5008.ウクライナ東部9割近く「自立」賛成



11日予定通りに独立の是非を問う住民投票がウクライナ東部ドネ
ツク州とルガンスク州の2州で行われ、90%近くの人が賛成した
という。

しかし、独立反対派、暫定政権支持派の人たちは、この投票に行か
ないことで、賛成率が90%に達したようである。もし、反対派が
来れば、賛成率は60%になるはずである。

これは事前に、ウクライナ暫定政権がこの住民投票自体を認めず、
よって、暫定政権支持派の人たちはボイコットしたためのようであ
る。

しかし、結果が出たことで、東部親露派は、次の行動に出ることに
なる。ロシア併合か独立した国を作ることになる。

それに対して、新欧米派はどう出るかで、本格的な内戦になるか、
平和的に分裂か連邦制度になるか、どちらかの道を選ぶ必要がある。

もし、内戦になると、米雇用兵は、地元住民の反感を益々増してし
まい、再統一化が難しくなる。このため、新冷戦の方が良いことに
なる。

米国内世論もウクライナ紛争に否定的な論調が多く、新冷戦になる
方向である。

ロシアはそれに対応した動きをすることになる。欧米への輸出から
アジアへの輸出に切り替えることになる。

中露同盟が出来ることになる。日本や東南アジアにとっては良くな
いことである。そして、ベトナムに強硬な対応したのも、ロシアの
阻止力がなくなり、ベトナムの方がフィリピンより組し安しと見て
、方向を切り替えたのである。

ベトナムは方向を切り替える必要になっている。ロシアから日米に
乗り変える必要が出てきた。思想体制問題が有り、そこを日本や米
国はどう見るかである。

日本は歓迎するべきである。世界秩序の再激動が始まる予感がする。

その時、原発再稼働はありかどうか考えるべきである。

==============================
住民投票で、9割近く「自立」賛成と選管 
ウクライナ東部の「国家としての自立」の是非問う住民投票、約89
%が賛成票投じたと選管委員長。
2014/05/12 07:01   【共同通信】
==============================
親ロ派の住民投票認めず=ウクライナ暫定政権
 【ドネツク時事】ウクライナ外務省は11日、東部ドネツク州と
ルガンスク州の親ロシア派勢力が強行した住民投票について、「法
的に効力を持たず、ウクライナの領土の一体性に影響を及ぼすもの
ではない」とする声明を出し、結果を認めない姿勢を強調した。
 声明は「(住民投票は)ロシア政府が組織し、財政支援をした」
と指摘。「この犯罪的な茶番を組織した者たちは、ウクライナの憲
法や法に違反している」と非難した。(2014/05/12-00:19)
==============================
東部「住民投票」ルポ 反対派は姿見せぬまま「この日待っていた
」「戦争くる恐れ」
2014.5.11 21:45 sankei
 ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州で行われた11日の「
住民投票」。州都ドネツク市内で投票所とされた学校には、午前8
時の投票開始から市民が次々と足を運んだ。
 「この日を待っていた」と話したのは女性医師のアベリナさん(
56)だ。「2月の政変で首都キエフにできたのは非合法のファシ
ズム政権であり、今や(東部で)自国民に銃を向けている。現政権
のウクライナにとどまることはできない」と力説した。
 「国家としての自立」に賛成票を投じた男性技師のアレクセイさ
ん(32)は「いかなる権力も地域の事情を考慮し、妥協点を求め
て対話すべきだ。東部・南部にとっては欧州連合(EU)でなく、
ロシアの経済ブロックに入ることに利益がある」と述べた。
 年金生活の男性、ノビコフさん(80)は、「ロシア語を守るた
め」と投票にやってきた理由を語った。親欧米派が政変後に一時、
ロシア語の公的使用を制限する動きを見せたことに怒り心頭だ。
 ただ、賛成票を投じた人も、州の「独立」後にロシア編入を求め
るかについては意見が割れていた。
 占拠の続く州政府庁舎などと違い、市内の投票所で武器を携行し
た者は見られなかった。投票の管理業務に当たる女性ボランティア
は、「多くの住民に投票所が周知されていなかったことを考えれば
、よい投票率ではないか」と話した。
 選挙人名簿は2012年のものを使い、名簿非掲載の住民にも投
票は認められていた。投票用紙は通常のコピー機で作成された白黒
の紙片で、偽造を防ぐ仕組みもなかった。
 独立に反対する人々は、そもそも投票に参加しなかったとの見方
が強い。投票所の前を素通りした男性技師、アプフチンさん(35
)は「この住民投票を私は認めない。キエフの暫定政権は議会で多
数派の支持を得ており、非合法ではない」と指摘。「私の母語はロ
シア語だが、祖国は独立ウクライナだ。投票後に危機と戦争がくる
ことを恐れている」と話した。(ドネツク 遠藤良介)
==============================
親ロシア派、住民投票強行 ウクライナ東部、混乱に拍車
2014年5月11日 17時18分
 【ドネツク、ルガンスク共同】ウクライナ東部ドネツク、ルガン
スク両州の親ロシア派勢力は11日、「国家としての自立」の是非
を問う住民投票を実施した。両州各地で親ロ派武装集団と政権側部
隊との衝突が続く中、投票を強行。政権側の妨害を懸念する親ロ派
は武装を強化しており、情勢は一段と緊迫してきた。
 投票は法的根拠や成立要件が不明確で、有効性が疑問視される。
ウクライナ政権や欧米諸国は「違法」として結果を認めない方針だ
が、国家分断の混乱に拍車を掛ける恐れが強い。
 ドネツクの「中央選挙管理委員長」は10日、「独立」の賛否を
問うとの従来の説明を変更した。












コラム目次に戻る
トップページに戻る