5016.微生物の力を活かす



昨日は、日本経済人懇談会の講演会を聞いた。白鳥哲氏の講演で、
映画監督であり、環境系の動画を多数、出している。講演の話の中
の微生物の話が考えさせられた。しかし、文化人が話すと、人間が
変わるべきというが、ここは、私のような技術者は違う感じを受け
た。それでは、環境問題を解決する時間が、間に合わない。という
ことで、そのお話から考えたこと。

この話の中で、微生物での環境改善が出てきた。飯山一郎氏の『米
とぎ汁乳酸菌』、平井孝志氏の微生物が含む有機肥料「サンバース
」、高島康豪氏の古細菌(化学合成細菌)で放射能環境を改善する
などの例が出てきた。古細菌は現代科学者は疑問視しているようで
ある。

そして、沖縄大学の比嘉照夫氏のEM法(有用微生物群)がタイ政府
・軍が公式的に導入しているようである。

飯山一郎の乳酸菌は、AI-1でも使用しているのである程度の効果が
あることが、認められているが、この菌たちの能力が問題であり、
より早く堆肥ができることや消臭ができるように、強化することが
必要であるようだ。

もう1つが、温度環境が違うと、そこに合う菌が違うことである。
このため、多くの微生物利用の方法が出てくる。

しかし、高島康豪氏の古細菌(化学合成細菌)は、今までの科学の
常識を変えることになる。これは、福一で実験して、結果を評価す
ることでしょうね。少し利用してインチキであれば、直ぐに分かる。

本物であれば使えば良いのである。評価する研究者の監視の下で、
飯館村で少し実験したらよいのである。川俣町では実験したようで
あるが、厳密な監視下ではなかったようである。

また、もし成功したら、その菌の構造などを研究して明確化する必
要があるはずである。もしかすると、錬金術の方法が見つかる可能
性がある。それほど、現代科学の範疇から違う仕組みである。

EM法は日本各地で実験されたが、あまり良い結果が出ていない。こ
のため、各地の研究所が独自の菌群を選び直して、効きを良くして
いる。菌も生き物であり、その適正な環境があり、それ以外の場所
では、十分な有効性が出ないようである。

ここが難しい。また、菌の効きをよくするためには、エンドファイ
トと言って、菌の組み合わせで効きが違うので、組み合わせも考え
ることであり、菌の栄養素も与えることが必要であり、酵素などを
選ぶことが必要になる。

そして、この組み合わせは無限大あるので、いろいろな方法が出て
くる。効きが良いかどうかで選ぶことである。それとコストである。

もう1つ、2025年までに世界の2/3の人たちが水不足になる
というが、この2025年が、成長の限界でのカーブでも破壊の始
まりになるようである。また、東大環境学の山本良一先生も引き返
しができない点になると言っている。

その2025年までそれほど時間がない。

このため、もう、経済的な合理性がある方法を見つけないと、急速
に世界に普及しない。このため、最新技術を駆使しても、その要求
に従った方法を確立することなのである。

さあ、どうなりますか?



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