5009.「年金支給75歳から」は、事実上の債務不履行



「年金支給75歳から」は、事実上の債務不履行 
                       淵 

田村厚労大臣は、年金の支給開始年齢を、75歳まで繰り下げられる
制度を検討すると述べた。(NHK「日曜討論」) 
債務不履行に、かなり近いと思う。(淵より) 

そもそも自分が、75歳まで生きられるのか確信がもてない。 
そこで、コラム最後にあるサイトで「75歳まで生きる確率」を求め
てみた。 すると、「74%」と出た。(私は40代) 


もっとも、75歳支給はあくまでも選択制であって、強制ではない。
しかし、この選択制が、やがては強制になるかもしれない。 
そうならない保証はないのだ。 

そこでもし仮に、私が75歳支給を選択するか、または一律75歳に改
定されたとすれば、私が年金をもらえる確率は、74%になりそうで
ある。 

逆に言えば、26%の確率で、私は75歳になる前に死ぬ。自分の死ぬ
確率が26%とは、結構、大きな確率に思える。そうなれば、年金も
得られないのは、無論のことである。 

この年金制度では、国民(納付者)が債権者で、国が債務者という関
係である。しかし支給開始を、75歳まで延期することは、債務履行
を先延ばしするだけでなく、債権者が死ぬのを待って、債務をチャ
ラにできる効果も生む。 

「年金支給75歳から」は、実質的には、ほとんど債務不履行の状
態にあるように思う。また、死ぬ直前まで遅らせるという了見は、
国のモラルハザードを感じさせる。それしか、手がないところまで
来ているのであろうか? 
    淵 
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(Fのコメント)
あと、20年もしないうちに年金基金の資金が枯渇することは確実
であり、政府は、その時のための施策を打ち始めたようである。

75歳で受給開始で、寿命82歳までというと、7年しかない。
年120万円×7年であり、総額840万円である。しかし、掛金
は月2万円として30年で、740万円程度と、死ぬ人がいるので
トントンになる計算が立つ。

これからは、自分が積み立てた年金を使うということになりそうで
すね。それだったら、自分で年金を貯めても同じということになり
、制度も見直す必要があると見るがどうであろうか?

今までのモラルハザードの罪でも政治家にも官僚たちは罰則がない。
このため、やりたい放題で、年金資金を使い国民休暇村を作り、社
会福祉会館が各所にあった。これらは、全て投資ではなく、無駄金
である。



長生き確率表:XX歳になるまで生きる確率

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