福島の事故で、原発が安全という説は、ウソであったとわかったわ けです。まず、現実を直視することが必要です。あの事故こそが、 私たちが直面した、まぎれもない現実でした。あのときは、東京の 大勢の人たちが、あわや避難させられるところでした。 しかし、マスコミの偏向報道で、原発不安が煽られていることは、 私もそうだと思います。欧米の基準は低くて、日本の基準は厳しい。 基準や単位がちがう。そこを説明しないで、マスコミは日本だけ危 険だと強調します。けしからんことです。それを鵜呑みにする一部 の人たちも、情報を読みとる力に、欠けているのかもしれませんね。 私も都知事選では、田母神さんの演説をよく聞いて、田母神さんに 投票しましたので、そこらへんの話はわかるつもりです。 しかし、よく考えてみますと、マスコミが原発不安を煽っているこ とと、原発の安全性とは、まったく別な議論です。前者はジャーナ リズムが事実を公平につたえる責務を果たしていないという問題で あります。それに対して後者は、純然たる危機管理の問題です。両 者に関係はありません。田母神さんは、そこを飛躍していました。 いくらマスコミが、原発危険をでっちあげた記事を書いたとしても 、それがために「原発は安全だ」ということにはなりませんよね? ただ単に、新聞記者がアホだという話です。 原発が安全か危険かという問題は、具体的な安全対策がきちんと講 じられているかで、判断すべきと思います。たとえば、津波にはこ ういう備え、地震にはこういう備え、爆破テロにはこういう備え、 ミサイルにはこういう備え、、、、というように、対策が準備され ているかです。 しかしながら、現状はどうかと言えば、日本の原発は、テロには無 防備、ミサイルにも無防備。米国は原発のテロ対策はしていますが 、日本はやってません。これは大きな問題ですよ。 淵 ============================== (Fのコメント) いつも、日本の議論を見ると、全ての観点を見て、政策を打たない ような気がする。空気が支配して、左翼が非難するなら、それが問 題と右翼の人は、反対な事を言う。 しかし、その意見には、欠点がある。しかし、それを論じることも ない。取り上げると、左と思われるか、賛成というと右と言われる。 ラベルは関係ないはずなのに、そのように人を評価して、それ以上 の議論をしない。しても、説得できないというのが、その理由だ。 しかし、全ての政策案には、良い点と問題点があり、その両方を右 、左とは関係なく、見ることが必要です。 そのような観点で政策案を見る人が、日本ではあまりにも少なすぎ ると思う。外交でも内政でも同じである。 国益が重要であり、その評価ポイントで政策や行動を評価しない。 感情論などで、政策や行動を決めてしまうことになる。 その不安があるので、このコラムで論評しているのですが、わかる 人が少ないのが、もう1つの問題なのでしょうね。 分かってくれて、ありがたいと思います。そのように理解してくれ る人が増えることが必要である思います。