昨日は、日本経済人懇談会の講演会を聞いた。白鳥哲氏の講演で、 映画監督であり、環境系の動画を多数、出している。講演の話の中 の微生物の話が考えさせられた。しかし、文化人が話すと、人間が 変わるべきというが、ここは、私のような技術者は違う感じを受け た。それでは、環境問題を解決する時間が、間に合わない。という ことで、そのお話から考えたこと。 この話の中で、微生物での環境改善が出てきた。飯山一郎氏の『米 とぎ汁乳酸菌』、平井孝志氏の微生物が含む有機肥料「サンバース 」、高島康豪氏の古細菌(化学合成細菌)で放射能環境を改善する などの例が出てきた。古細菌は現代科学者は疑問視しているようで ある。 そして、沖縄大学の比嘉照夫氏のEM法(有用微生物群)がタイ政府 ・軍が公式的に導入しているようである。 飯山一郎の乳酸菌は、AI-1でも使用しているのである程度の効果が あることが、認められているが、この菌たちの能力が問題であり、 より早く堆肥ができることや消臭ができるように、強化することが 必要であるようだ。 もう1つが、温度環境が違うと、そこに合う菌が違うことである。 このため、多くの微生物利用の方法が出てくる。 しかし、高島康豪氏の古細菌(化学合成細菌)は、今までの科学の 常識を変えることになる。これは、福一で実験して、結果を評価す ることでしょうね。少し利用してインチキであれば、直ぐに分かる。 本物であれば使えば良いのである。評価する研究者の監視の下で、 飯館村で少し実験したらよいのである。川俣町では実験したようで あるが、厳密な監視下ではなかったようである。 また、もし成功したら、その菌の構造などを研究して明確化する必 要があるはずである。もしかすると、錬金術の方法が見つかる可能 性がある。それほど、現代科学の範疇から違う仕組みである。 EM法は日本各地で実験されたが、あまり良い結果が出ていない。こ のため、各地の研究所が独自の菌群を選び直して、効きを良くして いる。菌も生き物であり、その適正な環境があり、それ以外の場所 では、十分な有効性が出ないようである。 ここが難しい。また、菌の効きをよくするためには、エンドファイ トと言って、菌の組み合わせで効きが違うので、組み合わせも考え ることであり、菌の栄養素も与えることが必要であり、酵素などを 選ぶことが必要になる。 そして、この組み合わせは無限大あるので、いろいろな方法が出て くる。効きが良いかどうかで選ぶことである。それとコストである。 もう1つ、2025年までに世界の2/3の人たちが水不足になる というが、この2025年が、成長の限界でのカーブでも破壊の始 まりになるようである。また、東大環境学の山本良一先生も引き返 しができない点になると言っている。 その2025年までそれほど時間がない。 このため、もう、経済的な合理性がある方法を見つけないと、急速 に世界に普及しない。このため、最新技術を駆使しても、その要求 に従った方法を確立することなのである。 さあ、どうなりますか?