4865.バイデン・オバマ=チェンバレンである。



バイデン米副大統領の訪中は、まるでチェンバレン英元首相がドイ
ツのヒットラーに譲歩したスデーデン地方移譲と同じような感じに
なった。予想の心配した通りである。

バイデン副大統領の訪日前から日本政府は、中国の防空識別圏撤回
要求に関して米国と書面上での合意を計画していたが、米国側から
反応は返ってきていないし、拒否に近い状態であった。このため、
心配したが、やはり米国の譲歩が目立った会談になった。

バイデン米副大統領は4日、中国の習近平国家主席と会談に臨み、米
中の関係構築には新たな努力が必要との認識を示した。バイデン副
大統領は疲れた様子で、米中関係は「明るい前途と好機に満ちてい
る」と語った。だが常に高水準の注意も必要だとし「新たな関係に
は、結果を出すための実質的な協力が求められる」と語ったが、防
空識別圏に対する言及はなかった。

中国外交部の洪磊報道官はこの日の記者会見で「中国は平等と相互
尊重に基づいて関連空域の飛行安全問題について日本と疎通するこ
とを希望する」と話した。彼はまた「防空識別圏宣言に関して、米
国が中国の正当な措置を理解して協力してくれることを希望する」
と強調した。対話は防空識別圏を認めるという前提のもとで可能だ
という意味だ。 

4つの義務化の撤回しないし、中国の防空識別圏を認めたら日本と
会談するとレベルが上がっている。この条件では、日本も譲歩はで
きないので、このバイデン訪中は、日本にとって非常に大きな障害
になってしまったようだ。

それは、ある程度、予想していた通りである。

安倍首相の尖閣の外交問題存在拒否が、大きな代償で戻ってきたよ
うな感じになった。米国から嫌われたことがいかに、日本にとって
、大きな国益を失うかを示したことになったようだ。

この状況でも日本の安全保障政策が変わらないなら、日本の滅亡に
進むか、中国の属国化かになるぞ。

さあ、どうなりますか?


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米中関係「実質的な協力必要」=米副大統領
2013年 12月 05日 07:14 JST  WSJ
 【北京】バイデン米副大統領は4日、中国の習近平国家主席と会談
に臨み、米中の関係構築には新たな努力が必要との認識を示した。
 会談は米中間、またアジア内での緊張が高まるなか、北京の人民
大会堂で始まった。冒頭の約10分間のみ記者団の入室が許された。
この10分間ではいずれの側からも、安全保障や経済について具体的
な問題を切り出すことはなかった。
 会談は約1時間の予定だったのが、2時間近くに延びた。
 会談後の記者会見でバイデン副大統領は疲れた様子で、米中関係
は「明るい前途と好機に満ちている」と語った。だが常に高水準の
注意も必要だとし「新たな関係には、結果を出すための実質的な協
力が求められる」と語った。
 習国家主席は緊張を認めるかのように、両国関係は順調に前進し
ているものの、世界は安全保障、経済の課題に直面していると指摘
。「世界は全体として穏やかではない」と述べた。
 バイデン副大統領は習国家主席について「率直で建設的」だと評
し「率直さは信頼を生み出す」と続けた。
 最近、日中両国が領有権を主張する地域を含めた東シナ海の上空
を中国が防空識別圏に設定したことをめぐり、米国やアジアの米同
盟国と中国との間で緊張が高まっている。当初は貿易交渉が目的だ
った米副大統領の訪中は、東シナ海の情勢緊迫化について両国の政
権上層部が直接顔を合わせ、協議する初の機会となった。
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バイデン米副大統領の訪日、日本「中国けん制」の思惑外れる
=中国防空識別圏で米は無反応―日本メディア
Record China 12月4日(水)9時15分配信
2013年12月3日、日本を訪れたバイデン米副大統領は会見で、「日中
両国は危機管理体制と有効的な対話の手段を構築し、周辺地域の緊
張を緩和させ、誤った判断による衝突を避けるべきだ」と発言した
。さらに、日米同盟は東アジア地域の安全と安定の基礎であり、両
国は世界規模で協力関係を強化すると強調。新華社通信が伝えた。
一方、日本メディアの報道によると、バイデン副大統領の訪日前か
ら日本政府は、中国の防空識別圏撤回要求に関して米国と書面上で
の合意を計画していたが、米国側から反応は返ってきていない。バ
イデン副大統領は4日午前に中国に出発し、訪中後は韓国に訪れる予
定。(翻訳・編集/内山)
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習近平主席と会談後…バイデン副大統領、防空圏に言及せず
2013年12月05日08時29分 [? 中央日報/中央日報日本語版] 
  ジョー・バイデン米国副大統領が、中国の東シナ海防空識別圏宣
言に関連し、対話による解決を強調した。中国もこれについて原則
的に同意したが防空識別圏は放棄できないとの立場であり、北東ア
ジアの緊張は当分続く模様だ。 
  バイデン副大統領は4日、中国を訪問して習近平国家主席ら中国
指導部と会って防空識別圏の設定に対する米国と日本の憂慮を伝え
、今後の衝突を防ぐために当事国間の対話を強化して危機管理体制
を構築すべきだと強調した。彼はまた、米国は中国の防空圏の設定
と関係なくこれまでどおり東シナ海での空中偵察業務を継続すると
の立場を明確にしたと外交消息筋が伝えた。 
  バイデン副大統領と習主席は、予定された時間よりも1時間延長
した会談を行った。会談直後にバイデン副大統領は、記者たちとの
席で「米国と中国の関係は、信頼と各国が持っている意図に対する
前向きな考えに基づく」と話した。防空識別圏に対する言及はなか
った。彼の表情は多少暗く沈んでいるようだったとAPは伝えた。
記者会見後2人は晩餐を共にした。 
  中国外交部の洪磊報道官はこの日の記者会見で「中国は平等と相
互尊重に基づいて関連空域の飛行安全問題について日本と疎通する
ことを希望する」と話した。彼はまた「防空識別圏宣言に関して、
米国が中国の正当な措置を理解して協力してくれることを希望する
」と強調した。対話は防空識別圏を認めるという前提のもとで可能
だという意味だ。 
  彼は特に「私たちの1つの近隣諸国(日本)は、一方では釣魚島
(日本名・尖閣諸島)を国有化して中国の正常な飛行と航海を妨げ
、公然と中国威嚇を前面に出して憲法修正や軍備拡張の口実にしよ
うとしている」と話した。 
  新華社など中国メディアは、習主席がバイデン副大統領の対話提
案にどんな反応を見せたのか具体的に伝えなかった。しかし北京の
外交消息筋は習主席が防空識別圏の設定を放棄できないという立場
を明らかにしたと伝えた。





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