳しくは読んでください。

今日の中国は、世界帝国を望み、それを実行する準備をする経済大
国のカイザーのドイツの生まれ変わりである。それも中国は、ドイ
ツとは違い海軍大国にもなった。

しかし、比較することは無意味という意見もあるが、未来を見るに
は有効であり、戦略的な知恵である。

ドイツ帝国と共産中国を比較する。中国は帝国ドイツのような工業
大国として立ち上がってきた。そして、ドイツと同じように不統一
で弱く、外部から従属していた時期もある。ドイツと同じで中国も
若い体制で立ち上げってきた。

そして、中国が、カイザーのドイツかビスマルクのドイツかを目指
しているのかが重要である。ビスマルクは、ドイツの安全を守るた
めに陸軍力を上げていくが、海軍はそれほど力を入れていない。し
かし、そのビスマルクを辞めさせたカイダー2世は、大海軍を持ち
、第1次大戦に向かう。このドイツ海軍を北海に封じ込めたのが英
国海軍である。

中国は今まで、ビスマルクのドイツと同じように中国の防衛力を上
げるために、米国が近寄れないようにミサイル防衛力に力を入れ、
海軍に力を入れずにいたが、この頃の中国は遠洋海軍になるべく活
動し始めている。

しかし、中国海軍の問題点もカイザー・ドイツと同じで封じ込めら
れることである。地政学的な位置でしょうがない。

帝国ドイツと共産中国では、似ている点と違う点があるが、同じよ
うな結末になるように思うが、どうか?

とホルムス教授は言うが、米国の力が落ちると、封じ込めができな
くなる危険もある。

さあ、どうなりますか?


Which Germany Should Modern China Emulate?

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