日本の対露制裁が遅いという文句が欧米にある。それは大きなチャ ンスである。このように国益が相反した時こそ、交渉ができるので ある。 中国の軍事力が増したのは、欧州の技術が中国に入り、その技術で 中国が軍事技術を発展させたことであるし、今でも欧州は中国市場 があるので、中国が反日の宣伝しても、それに対して日本の味方を しないで放置している。 それなら、日本もロシアに対しては、欧州が中国に対して取ってい るのと同じような対応にするしかない。国益にはロシアと友好の方 が良いからである。 もし、ロシアへの制裁を欧米と同じにして欲しいなら、欧米も中国 に対して、同じような対応してほしいというべきである。 それを米国のアーミテージが言うから、日本はロシアに無条件に制 裁するべきという意見が出ている。これは、外交を知らない、交渉 のポイントを知らない人たちが、このチャンスを生かさないようで ある。日本の国益を捨てる行為であるとも言えることを気が付いて 欲しいものである。 ここは、欧米に中国への対応という条件をつけて、ロシア制裁にす るべきである。 そうすれば、欧米も日本の立場と同じになる。 さあ、どうなりますか? ============================== 対ロ制裁、動き鈍い日本にいらだつ米(真相深層) (1/2ページ)2014/3/31 3:30日本経済新聞 電子版 ウクライナ危機が、日米のきしみを強めている。米国はここで厳 しく出なければ、アジアにも混乱の火種を生みかねないと危惧する。 そんな焦りが、対ロ制裁への動きが遅い日本への不満を増幅させて いる。 ウクライナ南部のクリミアをロシアが編入し、米ロが緊迫するさ なかの3月下旬。日米関係のシンポジウムがワシントンで開かれた。 「これで、尖閣諸島への揺さぶりを強めやすくなった。中国はそ う感じているだろう」 アーミテ… ============================== 中国主席、ベルギー入り=EU首脳と会談へ 【ブリュッセルAFP=時事】欧州歴訪中の中国の習近平国家主 席は30日、ベルギーの首都ブリュッセルに到着し、フィリップ国 王夫妻の出迎えを受けた。31日には、中国主席として初めて欧州 連合(EU)本部を訪れ、EUのファンロンパイ大統領やバローゾ 欧州委員長と会談する。 国王は、ブリュッセルの王宮に迎えた習主席に勲章を授与。主席 夫妻と国王夫妻はその後、中国が15年間の期限付きで貸与し、2 月にベルギーの動物園に到着したパンダ2頭の引き渡し式典に出席 した。 習主席は31日、EU首脳のほかベルギーのディルポ首相や議会 指導者と会談する。4月1日には北西部ブリュージュの大学で講演 、さらに程近いヘントを訪れ、中国資本が買収した自動車大手ボル ボの工場を視察する。(2014/03/31-06:15) ============================== オバマ大統領 来月23日の来日固まる 2014年3月29日 17:21 NNN アメリカのオバマ大統領が来月23日から2泊3日の日程で国賓 として日本を訪れる事が固まった。 日米外交の関係者によると、来月、アジア4か国を訪問するオバ マ大統領は4月23日に東京に到着、25日まで2泊の日程で日本 に滞在する。 アメリカ政府は当初、予定になかった大統領の韓国訪問が決まっ た事から日本滞在は1泊2日の日程で調整していたが、日本政府は 天皇陛下との会見や宮中晩さん会などを行う国賓待遇に必要な2泊 以上の滞在を強く求めていた。 アメリカ大統領の国賓としての日本訪問は、クリントン大統領以 来、18年ぶりとなる。安倍首相との日米首脳会談では北朝鮮情勢 など東アジアの安全保障について意見交換するなど、日米同盟の強 化を確認する見通し。 ============================== 中国、観艦式に海自招かず 米は艦船派遣見送り検討 2014/3/30 20:40nikkei 中国の青島で4月下旬に開かれる中国海軍主催の国際観艦式に、 日本の海上自衛隊の艦船が招かれていないことが分かった。沖縄県 の尖閣諸島をめぐる日中の対立を背景に、日本を意図的に外したと みられる。防衛省幹部が明らかにした。 観艦式は、アジア太平洋地域の海軍トップらを集めて青島で開く 「西太平洋海軍シンポジウム」に合わせたイベント。シンポジウム には海自の河野克俊海上幕僚長が出席する予定だが、観艦式の招待 状は届いていないという。 米国はこうした中国の対応に不満を示し、海自艦船が招待されな い場合は米艦船の派遣を見送る検討をしている。防衛省幹部は「米 国が派遣しなければ中国側のメンツにかかわる。日米同盟に基づい た判断だ」とみる。 中国海軍は2009年にも創設60周年を記念して観艦式を青島沖で開 いたが、このときも日本は招待されていない。 ============================== 江沢民流「反日路線」の復活 中国・習主席 第三国で一方的主張展開 2014.3.29 22:26 sankei[日中関係] 【北京=矢板明夫】中国の習近平国家主席はドイツ・ベルリンで の講演で執拗(しつよう)な日本批判を展開した。今年初め、世界 各国に駐在する外交官を総動員して安倍晋三首相の靖国参拝を批判 したのと同様に、第三国を巻き込んで日本の孤立を図る狙いとみら れる。外交の最優先課題を「日本叩(たた)き」とする習氏の姿は 、かつての江沢民元国家主席を思い起こさせる。 習主席が講演で言及した「日本の侵略戦争の死傷者3500万人 」と「南京大虐殺の死者30万人以上」は、いずれも江氏が日本を 批判する際によく取り上げた数字だった。裏付ける根拠は乏しく、 一方的な主張に過ぎない。中国の改革派の歴史学者の間でも信用さ れていない数字で、国際社会との協調を重視した胡錦濤政権(2002−12 )の間、中国の要人はこれらの数字を口にすることは少なかった。 習氏の訪独の目的は中独親善にあったはずなのに、関係のない日 本批判を展開した背景には、同じ第二次世界大戦の敗戦国でありな がら、「ドイツは罪を認め深く反省しているのに、日本には誠意が ない」と安倍首相の歴史認識を批判する狙いがあるとみられる。 しかし、日本との関係も重視するドイツには、日中の対立に巻き 込まれたくないとの思いがある。ロイター通信などによると、習氏 はベルリンのホロコースト(ユダヤ人大虐殺)記念碑を訪問して記 者会見を開きたいと希望したが、ドイツ側に拒否されたという。 中国外務省関係者によれば、習政権は日清戦争の開戦120周年 に当たる今年を「日本の軍国主義勢力と闘争する1年」と位置付け ている。1月にはハルビン駅前に反日活動家、安重根の記念館をオ ープンさせ、2月末には12月13日を南京事件の「国家哀悼日」 に定める法律を採択。さらに、民間の反日活動家らも動員して戦時 中、日本で使役された元中国人労働者に日本企業を訴えさせたのも 、その延長線上にあるという。 ドイツでの講演はその一環といえ、反日キャンペーンは今後も続 きそうだ。 ============================== ドイツ、対中政策修正へ…独紙「友人ではない」 【ベルリン=工藤武人】ドイツのガウク大統領とメルケル首相は 28日の中国の習近平国家主席との会談で、中国の人権状況改善を 求めるなど、「経済一辺倒」の対中政策の修正を図る姿勢を強調し た。 メルケル首相は28日の習主席との会談後の共同記者会見で、「 言論の自由は社会に創造性をもたらす極めて重要な要素だ」と会談 で指摘したことを明らかにした。ガウク大統領も、習主席に「自由 な意思表明が訴追対象になる」中国の現状に懸念を表明した。 両国は首脳会談後、経済分野に特化していた2国間関係を格上げ し、国際情勢や政治問題でも協力拡大を目指す共同声明を発表した 。ドイツの軌道修正には、ウクライナ情勢を巡り、ロシアとの関係 が冷え込む中、中国を欧米の側に引き寄せたいとの思惑もある。 これに対し、習主席は28日の記者会見で、ウクライナ情勢に関 し、「中国は内政に干渉せず、全ての国の主権と領土の一体性を尊 重する」と述べ、ロシアに制裁で圧力を強める欧米に同調しない姿 勢を明確にし、人権問題についても一切言及しなかった。独フラン クフルター・アルゲマイネ紙は、両国関係を「パートナーだが友人 ではない」と表現した。 (2014年3月29日21時45分 読売新聞)