4983.ウクライナ東部での激突があるか?



ウクライナ政府は13日、「大規模な対テロ作戦を行う」と宣言し
た。14日から制圧作戦が本格化する可能性がある。対話路線から
転換した形で、事態は緊迫している。「ロシアの関与」を巡り、米
国とロシアの対立も激化している。

ウクライナへのロシア侵攻があるか、どうかが大きな問題である。
そして、NATO軍がどう動くかである。米オバマ大統領は、ロシ
アのプーチン大統領に、米国はウクライナに軍事介入しないという
ので、NATO軍がウクライナに入ることはない。

ということは、ウクライナ親欧派政府が、東部親露派を強制排除し
た場合に、ロシアがウクライナに侵攻してくることか、ロシア特殊
部隊を大幅に投入して、ウクライナ内戦になるかという状態になる。

ロシアのペスコフ大統領報道官は14日、「プーチン大統領は大変
憂慮している」「東部の(ロシア系)住民から非常に多くの支援や
介入の要請が、大統領に寄せられている」とした。

しかし、ウクライナ大統領選挙の最有力候補、ペトロ・ポロシェン
コ氏は、「不透明要因はどこにもない。ウクライナは自由で公正な
選挙を実施し、合法的に選ばれた力強い大統領を迎える。そして、
大統領はウクライナを欧州寄りの国に変える。ロシアの兵士が国境
を越えてやって来ることはもうない」と現実を無視した演説をして
いる。

その点、元首相のユリア・ティモシェンコ氏は、政権時代にロシア
との関係に苦労したので、重要なのはウクライナが平静を保つこと
であり、プーチン大統領の挑発に乗ってはならないと訴える。「ウ
クライナは、軍事侵攻を止めるために、切り札もなければ、有効な
主張もできない。キエフとモスクワの間で交渉が行われるとしたら
、それは無条件降伏についての話にしかならないだろう」と現実的
である。

ここで、EUも目が覚めたようである。ドイツのガブリエル副首相
は14日、ウクライナ情勢の緊迫化について、「ロシアは明らかに
、欧州の国境を越えて戦車を移動させる用意がある」と警告した。
その上で、欧州諸国に対し、2つの世界大戦の教訓を忘れず、自由
と安全保障を当然のことと思い込まないないよう呼びかけた。

この呼びかけ相手は、ウクライナ暫定政権のトゥルチノフ大統領代
行であり、有力候補のペトロ・ポロシェンコ氏であろう。NATO
は助けないよという宣言でもある。

どちらにしても、「ロシアの春」作戦は成功しているし、それを継
続する可能性が高い。

どこまで、プーチンが目指すのかが問題である。現状では、欧米は
軍事行動をしないというからには、ウクライナは連邦制にするしか
ない。

その先に、プーチンがどう出てくるかである。

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ウクライナ南東部にロシアは関与せず 
プーチン大統領は、ウクライナ南東部にロシアが介入しているとの
指摘に関し、臆測だと述べた。
2014/04/15 05:50   【共同通信】
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ウクライナとロシア:疲弊したウクライナの戦い
2014.04.15(火)  The Economist
(英エコノミスト誌 2014年4月12日号)
ウクライナ東部で新たな混乱が起きている。5月の大統領選挙を前に
この国を揺るがそうというロシアの思惑が透けて見える。
5月25日に行われるウクライナ大統領選挙の最有力候補、ペトロ・ポ
ロシェンコ氏は自信に満ちている。
 「不透明要因はどこにもない。ウクライナは自由で公正な選挙を
実施し、合法的に選ばれた力強い大統領を迎える。そして、大統領
はウクライナを欧州寄りの国に変える。ロシアの兵士が国境を越え
てやって来ることはもうない」
 ポロシェンコ氏の言葉はまるで心理療法だ。ウクライナの人々は
、革命の冬と、前大統領ビクトル・ヤヌコビッチ氏の失脚と、ロシ
アによるクリミアの併合を経て、気が弱り、疲れ果てている。休息
と、平和と、普通の生活を切望している。しかし実際にウクライナ
国民が直面しているのは、挑発と、侵略や天然ガス価格上昇を示唆
する脅しと、ロシアが煽っている分離主義だ。
復活を遂げた「ロシアの春」
 これらはすべて、ロシア側が「ロシアの春」と称するものの一部
だ。ウクライナ東部で続けられていたロシアの工作員による活動は
、いったんは弱まったように見え、分離主義者の集会も下火になっ
ていた。ところが4月6日、ロシアの春は華々しく復活を遂げた。
 一部武装した複数のグループが、周到に協調した行動でドネツク
、ルハンシク、ハリコフの各地方政府の庁舎を占拠し、東部のそれ
ぞれの地域が共和国として「独立」したと宣言したうえで、住民投
票とロシアの支援を求めたのだ。彼らは、キエフの独立広場(マイ
ダン)の抗議行動をそっくり模倣し、車のタイヤでバリケードを築
き、食料を配った。
 この芝居じみた行動はロシア政府の指示によるもので、ヤヌコビ
ッチ氏とその息子が資金を出したと言われている。ヤヌコビッチ親
子は、現在もドネツク州の一部の市長を支配下に置いている。しか
し、一連の行動は住民の支持をほとんど得られなかった。東部の住
民も、大部分はウクライナの統治を支持しているからだ。
 少人数の侵入者がたやすく庁舎を占拠できたことは、キエフの暫
定政府の弱さと、地元警察の動きの重さを証明するものだった。警
官たちは、ほんの数週間前まで戦っていた相手に仕えるという事態
に士気が低下し、屈辱を感じている。アルセン・アバコフ内相をは
じめ、複数の政府高官が現地に派遣され、警察を指揮している。一
部の庁舎は奪還したが、残りはいまだ分離主義者が押さえている。
 米国のジョン・ケリー国務長官はロシアの行動について、「主権
国家の不安定化をもくろむ違法で正当性のない活動だ。クリミアと
同じように、軍事介入の不自然な口実にされる恐れがある」と指摘
した。ロシアがウクライナの領土をさらに手に入れるためには、最
終的には武力行使しかないため、いずれそうする可能性は残る。
 しかし、ロシアは現在むしろ、「連邦化」と称する事実上の分離
をウクライナに認めさせることで、その目的を達したいと望んでい
る。軍事行動の脅威を与え、東部と南部で分離主義を煽っているの
は、2つの悪い選択肢の比較的ましな方として、連邦化というロシア
の狙いを欧米諸国に支持させようとするものだ。
 権力の分散化によって地方政府の透明性と説明責任が増すことは
、ウクライナの政治家も認める。しかし彼らは、ロシア政府が求め
る各州の自決という考え方には強く抵抗している(ロシア政府も、
ロシア自身の各地域の自決権については事実上否定している)。
 「連邦化」計画が拒絶され、ウクライナに戦車を送り込むにせよ
、別の方法でウクライナを揺るがし続けるにせよ、ロシアがウクラ
イナを放置しようとすることは絶対にない。当面の目標は、大統領
選を粉砕し、強力な合法的政府の誕生を阻止することだろう。
 ウクライナの観測筋は、ロシアが5月9日の対独戦勝記念日に合わ
せて新たな挑発を仕掛けてくる恐れがあると予想する。ロシアは、
第2次世界大戦で使われた言い回しを基にプロパガンダを流している
。キエフの政府は西ウクライナの「ファシスト」であり、ロシア語
を話す東や南の人々を虐げている、というのだ。
 ヤヌコビッチ氏の失脚後に釈放された元首相のユリア・ティモシ
ェンコ氏は、重要なのはウクライナが平静を保つことであり、ウラ
ジーミル・プーチン大統領の挑発に乗ってはならないと訴える。「
ウクライナは、軍事侵攻を止めるために、切り札もなければ、有効
な主張もできない。キエフとモスクワの間で交渉が行われるとした
ら、それは無条件降伏についての話にしかならないだろう」。ティ
モシェンコ氏は大統領選に出馬を表明し、ポロシェンコ氏と支持を
争っている。
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米ロ首脳がウクライナ危機で電話会談、外交努力継続で合意
=ロ大統領府
2014年 04月 15日 08:22 JST
[モスクワ 15日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領はオバ
マ米大統領とウクライナ危機について電話会談した。ロシア大統領
府によると、プーチン大統領は、ロシアがウクライナに介入してい
るとの報道を否定し、オバマ大統領に対し、ウクライナでの流血阻
止へ影響力を行使するよう要請した。
両首脳は、17日にジュネーブで開催するウクライナ危機に関する
会議に向け、引き続き外交を通じた解決を目指すことで一致した、
としている。
ロシア大統領府は声明で「ロシア側は、ドネツク、ルガンスク、ハ
リコフ、スラビャンスクなどウクライナ南東部での抗議行動は、ロ
シア系住民の利益を考慮するウクライナ暫定政権の意思や能力が欠
如している結果であると強調した」とし「プーチン大統領は、オバ
マ大統領に、米国が有する機会を最大限活用し、ウクライナでの強
制排除や流血の事態を防ぐよう要請した」と明らかにした。 プーチ
ン大統領は、オバマ大統領に、ロシアがウクライナに介入している
との一部報道は誤った情報に基づいていると説明。ウクライナ暫定
政権は全土のあらゆる政治会派の参加のもと新憲法を制定すること
に重点を置くべきと指摘した。
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ウクライナ情勢を憂慮=住民から介入要請も−ロシア大統領
 【モスクワ時事】ロシアのペスコフ大統領報道官は14日、暫定
政権が軍事作戦を決めたウクライナ東部情勢について「プーチン大
統領は大変憂慮している」と語った。また「東部の(ロシア系)住
民から非常に多くの支援や介入の要請が、大統領に寄せられている
」と説明した。インタファクス通信が伝えた。(2014/04/15-00:01)
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ウクライナ「対テロ作戦」を宣言 対話路線から転換
キエフ=喜田尚、ゴルロフカ=石田博士、ドネツク=玉川透 ワシン
トン=奥寺淳、モスクワ=駒木明義、ニューヨーク=春日芳晃
2014年4月15日00時31分
 ウクライナ東部での親ロシア派による庁舎の占拠問題で、ウクラ
イナ政府は13日、「大規模な対テロ作戦を行う」と宣言した。武
装勢力による組織的な占拠が12日以降に頻発し、ロシアが併合宣
言したクリミア半島のような状況になりかねないためだ。14日か
ら制圧作戦が本格化する可能性がある。対話路線から転換した形で
、事態は緊迫している。「ロシアの関与」を巡り、米国とロシアの
対立も激化している。
 ウクライナ東部では不安定な状況が続いている。武装勢力が警察
署などを占拠したドネツク州スラビャンスクでは13日、ウクライ
ナ側が一部の制圧行動をスタート。ウクライナ側の特殊部隊員1人
が銃撃で死亡した。トゥルチノフ大統領代行は同日、「(武装勢力
は)ロシアによって組織されたテロ部隊だ」と述べ、ロシア側の関
与を指摘。「対テロ作戦の開始を、国家安全保障防衛会議で決めた
」と明言した。
 トゥルチノフ氏は同日、武装勢力が武器を捨てて投降すれば罪に
問わないとする大統領令に署名。投降の期限を14日午前9時
(日本時間同日午後3時)とした。
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親ロ派の住民、庁舎周辺に続々 ウクライナ東部 
2014/4/15 1:39日本経済新聞 電子版
 【ドネツク=花房良祐】「ロシア、ロシア、ロシア」――親ロシ
ア派の武装勢力が占拠するウクライナ東部ドネツクの州政府庁舎で
は、庁舎周辺に親ロ派住民が集合。積み上げられたバリケードの脇
で覆面姿の男たちがこん棒を持ってにらみを利かせている。政権側
の「最後通告」の期限を過ぎても投降する兆しは見えず、徹底抗戦
を続ける構えだ。政権側の東部での統治能力は弱体化しており、不
安定な状況が続いている。
 ウクライナの治…
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ロシアの戦車、国境を越える用意=独副首相
2014年 04月 15日 01:19 JST
[ベルリン 14日 ロイター] -ドイツのガブリエル副首相は14
日、ウクライナ情勢の緊迫化について、「ロシアは明らかに、欧州
の国境を越えて戦車を移動させる用意がある」と警告した。
第1次世界大戦の記念イベントで語った。
ガブリエル氏はその上で、欧州諸国に対し、2つの世界大戦の教訓
を忘れず、自由と安全保障を当然のことと思い込まないないよう呼
びかけた。
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米露外相が電話会談 ケリー氏、ロシアの関与を示唆
2014.4.14 22:27sankei
 【ワシントン=小雲規生】ケリー米国務長官は12日、ロシアの
ラブロフ外相と電話会談し、親露派武装集団がウクライナ東部の市
庁舎などを占拠していることに「強い懸念」を表明した。オバマ政
権としては、ロシアがウクライナ東部での衝突拡大を口実に直接介
入したとしても経済制裁を強化するしか対抗策が見当たらないのが
実情。このため、22日にバイデン副大統領を現地に派遣するなど
してウクライナ暫定政府に自制的対応の維持を呼びかけつつ、外交
解決を模索していく方針だ。
 米国務省高官によるとケリー長官は電話会談で、武装集団が「ロ
シア製の特殊な武器を携行し、クリミアに侵攻したロシア部隊と同
じ制服を着ている」とし、事実上ロシアの指揮下にあると批判した。
 しかし、ロイター通信などによると、ラブロフ外相は電話会談で
、ロシアが関与している証拠はないと反論。ラブロフ氏は会談後、
ウクライナの治安当局が親露派の強制排除に着手したことに関し、
ロシア系住民への武力行使は、ウクライナ問題でロシアと米欧との
「協力の可能性」を失わせるとする声明を発表し、17日に予定さ
れる米露とウクライナ、欧州連合(EU)による4者協議に参加し
ない可能性を示唆した。
 米国務省は13日、公式ブログ上で暫定政府が「隣国から強大な
圧力を受けているにもかかわらず、外交による対応を最優先させて
いる」と称賛するなど、暫定政府がロシアの挑発に乗らないよう、
懸命に働きかけている。
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ウクライナ大統領代行、親ロ勢力の武装解除なければ軍投入へ
2014年 04月 15日 02:39 JST
[スラビャンスク(ウクライナ)/キエフ 14日 ロイター] -
ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は14日、東部で施設を占拠
している親ロシア派勢力が現地時間午前9時(日本時間同日午後3
時)の退去期限を守らなかったことを受け、同勢力が武装解除に応
じなければ対テロ作戦の一環として軍も投入した強制排除に踏み切
る方針を示した。
トゥルチノフ大統領代行がこうした方針を示したことを受け、ロシ
アによる軍事介入の懸念が高まっている。ただ、現時点ではウクラ
イナ軍による強制排除の動きは出ていない。
トゥルチノフ大統領代行は前日、国民に向けた演説で、行政庁舎を
占拠している武装勢力が現地時間午前9時までに武装解除を行わけ
れば「大規模な対テロ作戦を実施する」と発表。同勢力の活動にロ
シアが関与しているとして批判した。
ロシア国境から約150キロに位置するスラビャンスクでは、武装
した親ロシア派の活動家らが12日、行政庁舎を占拠。アバコフ内
相は、スラビャンスクで13日に治安当局者1人が死亡したと発表
。ロシア通信は、ウクライナ政権を支持する勢力との衝突で、親ロ
シア派の活動家1人が死亡したと伝えた。
現地で取材にあたっているロイターの記者によると、スラビャンス
クでは期限となっていた午前9時を過ぎても、武装解除の動きは見
られなかった。
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米仏首脳、懸念を共有=ウクライナ情勢
 【パリ時事】オバマ米大統領とオランド仏大統領は14日、ウク
ライナ情勢について電話会談し、仏大統領府によると、両者は親ロ
シア派武装勢力とウクライナ治安部隊の対立激化への懸念を共有す
ることで一致した。関係者間の話し合いを通じロシアとウクライナ
の実質的な協議が進むことに期待も示した。(2014/04/15-04:45)
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ウクライナ東部混乱広がる 警察署襲撃も
4月15日 5時08分NHK
ウクライナ東部で、州政府庁舎などの占拠を続ける親ロシア派の住
民や武装集団は、暫定政権が設けた投降の期限が過ぎても退去の動
きを見せず、新たに警察署が襲撃されるなどかえって混乱が広がっ
ています。
ウクライナ東部では、親ロシア派の住民が自治権の拡大を求めて、
ドネツクやルガンスクの州政府の庁舎などを占拠し続けているほか
、武装集団がスラビャンスクなど複数の都市で、治安機関の建物を
占拠しています。
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ウクライナ東部ドネツク占拠の親ロ勢力、地域一帯を掌握する意向表明
2014年 04月 15日 06:19 JST
[ドネツク(ウクライナ) 14日 ロイター] -ウクライナ東部
のドネツクで、政府庁舎などを占拠し「ドネツク人民共和国」の創
設を宣言した親ロシア派勢力は14日、地域一帯を掌握する意向を
示した。
トゥルチノフ大統領代行は前日、国民に向けた演説で、行政庁舎を
占拠している武装勢力が現地時間14日午前9時までに武装解除を
行わければ「大規模な対テロ作戦を実施する」と表明。
親ロシア派勢力が退去期限を守らなかったことを受け、この日、同
勢力が武装解除に応じなければ対テロ作戦の一環として軍も投入し
た強制排除に踏み切る方針を示すなど、緊張が高まっている。
ドネツクでは退去期限が過ぎた後も、約20人を超える親ロシア派
の指導者が過去8日間にわたり占拠している建物で戦略会議を開催
。親ロシア派勢力の指導部の1人、ウラジーミル・マコビッチ氏は
、「われわれは、下水道から空港、鉄道の駅舎、軍隊に至るまで掌
握する」と述べた。
ドネツクで政府庁舎などを占拠している勢力のなかには、直ちにロ
シアに編入するのではなく、ウクライナ国内にとどまり、より大き
な自治権を要求することを主張する一派もいる。
ただ、「ドネツク人民共和国」の指導者を名乗るデニス・プシリン
氏は、「5月25日の大統領選挙は確実に実施されない」と述べる
など混乱は収拾に向かっていない。
重工業が集中するドネツク州の人口は430万人。ウクライナ全体
の10%を占める。
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数万人規模のロシア軍部隊、ウクライナ国境付近に集結=英国連大使
2014年 04月 14日 10:30 JST
[国連 13日 ロイター] -英国のマーク・ライアルグラント国
連大使は13日、重装備した数万人規模のロシア軍部隊がウクライ
ナ国境付近に集結した、と述べた。
ライアルグラント国連大使は「戦闘機や戦車などを備えた3万5000
─4万人のロシア部隊が、ウクライナ国境付近にいることを衛星画
像が示している」と述べた。
ウクライナ情勢をめぐる国連安全保障理事会の緊急会合で、クリミ
ア半島に不法に展開する2万5000人の部隊に加えて、これら部
隊が集結している、との見方を示した。
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ウクライナ情勢めぐり欧米がロシアを非難、国連安保理が緊急会合
2014年 04月 14日 13:11 JST
[国連 13日 ロイター] -国連安全保障理事会は13日、ウク
ライナ情勢をめぐり緊急会合を開催した。欧米各国はロシアがウク
ライナ国境付近で数万人規模の部隊を集結させ、クリミア編入時と
同じような侵略を準備していると非難する一方、ロシアは多くの非
難は不正確だと反論した。
英国のライアルグラント国連大使は「戦闘機や戦車などを備えた
3万5000─4万人のロシア部隊が、ウクライナ国境付近にいる
ことを衛星画像が示している」と指摘。クリミア半島に不法に展開
する2万5000人の部隊に加えて、これら部隊が集結している、
との見方を示した。フランスのアロー国連大使も同調した。
一方、ロシアのチュルキン国連大使は、ウクライナ南東部の騒乱の
責任はウクライナ政府にあるとし、ウクライナ政府が武力行使をち
らつかせていることについて「犯罪的な武力行使」だと主張した。
今回の緊急会合はロシアが開催を要請。ロシアと欧米の対立は激し
く、この日の会合では何も採択できなかった。



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