ナノファイバができるようになり、いろいろなモノがナノファイバ 化して、その有効性を発揮してきた。その内に、鳥取大学の伊福伸 介准教授が開発したカニやエビの殻に含まれるキチン質のナノファ イバーが面白い。 このキチンナノファイバーは、極めて細く(10〜20 nm)、測定不能 なほどに長く、均質である。また、高結晶性の繊維であるため、高 強度、高弾性、低熱膨張、高耐熱性であり、化学的な変性を受けて いない。このようなキチンナノファイバーはこれまでに無く、エレ クトロスピニング法など、従来の技術で得られるナノファイバーと 比較していずれの点においても優れている。 応用分野としては、まず、フィルムや繊維など素材の強度や弾性率 、熱伝導を向上し、熱膨張を抑える補強用ナノフィラーなどであり 、次に創傷を治癒する医療用材料、コラーゲン密度を増幅し肌の健 康を促す化粧品などや、その他、健康食品やフィルター、製紙、塗 料分野での利用ができそうである。 このキチン・ナノファイバは安くできる目処も立ち、実用化研究も 終わり、用途開発の段階にあるようだ。 とうことで、どうでしょうかね。問い合わせは、鳥取大学産学・地 域連携推進機構 コーディネーター 加藤 優だそうです。