5048.温暖化対策の変貌



昨日は、スマートコミュイティに行ってきたが、造エネや木材加工
関係の出展が少なかったので十分に見れたが、世界は温暖化対策が
変化しているようである。ナショナル・インタレスト誌の「America's
 Climate Change Challenge」とプロジェクト・シンジケートの
「Safer Climate Disasters」が変化を述べている。

「America's Climate Change Challenge」では、
オバマ大統領がウエスト・ポイントでの演説で温暖化対策を話した
が、その趣旨は、今後、ニューオリンズを襲ったカトリーナクラス
、フィリピンを襲ったハイヤンクラスが多発して、シリアやイラク
での紛争による犠牲者より、この台風やハリケーンなどの暴風や津
波、山崩れなど気候変動による災害で亡くなる人の数が多くなり、
その都度、米軍と同盟国の部隊が救援でいくことになるということ
である。

戦争より、災害の方が安全保障上問題が大きいということである。
米軍の装備なども、この災害に対する備えをしていくようだ。

「Safer Climate Disasters」では、
温暖化による災害の規模が大きくなって、その備えをする必要が有
り、海面上昇による災害や山崩れによる災害、台風やカトリーナ、
竜巻などの暴風による災害などの対策を優先的に世界は考える必要
が有ると。

国連は、インドネシアでの津波に対応するために、2005年に兵
庫行動計画で改訂したが、その後、東日本で大津波が起こるなど、
災害に対する予測システムと早期防災を呼び掛けている。

このように、温暖化ガス削減から温暖化による災害リスクを避ける
という新しい段階に入ったように感じる。

日本は、多くの災害が起こりやすい地域であり、その災害に遭わな
いように、対応策をするべき時期に来てるように感じる。

スマートコミュニティで見たのは、大原鉄工所で20KWマイクロ水力
発電装置であり、売価は4000万円程度であるというが、台風対策な
どをしているという。水車の効率は50%程度であり、装置使用率
90%とすると、十分採算が合うが、これを買うと思われる水利組
合や県町村庁は、予算化できるのか疑問であると言ったら、設備工
事は行い、使用料を払う方式で事業を考えているという。それなら
ビジネスができそうである。
マイクロ水力は、期待されていたが、成功していない。これは成功
の可能性がありそうである。現在実証実験段階とのことである。

同じ大原鉄工所が、メタンガスを使うバイオガス発電機を出してい
た。下水処理場をターゲットにしているが、家畜の糞尿でのガスで
もOKであるが脱硫装置が必要であるとのこと。

違う会社からソーラドライシステムで木質チップを太陽光で乾燥さ
せる装置が出展されていたが、これは芋発電のチップ感想でも使え
そうである。

植物工場も出ていたが、3段の棚で300万円ということである。
レタスで35日、いちごは3ケ月であり、根菜はできないが、ラデ
ィッシュ程度ならできるという。沖縄から引き合いがあるという。

温暖化対策としては、ビル壁を緑化するフレームが出展されていた
し、防草シートのグラスガードも出ていた。


America's Climate Change Challenge
Safer Climate Disasters

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