5040.温暖化対策の阻害要因



有名なポール・クルーガン教授が、ニューヨーク・タイムズ紙に
「Interests, Ideology And Climate」で温暖化対策ができない要因
を評論している。これは破壊的であるが、乗り越えないといけない
問題である。リンクは最後に。

詳しくは読んでいただくとして、ここでは要約で、温暖化を止める
ことができない原因は経済的な問題ではなく、炭鉱労働者や石炭火
力発電所で働く人たちがいることと、それが十分安いことで、止め
ることができない。既得権でも経済的合理性でもないという。

もう1つが、科学的な分析に不信感を持っていることであるという。

この反論が多数、世界的で見かけるが、ここではプロジェクト・シ
ンジケート誌の「Carbon Majors and Climate Justice」を見る。
著者はフィリピンとオーストラリアの気象変動の責任者であるが、
フィリピンを襲った台風ハイアンを見れば分かるが、気象変動で大
きな被害が出ているので、早急に温暖化対策を取るべきであると。

その対策の費用は、石油、石炭、天然ガス、セメント企業にカーボ
ン課税をすることであるという。一国ではできないので国連が中心
となり、それを推し進めることであると。

というように、規制をすることが重要というが、米国の考え方は、
規制するのはおかしく、イノベーションを起こして解決するべきと
いうことになる。

途上国の経済発展により、先進国がいくら温暖化対策をしてCO2
を削減しても、増える方が大きく、削減しないことも大きい。

ということで、世界は、この問題に躊躇している間に、より大きな
災害が起こることになるように感じる。

さあ、どうすれば、よいのであろうか?



Interests, Ideology And Climate
Carbon Majors and Climate Justice

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