5033.富士山を歩く



6月3日、富士山に登ってきた。しかし、富士山の登山解禁は7月
1日からであるので、5合目から先にはいけない。ということで、
富士山の0合目から2合目までを登ったのである。吉田口登山道の
最初は北口本宮浅間神社であり、そこをお参りして、馬返しまでは
車で行けるというので、馬返しの駐車場までは車で行こうとした。

しかし、途中の中の茶屋で舗装されている滝沢林道に入り、道を間
違えてしまい時間を相当損した。その林道を登ると新屋山神社があ
る。そこをお参りしたが、その先で、行き止まりになったのでわか
った。そこから中の茶屋まで引き返す。

中の茶屋から細い舗装もされていない道に入り、15分ほど行くと
馬返しにつく。馬返しの0.5合目には、昔は山小屋もあり、屋敷
もあり、登山客に賑わったようである。それと多くの墓のようなも
のがある。富士山に抱かれていたいという希望でここに埋めてもら
ったのであろうか。また、多くの遺跡が馬返しにはある。

かつては、登山者が乗ってきた馬を俗世間と聖域である富士山の結
界とされるこの地で返したことから「馬返し」と名付けられたとい
う。また、昔は多くの登山客がいたという。

しかし、1964年の富士山有料道路(富士スバルライン)開通以
降、訪れる登山客らが少なくなり、登山道とともにこの地も衰退し
ていった。

今回、馬返しまでの道で欧米系数人と中の茶屋で欧米系数人と出会
ったが、日本人がほとんどいないし、会わない。中の茶屋から馬返
しまでのバスがあるが、日に数本である。また、14:30発が馬
返しから富士山駅に行く最終バスである。

馬返しから先を犬と妻と登ったが、1時間上り、そこから戻るとし
て登り始めた。1合目にも墓のようなものがあり、今は閉められて
いる鈴原天照大神・神社がある。登山道で人とは会わない。帰り道
で1人の若者が走りながら下ってきたが、その人例外は会わなかっ
た。

2合目手前で1時間になり、引き返した。道は広く危険はない。そ
して、気持ちが良い。富士山には何回も来るので、妻とは次回にも
来ようと約束した。

富士山の魅力は、裾野のハイキングかもしれないと思った。

6月4日、河口湖のかちかち山ロープウエイとハイキングコースを
歩いた。しかし、晴れてはいるが富士山が見えない。ここの展望台
からの富士山が売り物であるのにである。このロープウエイに乗り
合わせた15人程度のうち、日本人は我々夫婦ともう1組の夫婦の
4人だけであり、他は外人である。私たちの前にいた4人はインド
ネシア人であり、日本へ観光に来て、今日富士山を見に来たという。
それ以外は中国語を話していたので、台湾か中国の人たちであろう。

ロープウエイの展望台でも日本語が聞こえない。日本人はお年寄り
のグループと我々だけである。ここはどこという感じである。看板
も日本語、韓国語、英語、中国語で書かれている。それも同じ大き
さだ。

展望台から天上山への上り道で、「こんにちわ」と声をかけたら、
日本語で返事があり、日本語で会話ができた。台湾人であるが、日
本語が達者で、日本と台湾でビジネスをしているという。富士山が
見ないのが残念と言っていた。

富士山が世界遺産になり、普段の日には河口湖の観光コースではア
ジア系外人が多い。日本人観光客はほとんどいない。しかし、山中
湖ではほとんどアジア系外人を見かけない。コースには入っていな
いのであろう。

河口湖からの富士山、富士山5合目など観光ルートに当たる場所に
は、アジア系外国人観光客が多数の押しかけているようである。

このように普段の日でも多数の観光客がいるので、観光地を世界遺
産にしたい気持ちがわかる。

有名観光コース以外の富士山吉田口登山道のハイキングコースには
欧米系外人がいた。どうも欧米系とアジア系観光客は違う観光をし
ているように感じる。

日本の国際化は、地方の観光地の方が先に達成することになりそう
だ。観光客に対応する人たちは、多国語の覚える必要があるからで
ある。

しかし、ここまで多くの外国人観光客がいるとはビックリであった。



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