4977.ウクライナ情勢、欧米は戦争を避けた



ウクライナ東部ルガンスク州などで6日から続く親ロシア派デモ隊
による政府庁舎立てこもりで、ウクライナのアワコフ内相は9日、
強制排除も辞さない構えを示し、48時間以内に事態を解決すると
宣言した。

しかし、ロシアは国境地帯に数万人の軍部隊を配備しており、治安
部隊の突入でロシア系住民に人的被害が出れば、自衛権を盾に軍事
介入に乗り出す覚悟はできている。

このため、最後に米国が出てきた。ロシア外務省によると、ラブロ
フ外相と米国のケリー国務長官は9日、ウクライナ情勢をめぐり電
話で協議し、東部の住民らが州庁舎などを占拠している現状につい
て、治安部隊との衝突を回避する必要性で一致したと。

米国や欧州は、ロシアの強攻策に折れた格好になっている。そして
、ラブロフ外相は近く欧州で開催を予定している米ロ、欧州連合(
EU)、ウクライナによる協議の議題に関し、連邦制を柱とするウ
クライナ憲法の修正が重要との認識を伝えた。

ロシアが、ここで勝ったような感じになっている。ウクライナは連
邦制に向けて動くことになる。

EUは、ウクライナ問題について協議するため、EUのアシュトン
外交安全保障上級代表、米国のケリー国務長官、ロシアのラブロフ
外相、ウクライナのデシツァ外相が来週に会談を開くと発表。
ロシア外務省によるとラブロフ外相は、「2国間関係のさまざまな
様相ではなく、ウクライナ国内の勢力が相互に容認可能な憲法改定
の合意に向け対等な対話の場を持つことを支援することが目的とさ
れる場合、こうした会談は有効となる」との考えを伝えた。

完全にロシアのペースになっている。

ナチス・ドイツのスデーデン割譲と同じことになっている。

ロシアは欧米の弱腰を見て、次の要求をしてくる可能性があると思
うが、どうであろうか?

オバマ大統領の弱腰が戦争を引き入れるということをまだ、気がつ
いていないようである。

さあ、どうなりますか?

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米ロ財務相、10日に会談=ウクライナ情勢協議
 【ワシントン時事】ルー米財務長官は10日午後、ワシントン市
内でロシアのシルアノフ財務相と会談する。米財務省が発表した。
米国はロシアのウクライナ介入への対抗措置として制裁を発動して
おり、ウクライナ情勢の緊張緩和をめぐり意見交換するとみられる。
 シルアノフ財務相は10、11両日開催の20カ国・地域(G20
)財務相・中央銀行総裁会議出席のため訪米、米ロ財務相会談に臨
む。(2014/04/10-12:00)
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G7財務相、きょう緊急会合=G20前にウクライナ問題協議
 日米欧の先進7カ国(G7)は米ワシントンで10日、20カ国
・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の開幕に先立ち、緊急
の財務相会合を開く。混乱が続くウクライナ情勢が世界経済に与え
る影響や、同国への財政支援について意見交換する見通し。G7財
務相が一堂に会するのは、今回のウクライナ情勢悪化後初めて。
 ロシアが3月にウクライナ南部クリミア半島を編入したことを受
け、G7は主要8カ国(G8)の枠組みからロシアを一時的に除外
し、経済制裁を科している。ロシアが参加するG20でもウクライ
ナ問題を議論する見込みだが、G7は先んじてこの問題での結束を
アピールし、ロシアへのけん制を狙う。(2014/04/10-12:25)
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米ロ、衝突回避で一致 両外相が庁舎占拠巡り電話協議 
2014/4/10 2:16
 【モスクワ=共同】ロシア外務省によると、ラブロフ外相と米国
のケリー国務長官は9日、ウクライナ情勢をめぐり電話で協議し、
東部の住民らが州庁舎などを占拠している現状について、治安部隊
との衝突を回避する必要性で一致した。
 ラブロフ外相は近く欧州で開催を予定している米ロ、欧州連合(
EU)、ウクライナによる協議の議題に関し、連邦制を柱とするウ
クライナ憲法の修正が重要との認識を伝えた。
 ケリー長官は、ウクライナ東部に米国の雇い兵が展開していると
の情報を否定した。
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ガスプロム、対中天然ガス輸出で合意間近=ロシア副首相
2014年 04月 10日 02:53 JST
[モスクワ 9日 ロイター] -ロシアのドボルコビッチ副首相は
9日、政府系天然ガス大手ガスプロムが中国への天然ガス輸出契約
で近く合意する見通しであることを明らかにした。
同契約には年間輸送量380億立方メートルのパイプライン建設も
含まれる。
イタルタス通信によると、ドボルコビッチ副首相は「ガスプロムが
協議している契約は合意に近づいている。今は価格について詰める
だけとなっている」と述べた。
プーチン大統領が訪中を予定している5月の調印を望むとしている。
中国側から反応は得られていないが、ガスプロムは中国への天然ガ
ス輸出価格に関する交渉で進展があったことを表明。年内に契約を
発効させられるとの見通しを示した。ただ交渉の詳細については明
らかにしていない。
ロシアは中国への天然ガス輸出について過去10年間にわたり協議
を進めてきた。合意にこぎつけられれば、プーチン大統領にとり、
西側諸国がクリミア編入をめぐり対ロシア制裁を発動させても、ロ
シアは孤立しないことを示す機会となる可能性がある。
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ウクライナ4者会談、国内勢力の対話促進に主眼置くべき=ロシア外相
2014年 04月 10日 06:13 JST
[モスクワ/ブリュッセル 9日 ロイター] -ロシアのラブロフ
外相は9日、米国のケリー国務長官と電話会談を行い、来週開催さ
れるウクライナ問題をめぐる欧州連合(EU)、米ロ、ウクライナ
間の4者会談は、ウクライナとそれぞれの国との関係ではなく、ウ
クライナ国内の勢力の対話を促進することに主眼を置く必要がある
との考えを示した。ロシア外務省が明らかにした。
外務省によると、ラブロフ外相とケリー国務長官はウクライナ南東
部での武力衝突を回避することで合意した。
EUは前日、ウクライナ問題について協議するため、EUのアシュ
トン外交安全保障上級代表、米国のケリー国務長官、ロシアのラブ
ロフ外相、ウクライナのデシツァ外相が来週に会談を開くと発表。
ロシア外務省によるとラブロフ外相は、「2国間関係のさまざまな
様相ではなく、ウクライナ国内の勢力が相互に容認可能な憲法改定
の合意に向け対等な対話の場を持つことを支援することが目的とさ
れる場合、こうした会談は有効となる」との考えを伝えた。
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親ロ派強制排除も=「48時間以内に解決」−ウクライナ内相
 【モスクワ時事】ウクライナ東部ルガンスク州などで6日から続
く親ロシア派デモ隊による政府庁舎立てこもりで、アワコフ内相は
9日、強制排除も辞さない構えを示し、48時間以内に事態を解決
すると宣言した。ただ、まずは対話を模索するとも強調した。キエ
フで記者団に語った。
 デモ隊は、南部クリミア半島に続くロシア編入などを要求。ロシ
アは国境地帯に数万人の軍部隊を配備しており、治安部隊の突入で
ロシア系住民に人的被害が出れば、自衛権を盾に軍事介入に乗り出
す恐れもある。
 ルガンスク州のほか、東部ドネツク、ハリコフ両州で「共和国」
樹立を宣言したデモ隊について、トゥルチノフ大統領代行は「テロ
リスト」と断言し、厳正に対処する方針を表明していた。
(2014/04/09-19:16)



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