4995.ウクライナ紛争の終わり方2



前回の有料版の続き。ウクライナ紛争について、米露が激突すると
第3次世界大戦になる可能性もある。しかし、欧米と日本のマス
コミの報道が少ない。このため、ロシア・ツディ紙の情報が頼りで
あるが、ロシアの宣伝的な要素もある。 津田より

0.経緯
「4992.ウクライナ分裂の開始」で述べたが再録すると、
ウクライナ東部で親ロシア派武装勢力の政府機関占拠が収まらない
ので、暫定政権のトゥルチノフ大統領代行は22日、軍・治安機関
に対し、武装した親ロシア派が庁舎占拠を続ける東部での「対テロ
作戦」を再開するよう命じた。

ロシアは23日、ウクライナの緊張緩和に向けた同国と欧米ロの4
者合意をめぐり、ウクライナと米国は合意をゆがめていると批判し
た。合意は非合法な武装集団の武装解除を求めているとしながらも
、ウクライナと欧米は、南東部のロシア系住民の武装解除の必要性
ばかりを強調し、極右勢力による挑発行為に目をつぶっているとし
た。

そして、ラブロフ外相は24日、ウクライナをめぐるジュネーブ合
意に関して、間もなく具体的に履行されると表明した。

ドネツク州のタルタ州知事は23日、州内のイナキエボ、マリウポ
リ、マキエフカの3都市について、「(庁舎を占拠する)親ロシア
派が自主的な退去に合意した」と語った。

このような動きがあるが、暫定政権は24日、東部スラビャンスク
で軍が展開している武装勢力の制圧作戦で、親ロシア派の5人が死
亡した。これに対してロシアは国境付近で軍事演習を実施すると表
明、両国間の軍事的緊張が一層高まっている。

ロシアのプーチン大統領は同日、「もしウクライナ政権が国民に対
する武力行使に踏み切ったとすれば、極めて重大な犯罪であること
は間違いない」と警告した。

直後にロシアのショイグ国防相は、ウクライナ南東部での事態に対
応して同日から国境付近で軍事演習を実施すると表明。「このよう
な状況の展開には対応せざるを得ない」と述べた。

トゥルチノフ大統領代行の強気は、国内強硬派の有力候補ペトロ・
ポロシェンコ氏の影響を受けている。4月9日から16日にかけて
実施した調査によると、ポロシェンコ氏の支持率は48.4%と、
前月の36.2%から急伸。一方、ティモシェンコ元首相の支持率
は14.0%。前月は12.0%。しかし、同氏が率いる政党は現
在の暫定政権の主導権を事実上握っている。

現暫定政権の政策がロシアに甘いと批判を浴びているので、無理を
しても新ロシア派武装勢力に攻勢を掛けるしかない状態になってい
る。

それに輪をかけて、ウクライナの民族主義過激派「右派セクター」
の指導者ヤロシ氏は23日、親ロシア派に対抗し、東部ドネツク州
に新たな反ロシア派の武装部隊を創設するとした。この組織と親露
派の衝突が起きると、民族紛争という厄介なことになる。

このような状況で米国務省は、「当事者全てが緊張緩和措置を続け
ることを望む」と述べ、ウクライナに対テロ作戦の自制を促した。

そして、ケリー米国務長官は24日、ウクライナ情勢に関し「ロシ
アの方針変更を待つ時間はなくなりつつある。われわれの準備は整
っている」と述べ、ロシアに追加制裁の発動を強く警告した。

1.つい最近は
この警告に対して、同国3位の銀行ガスプロムバンクはウクライナ
情勢が緊迫化した3月、約70億ドルの資金を中銀に移していたこ
とが分かった。欧米による対ロ制裁が強化されれば資金が凍結され
る恐れがあることから、ロシアの他行と同様に、外銀に預けた資金
を削減したようだ。

親ロシア派の強制排除作戦で東部スラビャンスクで再開し、郊外の
検問所3か所を制圧したと発表した。スラビャンスクは、親ロシア
派の武装集団が治安機関の建物などを占拠し、拠点としている町で
ある。

スラビャンスクでは、双方がにらみ合い、緊迫した状況が続いてい
る。検問所は自動小銃で武装した親ロシア派が占拠。一方、スラビ
ャンスク南東約15キロの地点には、ウクライナ国旗を掲げた装甲
車4台が待機していた。覆面姿で自動小銃を持った兵士は「われわ
れはウクライナ軍だ」とだけ述べた。

これに対して、ロシアの航空機が過去24時間に数回にわたりウク
ライナ領空を侵犯して、ウクライナ軍を牽制しているようである。

国連のドゥジャリク事務総長報道官は25日、「状況が急速に制御
不能となり、深刻かつ予測不能な結果を招く恐れがある」と警告し
、ウクライナのすべての勢力とロシアに対し強い調子で自制を求め
た。

そして、ロシアが国境線で軍事演習を行っていることに対して、ウ
クライナのヤツェニュク首相は25日、ロシアが同国を軍事・政治
の両面で掌握し、紛争を欧州に拡大することで「第3次世界大戦」
を引き起こそうとしていると強く非難したが、これは、欧米の軍事
支援が欲しいというサインであるようだ。

ロシアのラブロフ外相は25日、同国はウクライナをめぐるジュネ
ーブ合意を順守すると表明する一方で、米国政府がロシアに対しさ
らなる要求をすることで合意を歪めていると批判した。親露派武装
勢力の武装解除を合意していないという意味なのであろうか?

この声明時に、親ロシア派がスラビャンスクで25日朝、バスで移
動中の欧州安保協力機構(OSCE)軍事監視団の13人が「スパ
イ容疑」で武装集団に拘束した。

これはロシアにとっては痛いようである。直ぐにロシアのOSCE
担当大使は26日、「あらゆる手段」を取って解放に努める意向を
示した。

2.制裁の協議
このような状況になり、訪韓中のオバマ米大統領は25日、ウクライ
ナ情勢を巡って独仏英、イタリアの欧州4カ国の首脳と電話で協議
した。オバマ氏は米国が的を絞った追加制裁を準備していると欧州
首脳に述べた。

そして、ルー米財務長官は25日「効果的な方策を各国と協議して
いる」と述べた。

キャメロン英首相の報道官は「G7首脳と欧州のパートナーと共に
、(ロシアに対する)制裁の範囲を拡大して実行に移すべきだ」と
訴えた。今後、G7の間で対ロ追加制裁の調整が本格化しそうだ。

しかし、米国は、ウクライナでは戦争には踏み出さないようである。
ロシア国防省の25日の発表によると、ゲラシモフ参謀総長と米国
のデンプシー統合参謀本部議長が24日、ウクライナ情勢について
電話で協議し、演習中の「危険な軍事行動」について互いに事前通
告する措置をし、偶発的な衝突の回避を目指す必要性で一致したと
いう。

これに対応するように、ロシアのマトビエンコ上院議長は25日、
「(ロシア軍介入の)シナリオを検討すべきではない」と語り、「
非難合戦をすべきではなく、対話のテーブルに着くべきだ」と強調
した。ロシアも欧米の制裁で失うものが多いと見ているようである。

しかし、この思いもむなしく、親ロシア勢力「ドネツク人民共和国
」の幹部プシリン氏は26日、ウクライナからの「独立」を問う住
民投票を5月11日に行うと表明した。

そして、反対にウクライナ内務省のサイトによれば、同国東部スラ
ビンスクで展開中の特別作戦の中で、4つ目となる検問所が撤去さ
れたとした。

国連が心配するように、状況が急速に制御不能となり、深刻かつ予
測不能な結果を招く恐れがある事態に近づいているようだ。

3.米国内の議論
そして、米国内の議論を見ると、ニューヨーク・タイムズ紙のピー
ター・ベイカーとその周辺の評論によると、オバマ政権はロシアと
の冷戦の方向としている。戦争はしない。戦力も欧州に向けない。
冷戦という選択肢は、軍事的には何もしないためにそうなるという。

そして、ロシアを世界経済から分離することで、ロシア経済を混乱
させようとしているようだ。もちろん、オバマ政権時代は、ロシア
のプーチンとは関係の緊密化もしないという。

しかし、結果的には現時点では、ウクライナは東部がロシア、西部
が欧州ということで良いと見ていることになる。

そもそも、ロシア圏にある国にNATOを急拡大したことで、ロシ
アが怒っているので、急速な欧州圏の拡大が原因であると見ている。
これはオバマのアドバイザーであるリアリストもそう見ているよう
だ。

一方、ロシアは急激に軍事力を強化してきた。それは欧州が、ロシ
ア圏に侵入して、その影響力と経済力を枯渇させていると見たこと
で、その防止を図るために、軍事力を強化する必要があったからで
ある。しかし、ロシアとの戦争がなくなったと、欧州は軍事力を大
幅に削減してきた。

そして、とうとう、ウクライナ東部というロシア軍事産業の中心や
黒海艦隊の基地があるクルミアまで、ロシアから欧州は奪い取ろう
としたとロシアは見ている。このため、最低の安全保障圏を守ろう
として行動しているのである。

しかし、ロシアも経済的には世界経済に統合されてきたので、経済
的に分離されることは、大きな痛手になる。特に欧州での天然ガス
の輸出が削減されると、これは大変であるが、中国経済の成長で、
中国が天然ガスを必要としている。このため、影響範囲は小さくで
きるとロシアは見ているようだ。

しかし、それでも経済制裁の規模を少なくして、痛手を少なくした
いということで、ロシアは抑制的な行動をしている。しかし、ウク
ライナ政府が、抑制的な行動をしないと、当然、ロシアは行動を起
こすことになる。しかし、NATOはウクライナ救済には出動しな
いことが、すでに米露で決められている。

このため、その事実を知って、ウクライナ政府も抑制しないといけ
ないが、うまく行くかどうかでしょうね。特にポロシェンコ氏が大
統領になった後、その強硬な政策を現実化した場合は、欧米は見放
し、ロシアが侵攻してくることになる。

さあ、どうなりますか?

参考資料:
Choosing Weapons Wisely in Answering Putin
http://www.theamericanconservative.com/choosing-weapons-wisely-in-answering-putin/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=choosing-weapons-wisely-in-answering-putin

Ukraine army launches next stage of military op 'to isolate Slavyansk'
http://rt.com/news/154860-ukraine-slavyansk-military-operation/

Russian planes have not entered Ukrainian airspace - Moscow
http://rt.com/news/155084-russia-planes-ukraine-airspace/

Putin's Grand Strategy for Ukraine
http://nationalinterest.org/commentary/putins-grand-strategy-ukraine-10340

What containment really is
http://freebeacon.com/national-security/what-containment-really-is/

The Containment Revival’s Strategic Shortcomings
http://www.theamericanconservative.com/articles/the-containment-revivals-strategic-shortcomings/

In Cold War Echo, Obama Strategy Writes Off Putin
http://www.nytimes.com/2014/04/20/world/europe/in-cold-war-echo-obama-strategy-writes-off-putin.html?ref=peterbaker&_r=1

ウクライナ分裂の開始
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/260425.htm

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ウクライナ東部 特別作戦により4つ目の検問所撤去
26 4月 2014, 15:22VOR
ウクライナ内務省のサイトによれば、同国東部スラヴャンスクで展
開中の特別作戦の中で、4つ目となる検問所が撤去された。
   先に同市内の特別作戦の中で、3つの検問所が撤去されている。
その際、義勇団のメンバー5人が犠牲となった。
   昨日ウクライナ軍は「スラヴャンスクを包囲しつつある」と伝え
ていた。
   3月からドネツク、ハリコフ、ルガンスクなどウクライナ東部諸
州では、連邦制支持者達による集会が開かれ、その後、抗議の波は
、スラヴャンスクやクラマトルスクを含めたドネツク州の一連の都
市に広がった。
   一方キエフ当局は、東部地域に、連邦制を支持する集会参加者に
対し軍部隊を使った特別作戦を開始した。なおプーチン大統領は、
もしキエフ当局が実際にスラヴャンスクで武力行使を開始すれば、
それは自国民に対する大変重大な犯罪であると強く警告している。
   リア-ノーヴォスチ
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「解放に努める」親露派による監視団員拘束でロシア 行政庁舎占
拠3週間 ウクライナ東部
2014.4.26 22:48sankei
 【ドネツク(ウクライナ東部)=佐々木正明】ウクライナ東部ド
ネツク州の親ロシア派武装勢力が、現地入りした欧州安保協力機構
(OSCE)の監視団メンバーを拘束する事件があり、ロシアの
OSCE担当大使は26日、「あらゆる手段」を取って解放に努め
る意向を示した。親露派による庁舎占拠の開始から27日で3週間
となるが、米露と欧州連合(EU)、ウクライナ暫定政権によるジ
ュネーブでの合意履行が実現できるかは依然、不透明だ。
 武装集団は監視団メンバーを拘束した理由として、「ウクライナ
(暫定政権)のスパイがいる」としている。AP通信は26日、武
装勢力側が行政庁舎占拠などで逮捕された親露派の人々と引き換え
に、監視団メンバーを解放する用意があると表明したと伝えた。
 一方、暫定政権は同日、武装勢力が拘束した監視団メンバーを「
人間の盾」にしようとしていると非難した。
 暫定政権は25日、「ジュネーブ合意」の履行状態を調査するた
め現地入りした監視団メンバー12人が、ドネツク州スラビャンス
クの武装集団に拘束されたことを明かした。
 暫定政権のヤツェニュク首相は25日の演説で、武装集団の背後
にいるとみられるロシアを批判。「ロシアのもくろみが、(5月25
日の)大統領選挙を妨害し、ウクライナを政治的、軍事的に占領す
ることにあることは明らかだ」と述べた。
 東部では、政権側が親露派から奪還した施設もあるが、およそ
10都市で庁舎の占拠が続いている。
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指導者はアフガン侵攻に関与 ウクライナ東部の親露派武装勢力
2014.4.26 22:50sankei
 ウクライナ東部の親露派武装集団の拠点となっているドネツク州
スラビャンスク。武装集団を率いるのがビャチェスラフ・ポノマリ
ョフ氏だ。親露派が自動小銃などで重武装しているのは州内ではス
ラビャンスク周辺だけで、その動向や目的に注目が集まっている。
 ポノマリョフ氏は1979年からのソ連軍のアフガニスタン侵攻
に加わった元兵士とされるが、詳しい経歴は分かっていない。「せ
っけん工場を経営している」と述べており、息子も武装集団に加わ
っている。
 地元メディアに対し、他の仲間について「古い友人である兵士た
ちが義勇兵として助けてくれている」と述べている。ロシア、カザ
フスタン、モルドバなどから、元兵士がスラビャンスクに集結して
いるという。
 武装集団の武器は「自ら調達した」と説明。ウクライナ当局は集
団の規模は数百人で、工作活動にロシアの情報機関が関与している
とみている。ポノマリョフ氏は地元の親欧米派議員の暴行死事件に
関与していた疑惑も浮上している。
 武装集団は、ドネツク州の法的地位を問う住民投票の実施を求め
、ウクライナ民族至上主義を掲げる過激勢力が「ロシア系住民を危
険に陥れている」と主張している。(佐々木正明)
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追加制裁にらみ駆け引き激化 ウクライナ、緊張高まる
 【ドネツク共同】日米欧、カナダの先進7カ国(G7)と欧州連
合(EU)が対ロシア追加制裁で合意する中、欧米、ウクライナ側
とロシアは26日、ウクライナ東部での欧州安保協力機構(OSC
E)監視団員らの拘束やロシア軍戦闘機のウクライナ領空侵犯をめ
ぐり駆け引きを激化させた。
 ロイター通信によると、OSCEは東部スラビャンスクで親ロシ
ア派に拘束された監視団員の解放に向けて交渉団を派遣。ウクライ
ナ政権は監視団員らの解放交渉を続けた。
 ウクライナ政権は、親ロ派による拘束にロシアが影響力を行使し
ていると非難。ロシア外務省は「状況を打開するための措置」を取
ると表明した。
2014/04/27 01:22   【共同通信】
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5月11日に「独立」住民投票=ドネツクの親ロシア派−ウクライ
ナ東部
 【ドネツク(ウクライナ東部)時事】ウクライナ東部ドネツク州
の州庁舎を占拠する親ロシア勢力「ドネツク人民共和国」の幹部プ
シリン氏は26日、ウクライナからの「独立」を問う住民投票を5
月11日に行うと表明した。AFP通信が伝えた。
(2014/04/27-00:55)
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ロシア側の無条件の支援を要請 OSCE監視団の解放へ米外相
 【ワシントン、モスクワ共同】米国務省によるとケリー国務長官
は26日、ロシアのラブロフ外相と電話で協議し、ウクライナ東部
スラビャンスクで拘束された欧州安保協力機構(OSCE)監視団
の解放に向け、ロシア側の「無条件の支援」を要請した。
 ロシア側は解放への「必要な措置」を話し合ったとしており、ラ
ブロフ氏は、ロシアが解放を働き掛ける考えを伝えたとみられる。
 国務省によると、ケリー氏はロシア軍の「国境近くでの挑発的な
動き」や「分離主義者への支援と扇動的な言動」に懸念を表明。ウ
クライナ政権は「危険で暴力的な分離主義者」を抑え込もうと努力
としていると指摘した。
2014/04/27 07:27   【共同通信】
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米ロ軍トップが電話協議 偶発衝突の回避で一致か
 【モスクワ共同】ロシア国防省の25日の発表によると、ゲラシ
モフ参謀総長と米国のデンプシー統合参謀本部議長が24日、ウク
ライナ情勢について電話で協議し、演習中の「危険な軍事行動」に
ついて互いに事前通告する措置を話しあった。偶発的な衝突の回避
を目指す必要性で一致したとみられる。インタファクス通信が伝え
た。
 米ロ両軍のトップ会談の背景には、ロシアがウクライナ国境に大
部隊を集結させる一方、米国の支援を受けるウクライナ軍が東部で
親ロシア派への武力行使に踏み切った軍事的緊張があるとみられる。
2014/04/26 19:21   【共同通信】
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ロシア機、ウクライナ領空を繰り返し侵犯=米国防総省
2014年 04月 26日 08:54 JST
[ワシントン 25日 ロイター] - 米国防総省の報道官を務める
ウォーレン大佐は25日、ロシアの航空機が過去24時間に数回に
わたりウクライナ領空を侵犯したと明らかにした。
大佐はロシアに対し、「事態の沈静化に向けて早急な措置を講じる
」よう求めた。
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ウクライナで自制訴え=国連報道官
 【ニューヨーク時事】国連のドゥジャリク事務総長報道官は25
日の記者会見で、ウクライナ情勢の緊迫化について、「状況が急速
に制御不能となり、深刻かつ予測不能な結果を招く恐れがある」と
警告し、ウクライナのすべての勢力とロシアに対し強い調子で自制
を求めた。(2014/04/26-08:42)
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効果的な対ロシア制裁検討=米財務長官
 【ワシントン時事】ルー米財務長官は25日のラジオ番組で、ウ
クライナの主権侵害を続けるロシアに追加制裁を科す用意があると
した上で、「効果的な方策を各国と協議している」と述べた。
(2014/04/26-07:53)
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OSCE監視団員を拘束=ウクライナ東部の親ロ派
 【ドネツク(ウクライナ東部)時事】親ロシア派が支配するウク
ライナ東部ドネツク州スラビャンスクで25日朝、バスで移動中の
欧州安保協力機構(OSCE)軍事監視団の13人が「スパイ容疑
」で武装集団に拘束された。ウクライナ内務省などが明らかにした。
 内訳はOSCE軍事監視要員7人、ウクライナ軍人5人、運転手
1人。親ロシア派が占拠するウクライナ保安局(SBU)庁舎で拘
束されており、解放に向けた交渉が続いている。(2014/04/26-07:47)
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軍事介入に慎重=ロシア上院議長
 【モスクワ時事】ロシアのマトビエンコ上院議長は25日、ウク
ライナ東部情勢に関して「(ロシア軍介入の)シナリオを検討すべ
きではない」と語った。インタファクス通信が伝えた。ウクライナ
軍などによる親ロシア派の強制排除を受け、ロシア軍は国境付近で
演習を行っている。
 上院議長は「非難合戦をすべきではなく、対話のテーブルに着く
べきだ」と強調した。(2014/04/26-00:50)
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にらみ合う親ロ派と軍=緊張続くスラビャンスク−ウクライナ東部
 【スラビャンスク(ウクライナ東部)時事】ウクライナ軍・治安
部隊による親ロシア派の強制排除再開から一夜明けた25日、ウク
ライナ東部ドネツク州スラビャンスクでは、双方がにらみ合い、緊
迫した状況が続いている。検問所は自動小銃で武装した親ロシア派
が占拠。一方、スラビャンスク周辺にはウクライナ軍の装甲車が待
機している。
 24日に戦闘が起きた地点に近い、スラビャンスク市街地から約
6キロの検問所では、武装した約20人の親ロシア派が警戒に当た
っていた。記者が検問所を撮影すると、ライフル銃を持った男は「
取材や撮影は許されていない」と話し、デジタルカメラのSDカー
ドを没収した。
 スラビャンスク郊外では、20日に銃撃戦が発生。この後、親ロ
シア派武装集団の緊張感は格段に高まり、メンバー同士が大声で怒
鳴るなど、神経質になっている様子がうかがえた。
 検問所近くの飲食店に勤める男性ビクトルさん(55)は「24
日午前10時(日本時間同日午後4時)ごろに(スラビャンスクの
北)ハリコフの方向からウクライナ軍の装甲車がやってきて、戦闘
が始まるので退避するよう言われた。1時間後に戻ってきたら戦闘
は終わっていた」と語った。戦闘後は上空をウクライナ軍のヘリコ
プターが飛び、状況を確認していたという。
 スラビャンスク南東約15キロの地点には、ウクライナ国旗を掲
げた装甲車4台が待機していた。覆面姿で自動小銃を持った兵士は
「われわれはウクライナ軍だ」とだけ述べた。
 ウクライナ内務省は24日の強制排除で親ロシア派武装集団の5
人が死亡したと発表。これに対し、スラビャンスクの「暫定市長」
を名乗る親ロシア派指導者のポノマリョフ氏は、25日の記者会見
で「親ロシア派1人が殺害され、1人が負傷した」と説明し、内務
省発表は誤りだと強調した。スラビャンスク中心部に設けられた死
者を悼む献花場所を訪れた女性マリナさん(40)は「暫定政権は
自国民を殺した。ロシアのプーチン大統領に救援を求めたい」と話
した。(2014/04/25-22:36)
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米欧、対ロ追加制裁で最終調整 ウクライナ東部緊迫 
2014/4/25 23:18 (2014/4/26 2:05更新)nikkei
 【ワシントン=川合智之、ベルリン=赤川省吾】訪韓中のオバマ
米大統領は25日、緊迫するウクライナ情勢を巡って独仏英、イタリ
アの欧州4カ国の首脳と電話で協議した。5カ国の首脳はロシアが
米ロ、ウクライナ、欧州連合(EU)の4者による暴力自制の合意
を順守していないとの認識で一致。主要7カ国(G7)は対ロ追加
制裁を発動する最終調整に入る。
 ホワイトハウスが発表した。オバマ氏は米国が的を絞った追加制
裁を準備していると欧州首脳に述べた。5カ国首脳は17日の4者合
意後、親ロシア派勢力の武装解除や行政施設からの撤退をロシアが
促していないと批判した。さらに、ロシアがウクライナ国境付近で
軍事演習を始め、ウクライナ東部の状況を一段と悪化させていると
指摘した。
 ホワイトハウスの声明に先立ち、ドイツのメルケル首相はロシア
のプーチン大統領と電話で協議した。
 メルケル氏は協議後の記者会見で「ウクライナは4者合意を実行
に移すために何歩も前に進んだが、ロシアの前進はほとんど見られ
ない」とし、ロシア側の対応を批判した。EUは近く外相理事会を
開き、対応を話し合う見込み。
 ドイツ首相府によると、メルケル氏は訪独する安倍晋三首相とも
30日に対ロ外交を含めた国際情勢について意見交換する。
 キャメロン英首相の報道官は声明で「G7首脳と欧州のパートナ
ーと共に、(ロシアに対する)制裁の範囲を拡大して実行に移すべ
きだ」と訴えた。今後、G7の間で対ロ追加制裁の調整が本格化し
そうだ。
 米国と欧州主要国が緊急協議した背景には、ウクライナ東部との
国境付近で軍事演習を始めたロシア軍をけん制する狙いもある。
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親ロシア派の緊迫感薄く=住民投票の方針も定まらず−東部ルガン
スク州・ウクライナ
 【ルガンスク(ウクライナ東部)時事】ウクライナ最東部に位置
し、ロシアと国境を接するルガンスク州。親ロシア派は治安機関庁
舎を占拠しているが、ウクライナ軍の強制排除で銃撃戦などの衝突
が発生しているドネツク州に比べ、緊迫感は感じられない。
 ドネツク州では、親ロ派が道路上の各所に検問所を設置。自動小
銃を持った覆面姿の男らが警戒するなど張り詰めた雰囲気が漂うが
、ルガンスク州にはこうした検問所はほとんど見当たらない。州都
ルガンスクの占拠された庁舎前にはタイヤなどによるバリケードが
築かれているものの、親ロ派のほとんどは素顔をさらしており、写
真撮影に応じたり、庁舎前に設置したテントで記者に炊き出しの食
事を振る舞ったりするほどだ。
 一方、ルガンスク州の親ロ派が進めようとしている住民投票も、
ドネツク州に比べ方針が定まっていないようだ。親ロ派は21日、
5月25日の大統領選に先立ち、5月11日にまずルガンスクの地
位を「州」か「共和国」にする投票を、18日に「独立」か「ロシ
ア編入」を選択する投票を行うことを明らかにしていた。
 しかし、同派の広報担当者デシャトニチェンコ氏は23日、「詳
細を議論しているが、投票は5月11日の1回だけとなるだろう」
と説明。さらに、「ロシア編入は現段階では現実的でない」と述べ
るなど、これまでの方針とは異なる発言をしている。また、「住民
投票に向け準備を進めているものの、技術的に難しい部分がある。
残された時間が少ない」とも語り、予定通り住民投票が実施される
かどうかも不透明だ。(2014/04/25-16:08)
==============================
ロシアはウクライナめぐるジュネーブ合意を順守=ラブロフ外相
2014年 04月 25日 16:44 JST
[モスクワ 25日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は25日
、同国はウクライナをめぐるジュネーブ合意を順守すると表明する
一方で、米国政府がロシアに対しさらなる要求をすることで合意を
歪めていると批判した。
==============================
ロシアは「第3次大戦」起こそうとしている=ウクライナ首相
2014年 04月 25日 18:24 JST
[キエフ 25日 ロイター] - ウクライナのヤツェニュク首相は
25日、ロシアが同国を軍事・政治の両面で掌握し、紛争を欧州に
拡大することで「第3次世界大戦」を引き起こそうとしていると強
く非難した。
首相は生放送で暫定内閣に向け「わが国で軍事衝突を起こそうとい
う試みは、欧州全体での軍事衝突につながる」との見方を表明。「
世界はまだ第2次大戦を忘れていないのに、ロシアはもう第3次大
戦を起こしたいようだ」と述べた。
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ロシアの銀行、制裁強化懸念で資金を本国に移動
2014年 04月 25日 08:53 JST
[モスクワ 24日 ロイター] - ロシア中銀が公表したデータに
よると、同国3位の銀行ガスプロムバンクはウクライナ情勢が緊迫
化した3月、約70億ドルの資金を中銀に移していたことが分かっ
た。欧米による対ロ制裁が強化されれば資金が凍結される恐れがあ
ることから、ロシアの他行と同様に、外銀に預けた資金を削減した。
モスクワに拠点を構えるBKFバンクの銀行担当アナリスト、
Maxim Osadchy氏は「中銀にある外貨コルレス口座を制裁回避のため
の安全地帯としてガスプロムバンクが利用していることを示してい
る」と説明した。
ガスプロムバンクはコメントを拒否した。
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追加制裁の発動警告=「全く行動せず」とロシア非難−米国務長官
 【ワシントン時事】ケリー米国務長官は24日、国務省で記者会
見し、ウクライナ情勢に関し「ロシアの方針変更を待つ時間はなく
なりつつある。われわれの準備は整っている」と述べ、ロシアに追
加制裁の発動を強く警告した。
 長官は、ウクライナの緊張緩和に向けた米ロとウクライナ暫定政
権、欧州連合(EU)によるジュネーブ合意から1週間がたつのに
、「ロシアは正しい方向への具体的措置を何一つ取ろうとしてこな
かった」といら立ちを表明。ロシアは政府庁舎を占拠する親ロ派に
退去を呼び掛けず、逆に資金提供を続けているなどと厳しく批判し
た。
 長官はその上で、「プーチン大統領とロシアは選択しなければな
らない。緊張緩和の道を選ぶなら歓迎するが、そうでなければ、世
界はロシアにより高い代償を払わせるまでだ」と強調した。
(2014/04/25-08:50)
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親ロシア派に死者、軍事的緊張高まる ウクライナ
2014.04.25 Fri posted at 09:57 JST
キエフ(CNN) ウクライナ暫定政権は24日、東部スラビャンス
クで軍が展開している武装勢力の制圧作戦で、親ロシア派の5人が
死亡したと発表した。これに対してロシアは国境付近で軍事演習を
実施すると表明、両国間の軍事的緊張が一層高まっている。
ロシアのプーチン大統領は同日、「もしウクライナ政権が国民に対
する武力行使に踏み切ったとすれば、極めて重大な犯罪であること
は間違いない」と警告した。
国営ノーボスチ通信によると、その直後にロシアのショイグ国防相
は、ウクライナ南東部での事態に対応して同日から国境付近で軍事
演習を実施すると表明。「このような状況の展開には対応せざるを
得ない」と述べている。
ウクライナ外務省はロシアに対し、48時間以内に軍事演習につい
て説明するよう要求したことを明らかにした。ロシアが要求に応じ
なかった場合の対応については明言していない。
ロシアはウクライナとの国境付近に推定4万人の部隊を集結させて
いたとされ、北大西洋条約機構(NATO)や米国が警戒を強めて
いた。
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右派セクター 露を敵視、深まる軋轢
2014.4.25 09:54 sankei
 混迷を深めるウクライナ情勢をめぐり、ヤヌコビッチ政権打倒運
動で頭角を現した過激民族主義勢力「右派セクター」の存在が焦点
のひとつとなっている。
 ウクライナ至上主義を掲げ、「敵国のロシアと戦う」と宣言する
右派セクターの存在を、プーチン露政権は、ウクライナ暫定政権の
「非合法性」を非難するプロパガンダ(政治宣伝)に利用。「過激
派からロシア系住民を守る」としてクリミア半島へ出兵する口実に
も用いられた。
 4月20日に東部ドネツク州内で起こり、親露派側に犠牲者3人
が出た銃撃戦についても、ロシアは真相解明を待たず、右派セクタ
ーの犯行と断定。行政庁舎を占拠する親露派武装勢力も武装解除に
応じない理由に、「右派セクターの襲来に備えるため」と述べる。
 右派セクター代表は東部出身のドミトロ・ヤロシ氏(42)。民
兵組織としてメンバーの訓練を行い、多数の武器を保有していると
公表しているが、実態はよく分かっていない。1万人以上のメンバ
ーがいるとの地元メディアの報道や、正規軍や治安部隊にも多くの
支持者がいるという情報もある。
 右派セクター側は否定しているが、思想信条からネオナチとの関
係も指摘されている。
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ウクライナ東部 強制排除で国境緊張
4月25日 4時27分NHK
ウクライナの暫定政権は親ロシア派の武装集団が拠点としている東
部の町で、親ロシア派を強制排除する作戦を再開しました。
これに対してロシア側は国境周辺で軍事演習を開始するなど緊張が
高まっています。
ウクライナの内務省は、一時中断していた親ロシア派の武装集団を
強制排除する作戦を、24日、東部のスラビャンスクで再開し、郊
外の検問所3か所を制圧したと発表しました。
スラビャンスクは、親ロシア派の武装集団が治安機関の建物などを
占拠し、拠点としている町で、この作戦で親ロシア派の側に数人の
死者が出たということです。
ウクライナの特殊部隊は検問所を制圧したあと、いったん兵士を引
き揚げ、市の中心部に入りませんでしたが、親ロシア派は警戒を強
めています。
これについてロシアのプーチン大統領は「もしウクライナの暫定政
権が自国民に対して軍を使ったのであれば深刻な犯罪行為だ」とし
たうえで、「両国関係に重大な結果を招く」と警告し、ショイグ国
防相もロシア軍がウクライナとの国境付近で軍事演習を開始したこ
とを明らかにしました。
これに対し、ウクライナのトゥルチノフ大統領代行はテレビで演説
し、「ロシアは恥知らずなやり方でウクライナの内政に干渉してい
る」と非難したうえで、国境地帯からロシア軍が撤退するよう要求
しました。
ウクライナとの国境地帯には、4万人規模のロシア軍が展開してい
ると見られており、強制排除の再開を受けて、国境周辺でも緊張が
高まっています。
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反ロシア派が新部隊=悪循環、衝突の恐れも−ウクライナ東部
 【モスクワ時事】ウクライナの民族主義過激派「右派セクター」
の指導者ヤロシ氏は23日の記者会見で、親ロシア派に対抗し、東
部ドネツク州に新たな反ロシア派の武装部隊を創設する意向を明ら
かにした。現地メディアが伝えた。
 東部で親ロシア派が国際合意に基づく武装解除に一向に応じない
中、それに反発する反ロシア派が武装強化に動いた形で、悪循環に
陥っている。万が一双方が衝突すれば、ロシア系とウクライナ系の
民族対立が深刻化する恐れもある。(2014/04/24-14:43)
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ウクライナ大統領選、「チョコレート王」がリード=世論調査
2014年 04月 24日 04:59 JST
[キエフ 23日 ロイター] -ウクライナで5月25日に実施さ
れる大統領選挙で、「チョコレート王」として知られる富豪のピョ
ートル・ポロシェンコ氏の支持率が急伸し、首位を走っていること
が最新の世論調査で明らかになった。
世論調査はキエフに本拠を置くSOCISなど4機関が4月9日か
ら16日にかけて実施。それによると、ポロシェンコ氏の支持率は
48.4%と、前月の36.2%から急伸した。
元ボクサーで主要野党ウダルの党首を務めるビタリ・クリチコ氏が
立候補を取り下げ、ポロシェンコ氏の支持に回ったことが背景にあ
るとみられている。前月の世論調査でクリチコ氏は12.9%の支
持を集めていた。
2位に入ったティモシェンコ元首相の支持率は14.0%。前月は
12.0%だった。同氏が率いる政党は現在の暫定政権の主導権を
事実上握っている。
5月の大統領選には23人が立候補。いずれの候補も過半数の票を
得られなかった場合、6月15日に上位2人による決選投票が行わ
れる。
SOCISによると、決選投票が実施された場合、ポロシェンコ氏
はティモシェンコ氏の約4倍の票を集めるとの見方が示された。
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ウクライナ「対テロ作戦」再開へ 大統領代行が表明
 【キエフ共同】ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は22日、
声明を出し、東部での「対テロ作戦」を再開すると表明した。東部
を中心に行政庁舎の占拠を続ける親ロシア派の強制排除に直ちに踏
み切るかは不明だが、米ロなど4者が合意したジュネーブ声明の履
行が危ぶまれる中、一層緊張が高まりそうだ。ロイター通信などが
報じた。
 米国務省のサキ報道官は同日の記者会見で、ロシアがジュネーブ
声明に基づく行動を取っていないと批判した上で「当事者全てが緊
張緩和措置を続けることを望む」と述べ、ウクライナに対テロ作戦
の自制を促した。
2014/04/23 10:17   【共同通信】



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